サイト内の現在位置
中期計画と実績
環境経営の位置づけ
当社はNECグループの一員として、NEC策定の「2050年を見据えた気候変動対策指針」や「NEC環境ターゲット2030」、「NECエコ・アクションプラン2025」の達成に向け、NECと歩調を合わせて環境経営を推進しています。
「2050年を見据えた気候変動対策指針」では、気候変動に対して「緩和」と「適応」の両面から、サステナブルな経営基盤の構築と、共創によるサステナブルな社会の実現を推進することを、下図の通り4つの視点で示しています。
目標
NECは、2021年9月にBusiness Ambition for 1.5℃(BA1.5℃)に署名し、「2050年にScope1,2,3からのCO2排出量実質ゼロ」を宣言しました。(2024年の1月までにSBTiネットゼロ認定を受ける事をコミット)これは、従来の目標であった自社の事業活動(Scope1,2)に加え、Scope3を含むサプライチェーン全体からのCO2排出量を実質ゼロにすることです。さらにNECは2022年10月にはTHE CLIMATE PLEDGEに署名し「2040年カーボンニュートラル」をコミットメントしました。
当社はさらなる省エネの推進や再生可能エネルギーの活用等を通し、また、NECと歩調を合わせた活動を推進することにより、2040年カーボンニュートラルの実現を目指します。
実績
CO2排出量実績
2021年度実績 | 2022年度実績 | 2023年度実績 | |
Scope1+2 | 10,236t-CO2 | 7,704t-CO2 | 6,485t-CO2 |
Scope3 | - | 8,077t-CO2(注1) | 207,058t-CO2(注2) |
- (注1)対象カテゴリは、Cat2、Cat5、Cat6、Cat7
- (注2)対象カテゴリを拡大。Cat1、Cat2、Cat3、Cat4、Cat5、Cat6、Cat7、Cat11、Cat12
Scope3の詳細はこちら
環境活動ハイライト
再生可能エネルギー導入の拡大
当社は、2022年4月から本社ビルおよび新木場センタービル、2024年5月から神戸センターにおいて、契約するフロアで使用する電力を全て実質再生可能エネルギー化しました。
再エネの取り組みをはじめとして、NECとともにカーボンニュートラルへの取り組みを加速し、全国の各拠点でも再エネ導入を進めていきます。
2023年度の再生可能エネルギー使用量実績
3,901千kwh(電力使用量における再エネ割合:24%)
再エネ使用拠点としては以下
・ 本社ビル
・ 新木場センタービル
・ 神戸センター
環境講演会
社員の環境に対する意識の向上、環境観点からの新たな気づきを得ることやきっかけ作りに繋がること、また、日常の行動やビジネス関連への具体的な活動に繋げること等を目的に、毎年、NECグループ環境月間(6月1日~6月30日)をはじめ、定期的に環境に関する講演会を開催しています。
全国各地の当社社員やNECグループ社員がテレワーク等の作業環境でも参加できるように、本社スタジオからのライブ配信としており、多くの方々にご視聴いただきました。
2023年度は、築地魚河岸マグロ仲卸「鈴与」三代目元社長の生田よしかつさんをお招きして講演会を開催しました。
~ 海のサステナビリティを考える!~ 魚と漁業の持続可能な未来とは?
マグロ仲卸「鈴与」三代目元社長と考える海と魚と漁業
(2023年6月20日開催)
豊かな海を、魚を、漁業を子や孫その先の代まで残すために、いま私たちに出来ることを考えてみませんか?
築地魚河岸マグロ仲卸「鈴与」三代目元社長にして、講演会、YouTube、執筆などにより魚食の普及に努め、2016年マルタ共和国で開催された「シーフードサミット2016」で特別講演もされた生田よしかつさんをお招きし、魚食の現状や問題点なども交えて持続可能な海・魚・漁業について語っていただきました。
【受講者の声】
- テーマは漁業でしたが、IT業界や、会社にも言える話だったので、有益でした。
- 業界の何が問題なのかもよく理解していて、どんな行動をしなければいけないかも講演の終わりにはイメージできました。
- 海のサスティナブルへの対応は様々あると思いますが、そこにITでどんな手助けができるのか?を考えて実行に移せたら、当社から日本を変えられるのかもしれないと本気で思いました。
- 海から得ている恵の大切さがよくわかりました。幸せな食生活を続けるために、海のサステナビリティをしっかりと考えていきたいと思います。
- 環境という視点だけではなく、食という視点でも未来のためにやるべき事が多くあるという印象を持ちました。
生物多様性
当社は、「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」へ参画しています。
将来に向けた生物多様性への取組みとしては、以下の活動内容になります。
NECグループの生物多様性保全活動として、2004年から霞ケ浦の水源地である耕作放棄地再生および生物多様性保全を目的とした「NEC田んぼ作りプロジェクト」活動を推進しています。
霞ケ浦流域の耕作放棄地4.33ヘクタールを再生・利用すると共に、生物多様性の指標であるカエル、メダカ、トンボ、ホタル、哺乳類(カヤネズミ)、鳥類(フクロウ)等の復活に取組んでおり、本活動のフィールド(茨城県牛久市)が環境省「モニタリングサイト100」に認定されています。
本取り組みにおいてNECと共に、種の多様性を評価する技術として注目されている環境DNAを用いた研究も進めています。
田植え
2023年5月28日(日)、茨城県牛久市上太田地区のNEC田んぼにて、田植えイベントを開催し、当日は約90名のNECグループ社員とその家族が参加しました。
田植え前には五穀豊穣を祈願する「御田植祭」の神事も行われました。その他、葦(ヨシ)が生い茂る耕作放棄地を足で踏んで耕す踏耕(ふみこう)体験も行いました。
田植えが一段落した後は、認定NPO法人アサザ基金による田んぼ周辺の生きもの観察会を行い、生物多様性についての理解を深めました。
稲刈り
2023年9月30日(土)、茨城県牛久市上太田地区のNEC田んぼにて、稲刈りイベントを開催し、当日は約90名のNECグループ社員とその家族が参加しました。
稲刈り前には、稲を天日干しするためのオダ作りを体験しました。参加者同士で協力し合いながら太い竹をのこぎりで切り、ハンマーで打ち付けて田んぼに挿していきました。その後、稲穂を人力のみで刈り取って、次々とオダに干していきました。
稲刈りが一段落した後は、認定NPO法人アサザ基金による田んぼ周辺の生きもの観察会を行い、生物多様性についての理解を深めました。
活動終了後、田んぼには再び水が引かれ、冬を越す様々な生きものたちの営みが戻り、春にはまた新しい生命が巡ります。