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健康経営(Well-being経営)

当社は、社員一人ひとりが主体性高く活き活きと働ける会社風土の実現を通して、より社会に貢献することのできる企業を目指して健康経営(Well-being経営)に取り組んでいます。

基本方針

当社のWell-being活動は、“個人”、“組織・チーム”、“会社”の3つのWell-beingが一体となり、チームや一人ひとりが生産性高くいきいきと働き、仕事と私生活において、「幸せ」や「ワクワク」を感じられる状態を実現することを目的としています。

そのための施策を、「心身のコンディション」「働き方・働きやすさ」「働きがい・成長」「会社風土」の4側面から推進します。

さらに当社のデジタル技術を積極的に活用した健康経営施策に取り組んでいきます。

健康経営担当役員メッセージ

NECソリューションイノベータ株式会社CHROの上浜敏基です。
日頃より当社をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
健康経営担当役員としてご挨拶申し上げます。

事業成長の原動力は「人」。NECソリューションイノベータでは、かねてから社員一人ひとりが成長し、最大限に力を発揮できるよう人材への投資や、人事制度の改革に取り組んできました。

昨今の社会全体に目を移すと、少子高齢化やDX推進の加速等の影響によりIT人材は不足し、採用も激化している状況です。当社においても、人材の定着、採用力の強化、および社員一人一人のパフォーマンス向上が課題となっています。これらの課題への対応として、当社は人的資本経営に取り組んでおり、その一環として健康経営を重要な経営戦略の一つとして位置づけています。

これまで当社の健康経営は、「心身のコンディション」「働き方・働きやすさ」「働きがい・成長」「会社風土」の4つテーマを置き、健康診断やストレスチェックの実施は勿論のこと、様々な健康イベントによる健康リテラシーの向上、テレワークやスーパーフレックスといった多様な働き方、キャリアアップを目指せる研修の拡充、組織横断的なコミュニケーションを生むカルチャー変革活動など様々な視点で施策を行ってきました。その結果、生活習慣改善に取り組む社員が増え、サーベイにおけるワークライフバランスやコミュニケーションに関するスコアが向上し、全社的な指標であるエンゲージメントスコアについても過去3年で17.7ポイント改善しています。社外からも評価を頂き「健康経営優良法人(ホワイト500)2024」に認定されました。

今年度はさらなる推進強化のため、人的資本経営と連携し体制を刷新しました。主要テーマにおいても見直しを行い、「ワークライフバランス」「心理的安全性」「セルフコンディショニング」の3つとしました。当社の人事制度や福利厚生は国内の有数企業と比べても優れていると自負していますが、働く上での基礎となる心身の健康を改めて大切にとらえ施策を推進していきます。

また、自社社員だけではなく、共に働くパートナー企業やさまざまなステークホルダーの皆様の健康増進についても活動を広げていきます。当社の持つ様々なヘルスケアソリューションの展開や、これまでに培ってきた健康経営のノウハウを広く社外の方々と共有することで、業界や社会全体の健康に貢献していく所存です。

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推進体制

最高責任者を社長が担当し、重要事項については、各種重要会議体にて審議、決議、共有を図っています。トップマネジメントメンバー自身の健康作りを社内発信し、全社的な健康意識向上を促進しています。

各事業ラインからウェルビーイングリーダーを選出し、社員の声を施策に反映できるようにしたり、デジタルヘルスケアソリューションを担当する部門と連携し、健康経営(Well-being経営)におけるデジタル活用を進めています。

健康保険組合、労働組合とも定期的な情報共有を行い、効率的な施策展開ができるよう連携をとっています。

活動内容

当社の健康経営(Well-being経営)は「心身のコンディション」「働き方・働きやすさ」「働き甲斐・キャリア」「会社風土」の4側面で推進しており、社員の意識改革・行動変容・定着支援のためのさまざまな施策を実施しています。
その一部をご紹介します。

健康ミッションアプリ心身のコンディション会社風土

様々な健康施策を行う中で、「瞬間的な意識の高まりではなく、健康行動を習慣化してもらうにはどうしたらいいのか」という課題を持っていました。そこで、別事業で使用されていた自社アプリを再開発し、自然と健康行動が身につくような行動変容を目的とした「健康ミッションアプリ」を作り、イベントを定期開催しています。
イベント期間中、生活習慣を改善するための様々なミッションが発信されます。クリアするとコインを獲得でき、ゲーム感覚で楽しみながら生活習慣改善に取り組むことができます。コミュニケーションの促進としても活用しており、アプリの利用者同士でQR交換を行うことでコインを獲得でき、他事業部の社員と交換するとコインが倍になるなど、接点の少ない社員同士のコミュニケーションのきっかけにもなっています。

NEC 健診結果予測シュミレーション心身のコンディション

一人ひとりの健診結果に応じて自動的に生成される「その人だけの健康アドバイス」動画を見ることができ、健診結果のポイントや将来の健康リスクを簡単に知ることができます。さらに、リスクシミュレーションでは、現状の生活をつづけた場合の将来予測と、生活を見直した場合の将来予測を比較して見ることができ、健康課題のある人に対し、注意喚起や行動変容の働きかけを行っています。

NEC 働き方見える化サービス Plus働き方・働きやすさ

リモートワーク環境での勤務状況が把握しにくくなるのを解決するために、「働き方見える化サービスPlus」を活用しています。
自分やメンバーの時間外勤務、休暇取得状況などを一目で把握でき、お互いの状況を共有し、助け合いながら業務に取り組んでいます。タスク管理・共有もできるので、業務の抜け漏れの防止としても利用しています。

Health Challengeキャンペーン心身のコンディション

社員の運動不足解消など健康習慣の促進を目的に、定期開催しています。キャンペーン期間中はセミナーやエクササイズイベント、eラーニングなど多様な施策が展開され、社員が自分の状況に応じて参加する施策を選べるようにしています。2023年度実施時は、社員の89%がいずれかの施策に参加し、健康について意識を高めるきっかけとなりました。

従業員の平均年齢の上昇や、リモートワークによる運動不足等により、健康診断結果の有所見率の増加、適正体重維持者率の減少等の課題があります。全社員を対象とした健康イベントの実施を通し、まずは一人一人の健康リテラシーを高め、生活習慣の改善に取り組む社員を増やすことから取り組んでいきます。

健康診断の問診にある「運動や食生活等の生活習慣を改善してみようと思いますか?」という質問に対し「改善の取り組みを行っている」と回答した人の割合
2021年度 2022年度 2023年度
47.9% 46.9% 34.4%

その他の施策

安全衛生委員会 2022年度より、以前認証を受けていたOHSAS18001のをベースにしながら、厚労省の指針に沿って構築したNECグループ労働安全衛生マネジメントシステムによって、各部門の労使代表による安全衛生委員、人財企画部、事業支援部、そしてウェルネスプロモーションセンターが連携し、安全衛生活動を推進しています。対象拠点においては、定期的にリスクアセスメントを行い、事故発生予防を徹底しています。毎月の安全衛生委員会では、産業医や保健師が時節に応じた健康教育を行ったり、健康診断結果の分析結果を報告するなどして、社員の健康意識を高める活動を行っています。
メンタルヘルスケアの取り組み 厚生労働省策定の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づき、社員が心の健康を損なうことなく、健康でいきいきと会社生活が送れるよう、多方面から施策を行っています。また「心の健康支援プログラム」を導入し、不調により休職した社員が復帰して再び働けるよう支援する体制を整備しています。

【施策紹介】
  • ストレスチェック
  • 管理職向けメンタルヘルス研修
  • 全社員向けメンタルセルフケア研修
  • 社内外相談窓口の設置
  • こころコンディショナーの提供(認知行動療法に基づくメンタルケアのチャットボット)
新入社員の健康サポート 新入社員全員を対象にフレッシャーズ面談(入社直後の産業医の健康講話、配属後の保健師・看護師による保健指導)を行い、入社後の体調等の相談ができる環境を整えています。
健康イベント・セミナー 社員の健康増進をサポートする各種セミナー、イベントを定期開催しています。

【開催実績】
  • これまでの常識を変える! 新時代のオーラルケアセミナー
  • 精神科医、ベストセラー作家の樺沢紫苑先生が教える健康セミナー
  • オフィスde朝ごはん(朝食配布イベント)
  • 継続はパワー!なかやまきんに君が語る食事と運動のコツセミナー
ウェルビーイング勉強会 健康経営をさらに発展、深化させたウェルビーイング経営に取り組むにあたり、有識者による勉強会を定期開催しています。

【開催実績】
  • 教えて内田先生!"つながりの資本"から見る日本社会の幸福感について (講師:内田由紀子先生)
  • 教えて前野先生!社会や組織におけるウェルビーイングと個人の幸福とは? (講師:前野隆司先生)
  • 教えて石川先生!社会価値創造とウェルビーイングの関係について (講師:石川善樹先生)
コミュニケーション促進 コミュニケーションの機会提供を積極的に行い、リモートワークでコミュニケーション不足にならないよう施策を行っています。定期的に上司と行われるコミュニケーション1on1は、業務以外のカジュアルな話もでき、互いを知ったり、気軽に相談ができる場となっています。またeスポーツ大会を開催し、勤務地に関わらず全員で楽しめる機会を作っています。

施策の成果

当社は健康経営の成果の指標のとして、社員のパフォーマンスの度合いを示すプレゼンティーズムと、従業員の定着率に影響するエンゲージメントスコアをモニタリングしています。

プレゼンティーイズムとは、何らかの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態を指し、主な影響要因として、ストレスなどの精神状態や肩こり・腰痛、眼精疲労などの不定愁訴、睡眠や喫煙などの生活習慣などが報告されています。

健康ミッションアプリを活用した生活習慣改善イベントの参加者アンケートによると、イベント前後でプレゼンティーズムが平均2pt改善し、とくに事前にプレゼンティーズムが平均より低かった層では9ptの改善が見られたことから、健康施策を活用し生活習慣を整えることが、パフォーマンスに好影響があると考えています。

※ SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大1項目版)にて測定

エンゲージメントスコアとは、仕事や会社への誇りと情熱に関する設問に対し、肯定的な回答をした社員の割合を示す数値になり、下記図の通り改善傾向にあります。

エンゲージメントスコア(エンゲージメントに関する質問(6問)の回答平均スコアが4.5以上(1~6点中)の社員の割合
2020年度 2021年度 2022年度
16.7% 25.6% 28.5%

エンゲージメントスコアを高める要因としては、生産的な働き方、成長を感じられる環境、オープンで柔軟な会社風土などがあげられます。NECグループでは2025中期経営計画で、エンゲージメント・スコア50%を目標に掲げ、企業文化と経営基盤の変革を進めています。心身ともに健康で働ける職場環境作りに加え、個々の能力を最大限に発揮して相互に啓発されながら活躍する職場を目指し「心身のコンディション」「働き方・働きやすさ」「働きがい・成長」「会社風土」の4つの側面から、施策を推進していきます。

社外からの認定

【健康経営優良法人2023(大規模法人部門)】

健康経営優良法人認定制度は、経済産業省および日本経営会議が、特に優良な健康経営を実践している企業を認定する制度です。「経営理念・方針」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」の4項目で評価されます。

社員の心身の健康増進を通じた組織活性化のため、今後も健康経営に取り組んでいきます。

【スポーツエールカンパニー2023】

「スポーツエールカンパニー」は、スポーツ庁が従業員の健康増進のためにスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業を認定するものです。当社の運動奨励を目的とした取り組み(健康ミッションアプリイベント、スポーツサークル活動、健康セミナーなど)が評価されました。

社員の健康増進のため、引き続き積極的な運動、スポーツの機会提供を行っていきます。

【WELLBEING AWARDS  2023】

WELLBEING AWARDSは、多様な幸福と健康に向き合い、認め合える社会づくりに貢献した企業や取り組みを表彰するものです。当社の健康ミッションアプリを活用した健康増進の取り組みが、「WELLBEING AWARDS(ウェルビーイング・アワード)2023」で「活動・アクション部門 / ゴールド・アウトカム賞」を受賞しました。