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Web会議の5つのセキュリティリスクと導入前に行うべき対策を解説

お役立ちコラム

「Web会議にはセキュリティリスクがあるの?対策が必要なのか知りたい」
「Web会議で実践するべきセキュリティ対策は?どのような対策が必要なの?」

いざWeb会議を導入しようとするときに、気になるのがWeb会議のセキュリティです。
Web会議はセキュリティリスクがあるのか、何らかの対策をしないと危険なのか気になりますよね。

結論から言うと、Web会議はセキュリティリスクが高いです。
下記のように、不正アクセスやウイルス感染などの5つのセキュリティリスクがあります。

安全性を確保してWeb会議を実施するには、「ルール」「人」「技術」のバランスのとれた対策が欠かせません。

人的対策やルール設定はWeb会議を行いながら改善できますが、技術面だけは導入するツールに大きく左右されます。

「セキュリティが甘く安心してWeb会議ができない」という状況にならないように、セキュリティ対策を重視しているツールを選定することが欠かせません。

そこでこの記事では、Web会議のセキュリティリスクや具体的なセキュリティ対策方法を解説していきます。
とくにセキュリティ対策ではWeb会議の実施手順に沿って、それぞれの工程で何をするべきか把握できます。

この記事を読むと分かること

  • Web会議のセキュリティが分かる
  • Web会議のセキュリティリスクが高いことが分かる
  • Web会議で実施するべきセキュリティ対策が分かる
  • Web会議ツールを選定するときに必要なセキュリティ機能が分かる

この記事を最後まで読めば、万全のセキュリティ対策を実施したうえでWeb会議ができるようになります。

セキュリティ対策をしないと最悪の場合は情報漏えいやウイルス感染など大きな被害が起こり、企業の信頼性を損ねる可能性があります。

安全性に考慮しながらWeb会議を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1.Web会議の5つのセキュリティリスク

Web会議には、主に5つのセキュリティリスクがあります。

「Web会議にセキュリティ対策は要らない」と考えていると思わぬトラブルにつながる可能性があります。事前にどのようなリスクがあるのか把握しておきましょう。

Web会議の5つのセキュリティリスク

  • 1)
    不正アクセス
  • 2)
    アカウントの流出や乗っ取り
  • 3)
    ウイルス感染
  • 4)
    画面共有での情報漏えいや盗聴
  • 5)
    端末の紛失や盗難
1-1.リスク1:不正アクセス

不正アクセスとは、権限を持たない第三者がWeb会議システムやWeb会議を行う端末にログインすることです。

例えば、Aさんが利用しているパソコンの脆弱性を利用して、第三者が勝手にAさんのパソコンにログインすることが該当します。

不正アクセスが起きると機密情報の漏えいやWeb会議システム、パスワードなどの改ざん、ウイルス感染などにつながるリスクがあります。

PDF国家公安委員会」が公表している資料によると日本国内での不正アクセス被害は拡大していて、2022年の認知件数は2,200件にのぼっています。不正アクセスの大きな原因は、IDやパスワードの不正利用もしくはセキュリティの脆弱性の悪用です。

不正アクセスの大きな原因 2022年の検挙件数 概要
識別符号窃用型 482件 他者のIDやパスワードを使って不正アクセスする手口
セキュリティ・ホール攻撃型 9件 セキュリティの脆弱性を狙って不正アクセスする手口

Web会議を行うためのIDやパスワードが第三者に漏れると、不正アクセスリスクが高まります。

「知り合いに口頭でIDやパスワードを教えてしまった」「誕生日などの簡単なパスワード設定をしていた」などが不正アクセスを引き起こしています。

また、インターネット環境やWeb会議に使う端末に脆弱性があると、スパイウェアを使ってIDやパスワードを盗み取るケースもあります。

1-2.リスク2:アカウントの流出や乗っ取り

Web会議では、アカウントの流出や乗っ取りのリスクがあります。
例えば、不正アクセスによりAさんのWeb会議アカウントが流出したとしましょう。

Aさんのアカウント情報を不正に入手したBさんは、Aさんに代わってWeb会議に出席できます。
会議で話し合う機密情報や資料などの情報を持ち出せるので、情報漏えいが起こる可能性があります。

また、Aさんに代わってWeb会議に出席するとまではいかなくても、不正入手したアカウントでこっそりWeb会議に出席して情報を盗んだり資料を持ち出したりすることも考えられます。

アカウントの流出や乗っ取りの原因は多岐に渡りますが、主に「不正アクセス」「人的ミス」「端末の紛失」が原因です。

主な原因 具体的な例
不正アクセス Web会議のパスワードやURLが流出して第三者がWeb会議に侵入する
アカウントが流出して会議の資料や議事録をのぞき見される
人的ミス Web会議のURLやパスワードを誤送してしまい第三者がのぞき見できる状況になる
端末の紛失 Web会議を行うパソコン・タブレットなどの端末が紛失してアカウント情報が流出する

不正アクセスによりWeb会議のパスワードやURLが流出してしまうと、第三者がWeb会議に出席できる状況になってしまいます。

また、パスワードやアカウント、Web会議に利用する端末の管理がずさんだと、アカウントが流出する原因になるでしょう。

このように、Web会議では一定のルールを設けてセキュリティ管理をしないと、思わぬところからアカウントが流出して乗っ取りに遭う可能性があります。

1-3.リスク3:ウイルス感染

Web会議でもパソコンを使った通常業務と同様に、ウイルス感染リスクがあります。
とくにWeb会議では、個人のパソコンや会社外のインターネット環境を使うケースがあります。

下記のように不十分なセキュリティ対策が原因となり、ウイルスに感染するリスクがあります。

【Web会議でウイルス感染が起こる原因の一例】

  • 最新のOSにアップデートしていない個人パソコンを使用してしまう
  • 十分なセキュリティ対策をしていない無線LANを使用してWeb会議に参加する
  • 脆弱性のあるWeb会議システムを利用する
  • ウイルス対策ソフトを導入していない

例えば、最新のOSにアップデートしていない個人パソコンや十分なウイルス対策ができていない個人パソコンを使いWeb会議に参加すると、脆弱性をついてウイルス対策することが考えられるでしょう。

ウイルス対策するとデータの流出や破損など被害が拡大する恐れがあり、最悪の場合は企業の信頼性の低下につながります。

このように、Web会議の環境をしっかりと整えたうえで実施しないとウイルスの標的となり、取り返しのつかない被害が出る可能性があります。

1-4.リスク4:画面共有での情報漏えいや盗聴

Web会議では、情報漏えいや盗聴などのリスクもあります。
Web会議は会議する場所を選ばないメリットがありますが、その分一人ひとりのリテラシーが求められます。

下記のような状況でWeb会議をしていると、いつ情報漏えいや盗聴がおきてもおかしくありません。

【情報漏えいや盗聴が起きる原因の一例】

  • カフェや商業施設など不特定多数の人が出入りする場所でWeb会議に参加している
  • 不特定多数の人が出入りする場所でヘッドホンをつけずにWeb会議に参加している
  • パソコン画面を共有するときに社内資料や社内データが開いたままになっている
  • Web会議の資料を共有するときに誤った資料を共有してしまう

例えば、カフェや商業施設など不特定多数が出入りする場所でパソコンを開き、Web会議に参加しているとしましょう。

パソコンの背後を通りかかれば、画面に映し出されている資料やWeb会議参加者の顔を見ることができます。

このときにヘッドホンをしないで参加していると第三者は話している内容も確認できるので、情報漏えいにつながります。

また、Web会議ではパソコン画面を共有して進めるケースが多いです。
パソコン画面上に社内の資料や個人データを出したまま画面共有をすると、会議の参加者に機密情報が見られてしまいます。

その結果、Web会議への取り組み方や参加者のマナーが原因で、情報漏えいが起きてしまうのです。

1-5.リスク5:端末の紛失や盗難

Web会議は、パソコンやタブレットなどの端末を使用して実施します。端末を社外に持ち出しする場合や自宅の端末を使用する場合は、紛失や盗難のリスクがあります。

とくに下記のような端末の扱いをしていると、大きなアクシデントにつながる可能性があります。

【端末の紛失や盗難の一例】

  • 業務で使うノートパソコンを自由に持ち出ししていたら電車に置き忘れた
  • 業務で使うノートパソコンをカフェのテーブルに置いたまま離席した
  • Web会議のパスワードや資料の入ったハードディスクを紛失した
  • 盗難に遭った鞄の中に業務で使うノートパソコンが入っていてパソコンの側面にWeb会議のパスワードを貼り付けていた

例えば、業務で使うノートパソコンを自由に持ち出ししており、電車の中に置き忘れてしまったとしましょう。
パソコンケースにはWeb会議のパスワードやログインパスワードなどまとめたメモを入れていたとすると、不正アクセスにつながるリスクがあります。

2.Web会議のセキュリティリスクは高い!

ここまで解説してきたようにWeb会議はセキュリティリスクが高く、強固なセキュリティ対策が必要です。

【Web会議のセキュリティリスクが高い理由】

  • 1)
    インターネット通信を利用するためウイルス感染や情報漏えいなどのインシデントと切っても切れない関係性がある
  • 2)
    会議に社外からでも参加できるため対面会議にはないルール違反や端末管理不足が起こる可能性がある

そもそもWeb会議はインターネット通信を利用して会議をするため、ウイルス感染や情報漏えいなどのインシデントとは切っても切れない関係です。

また、Web会議は「社外からでも会議に参加できる」という特性上、対面会議にはない端末の管理不足やルール違反によるセキュリティリスクも高くなります。

実際に独立行政法人情報処理推進機構が発表している2024年の「new window情報セキュリティ10大脅威」では、組織が注意するべき脅威の9位に「テレワークなどのニューノーマルな働き方を狙った攻撃」がランクインしています。

情報セキュリティ10大脅威には4年連続ランクインしていて、まだまだ警戒が必要であると言えるでしょう。

2024年 情報セキュリティ10大脅威
1位 ランサムウェアによる被害
2位 サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
3位 内部不正による情報漏えい等の被害
4位 標的型攻撃による機密情報の窃取
5位 修正プログラムの公開前を狙う攻撃
6位 不注意による情報漏えい等の被害
7位 脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加
8位 ビジネスメール詐欺による金銭被害
9位 テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
10位 犯罪のビジネス化

2020年の新型コロナウイルスの流行を機に広まった新しい働き方の1つであるWeb会議は、まだまだセキュリティ対策意識が弱い側面があります。

不十分なセキュリティ対策では、突然思わぬアクシデントに巻き込まれることも十分考えられるでしょう。

「Web会議にはセキュリティ対策は不要」「社内のセキュリティ対策だけで十分」だと考えないで、Web会議を安全に運用するためのセキュリティ対策が必要です。

3.【チェックリスト付き】Web会議のステップに沿ったセキュリティ対策の方法

Web会議のセキュリティ対策をするときには、「ルール」「人」「技術」のバランスのとれた対策が必要です。とは言え、具体的に何をすればいいのか困っている担当者も多いのではないでしょうか?

ここでは、Web会議のステップに沿って具体的なセキュリティ対策の方法をご紹介します。

どのようなことをすればWeb会議のセキュリティを強化できるのか分かるので、参考にしてみてください。

Web会議のステップに沿ったセキュリティ対策の方法
ステップ1
Web会議の準備
①ルールの作成
②Web会議を実施する環境の設定
ステップ2
Web会議の実施
①会議ごとに新しいURLやパスコードを用意
②参加者の目視確認
③データ共有ルールの設定
ステップ3
Web会議終了
クラウド上からデータを削除する
3-1.ステップ1:Web会議の準備

Web会議の準備段階で最も大切なセキュリティ対策は「ルールの作成」と「環境設定」の2つです。
この2つがWeb会議のセキュリティ対策の基盤となるので、時間をかけて丁寧に決めていきましょう。

3-1-1.ルールの作成

ルールの作成では、Web会議のルールを細かく設定していきます。例えば、不正アクセスを避けるために二段階認証パスワードを設定するのもセキュリティ対策の1つです。

他にも、不特定多数の人がいる場所からのWeb会議参加は許可しないなど、セキュリティを強化するためのルールをできる限り明確に設定します。

項目 ルールの一例
個人のパスワード管理 パスワードは二段階認証や多要素認証にする
パスワードやIDを外部に漏らさない
Web会議の参加場所 Web会議は指定の場所から参加する
端末を外部に持ち出しするときは申請をする
カフェや商業施設などの無線LANを使用しない
Web会議の承認 Web会議ごとに新しいURLを作成する
Web会議を実施するときには承認を受ける
外部のWeb会議参加者がいる場合は自社と同等のセキュリティ対策ができているか確認する
Web会議の実施 承認を得たパソコンやタブレットから参加する
状況に応じてヘッドホンを使用する
トラブル対応 不正アクセスやウイルス感染などの予期せぬ事態が起きたときの対応を決めておく

Web会議のルールが決まったら、社内で共有してルールを遵守できる環境を整えます。

場合によってはWeb会議のセキュリティ対策セミナーや研修を開催して、社内で共通のセキュリティに関する考え方を持てるようにしておくと安心です。

3-1-2.Web会議を実施する環境の設定

Web会議での準備ではルール作成と併せて、Web会議を行う環境を設定します。

例えば、セキュリティ基準が異なるパソコンからWeb会議に参加すると、セキュリティ基準の低いパソコンから情報漏えいするリスクがあります。

一定のセキュリティを担保してWeb会議を実施するためにも、下記のような視点で環境を設定しておくといいでしょう。

項目 概要
暗号化通信の導入 機器間の通信を暗号化できるネットワーク環境を採用する
Web会議システムの選定 自社のセキュリティポリシーをクリアできるWeb会議システムを選定する
権限の設定 Web会議の資料共有や参加者の追加などの権限を細かく設定する
セキュリティ対策ソフトの導入 Web会議に使用するパソコンやタブレットには最新のセキュリティ対策ソフトを導入する
Web会議参加時の設定 背景をぼかす、ヘッドホンを利用するなどセキュリティを強化する環境設定を行う

環境設定ではセキュリティ対策ソフトや暗号化通信の導入など設備投資を行い、技術的な側面からセキュリティを強化します。

Web会議システムやビデオ通話ツールなどを使用する場合はセキュリティと性能を確認して、ツール経由でウイルス感染するリスクがないか判断しましょう。

Web会議システムに必要なセキュリティ機能は「4.使用するWeb会議ツール自体のセキュリティ機能も重要!」で触れているので参考にしてみてください。

\チェックリスト/

  • Web会議を実施するためのルールを細かく設定する
  • Web会議を実施するためのルールを社内で共有する
  • Web会議を実施するため環境を構築して一定のセキュリティを担保できるようにする
3-2.ステップ2:Web会議の実施

Web会議を実施するときには「URLやパスコードの送付」「参加者の目視確認」「データの共有」がセキュリティ強化の鍵になります。

3-2-1.会議ごとに新しいURLやパスコードを用意

Web会議を実施する前には、Web会議に参加するためのパスコードやURLを送付することが一般的です。

このときに毎回同じURLやパスコードを使い回すと不正アクセスや第三者の侵入のリスクが高くなるため、会議ごとに新しいURLやパスコードを用意しましょう。

URLやパスコードを送付するときは参加者のみに送付するのはもちろんのこと、できる限り気密性の高い方法で送付することが好ましいです。

例えば、不特定多数の人が閲覧できるFAXで送信するのではなく、パスコード入力が必要なメールや閉鎖的な社内システムで送付することが大切です。

3-2-2.参加者の目視確認

Web会議のURLやパスコードを参加者のみに送付していても、ランダムにパスコードを作成して侵入を試みるケースがあります。

意図しない第三者をWeb会議に参加させないためにも、目視で参加者確認をするようにしましょう。
参加者数が多い場合は待機室を用意して、担当者が顔と名前を確認してから会議を行うルームに案内します。

Web会議中はのぞき見や不正アクセスを防止するために、定期的に参加者人数と参加者名を確認すると安心です。

また、参加者の目視確認をするときには自社のセキュリティルールに沿って参加しているかも確認するといいでしょう。

例えば、ヘッドホンが必須のWeb会議でヘッドホンをしていない場合は、ヘッドホンをして再度入室してもらいます。背景が見えているなど情報漏えいにつながりそうな場合も、再入室を促します。

このように、Web会議のURLを知っている人なら誰でも参加させるのではなく、本人確認とルール遵守の2つの側面から目視で確認をすることが大切です。

3-2-3.データ共有ルールの設定

Web会議中には、資料の共有や録画などを行う場合があります。

情報漏えいを防ぐためにも、Web会議の機密度に応じて、データの共有方法を変えるようにしましょう。

機密性のレベル 録画・録音 資料の共有
機密性レベル:高
外部への流出を避けたい情報
×
情報漏えいにつながるため録画・録音を許可しない
事前にメール・紙面で資料共有をしてWeb会議システムで情報共有しない
機密性レベル:中
一部社内秘を含む情報

一部の参加者に制限する
Web会議システムでの情報共有を許可する
機密性レベル:低
一般公開しても問題ない情報

録画・録音を許可する
Web会議システムでの情報共有を許可する

例えば、機密性の高い情報を扱う会議では、情報漏えいを防ぐためにも録画や録音を禁止したほうが無難です。

資料共有はWeb会議システムで行わないで、紙面やメールで事前に共有しておくといいでしょう。
一方で、一般公開しても問題ない会議内容であれば、録画や録音を許可することも検討できます。

取り合う内容によってWeb会議で扱う情報の共有範囲を決めておくと、Web会議中やWeb会議後に情報漏えいが起こるリスクを減らせます。

\チェックリスト/

  • URLやパスコードを使い回さず会議ごとに作成する
  • URLやパスコードは参加者のみに安全な方法で共有する
  • Web会議の参加者は目視で確認する
  • Web会議中の録音や録画、資料共有は機密性の高さに応じてルールを設ける
3-3.ステップ3:Web会議終了後

Web会議終了後には、クラウド上からWeb会議の共有資料やチャットなどのデータを削除しましょう。

Web会議のデータが残ったままになっていると、不正アクセスや端末の盗難が起きたときに情報漏えいにつながるリスクがあります。

データの削除方法は、使用しているWeb会議システムにより異なります。
自動的に削除できるシステムもあれば設定が必要なシステムもあるので、使用するシステムに沿って対応してください。

Web会議で使用した資料や音源は保管しておきたいという場合は、資別途一定のセキュリティが担保できているサーバなどに保管するようにしましょう。

\チェックリスト/

  • Web会議終了後はクラウドやクライアント端末から情報を削除する
  • Web会議で使用した資料や音源は保管しておきたいという場合はセキュリティが担保できたサーバなどで保管する

4.使用するWeb会議システム自体のセキュリティ機能も重要!

Web会議のセキュリティを強化するにはルールや環境の整備と併せて、Web会議システム自体のセキュリティ機能が重要です。

十分なセキュリティ機能が備わっていないWeb会議システムを使用すると、Web会議システム経由で情報漏えいやウイルス感染が起こるリスクがあります。

Web会議システムにない機能を他のツールで補おうとすると費用が高くなり、長期的な運用が難しくなることも考えられます。

そのため、Web会議システムを選定する段階で、下記のような機能が備わっているか確認しておくといいでしょう。

機能項目 概要
暗号化機能 Web会議システム自体にデータを暗号化して送受信できる
入室セキュリティコード Web会議のURLに加えてセキュリティコードが設定できる
(URLを知っているだけでは入室できない二段階認証ができる)
IPアドレス指定 指定されたIPアドレスからのみWeb会議への参加を許可できる
(第三者ののぞき見や不正アクセスを防ぐ)
連携認証 社員証や他のツールと連携して認証できる
端末認証機能 指定したパソコンやタブレットのみがWeb会議に参加できる
(端末に付与されているMACアドレスを事前に登録する)
権限設定機能 共有する資料や機能ごとにユーザーの権限を設定できる
(資料の閲覧の有無やチャット機能の使用有無などを設定できる)
情報管理機能 会議で使用した資料や議事録をセキュリティを担保した場所に保管できる
ISOの取得 セキュリティに特化したISO(国際認証)を取得している

Web会議システムのセキュリティ機能は「アクセス制限」と「データの暗号化」の2つが中心です。

データの暗号化では、Web会議システム内での情報の送受信を暗号化できます。
インターネット回線の暗号化と合わせて使うことで、セキュリティを強化することが可能です。

また、IPアドレスや端末、セキュリティコードなどを使ってアクセス制限をすれば、Web会議システムに入室できる人を限定できます。

万が一、URLやパスコードが流出しても、簡単に不正アクセスできなくなるでしょう。
このように、Web会議のセキュリティ対策をするときには、Web会議システムのセキュリティにも注目してみてください。

5.ISO27017認証を取得!セキュリティ対策ができるペーパーレス会議システムは「ConforMeeting」がおすすめ

ここまでWeb会議でセキュリティを強化する方法をご紹介しました。

Web会議時にできるセキュリティ対策は分かったものの「セキュリティを強化するにはどのようなWeb会議システムを選べばいいの?」と悩んでいる担当者もいるのではないでしょうか?

高い水準でセキュリティ対策ができるペーパーレス会議システムなら、私たちが提供している「ConforMeeting」がおすすめです。

「ConforMeeting」は役員会議や多拠点会議などで安全性の高いペーパーレスWeb会議ができるように、web会議の準備から完了までを一元管理できるシステムです。

Web会議をサポートする機能だけでなく、下記のような高いセキュリティ性能が備わっています。

「ConforMeeting」ならではの注目したいセキュリティ機能
ISO27017認証を取得 クラウドサービスの情報セキュリティに関する国際規格「ISO27017」認証を取得しているサーバを使用。
高いセキュリティ基準をクリアした安全な環境で情報を管理できる。
細かなアクセス権限設定に対応 資料ごと・ユーザーごとに参照権限を設定できる。
Web会議にQRコードで招待 Web会議のURLを当日QRコードで共有するのでパスコードやURLが漏洩し第三者が侵入するリスクが少ない。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です
Web会議終了後はデータを自動削除 Web会議終了後は、クライアント様の端末にあるデータを自動削除。情報漏えい対策をしながらWeb会議を実施できる。
会議の資料は安全な環境で保管 会議の資料は高いセキュリティ環境下で保管。
過去の資料の検索もできる。

【ConforMeetingを利用しているお客様の声】

  • 求めるセキュリティ基準(ISO27017クラウドセキュリティ認証取得など)をクリアしていました。
  • 会議資料を表示するスピードと高いセキュリティ環境が担保された仕組みが印象に残りました。
  • 重要なセキュリティ面では端末対策はもちろんのこと、サーバで資料を暗号化して一元管理できるところがいいなと思いました。

実際に「ConforMeeting」を利用しているお客様からも「求めるセキュリティ水準をクリアできた」「データが端末に残らないので安心して使える」などの嬉しいお言葉をいただいています。

また、「ConforMeeting」はセキュリティ対策にとどまらず、Web会議をスムーズに進行できる機能や資料の作成、共有をサポートする機能なども揃っています。

「ConforMeeting」は3ステップで導入でき、Web会議のセキュリティ強化や円滑な運用に活用できます。

今ならお得な30日間の無料トライアルも用意しています。安心して使用できるセキュリティ性能が備わったWeb会議システムを検討されている方は、ぜひお試しください。

6.まとめ

今回は、Web会議のセキュリティリスクや具体的なセキュリティ対策方法を解説しました。最後にこの記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇Web会議の主なセキュリティリスクは次の5つ

  • 不正アクセス
  • アカウントの流出や乗っ取り
  • ウイルス感染
  • 画面共有での情報漏えいや盗聴
  • 端末の紛失や盗難

〇Web会議はセキュリティリスクが高く強固なセキュリティ対策が必要

  • インターネット通信を利用するのでウイルス感染や情報漏えいなどのインシデントとは切っても切れない関係
  • 社外からでも会議に参加できるので対面会議にはない端末の管理不足やルール違反によるセキュリティリスクが高まる

〇Web会議のステップに沿ったセキュリティ対策の方法は下記のとおり

Web会議のステップに沿ったセキュリティ対策の方法
ステップ1
Web会議の準備
①Web会議のルールを作成する
②Web会議を実施する環境の設定をする
ステップ2
Web会議の実施
①会議ごとに新しいURLやパスコードを用意して共有する
②参加者は目視で確認する
③資料などのデータ共有方法を決める
ステップ3
Web会議終了
クラウド上からデータを削除する

〇Web会議のセキュリティを強化するにはルールや環境の整備と併せて、Web会議システム自体のセキュリティ機能が重要

セキュリティを強化しながらWeb会議を実施するには「ルール」「人」「技術」のバランスのとれた対策が欠かせません。

「ConforMeeting」は高いセキュリティ機能を標準装備しており、技術面から安全性の高いWeb会議をサポートします。30日間の無料トライアルも実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

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