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SDGs貢献にはペーパーレス化こそ最適!理由と実践ステップを解説

お役立ちコラム

「社会貢献活動の一環としてSDGsに取り組みたいけれど、ペーパーレス化ってどうなの?SDGs貢献につながるの?」
「SDGsに貢献するためのペーパーレス化の方法は?何をすればいいの?」

昨今企業には経済活動だけでなく、社会貢献活動への積極的な取り組みが求められています。

SDGsへの貢献は、社内での環境意識改革や企業価値の向上、助成金の活用などにつながるので、何か取り組みを始めたいですよね。

ペーパーレス化は企業規模でも成果を可視化しやすく、SDGsへの取り組みをアピールしやすいです。
それだけでなく業務効率化につながったり取り組みへのハードルが低かったりと、企業側のメリットも大きいです。

しかし、一言でペーパーレス化と言っても幅が広いです。SDGsの目標と関連しているペーパーレス化は、下記のように限定されています。

SDGsの目標 ペーパーレス化で貢献できること
目標8
働きがいも経済成長も
不必要な紙の使用を減らし循環型社会を実現する
テレワークやハイブリッドワークなど柔軟な働き方を実現する
目標12
つくる責任つかう責任
限りある資源を大切に使用する
持続可能な取り組みへの成果を可視化する
目標13
気候変動に具体的な対策を
紙の使用を減らし二酸化炭素排出を抑制する
目標15
陸の豊かさも守ろう
紙の使用を減らし森林の伐採量を削減する

せっかくペーパーレス化に取り組んでも、SDGsへの貢献につながっていなければ目的を達成できないですよね。

だからこそ「どのようなペーパーレス化がSDGsに貢献できるのか」理解をしたうえで、計画的に取り組むことが大切です。

そこでこの記事では、SDGsとペーパーレス化の関係性や具体的な取り組み方をまとめて解説していきます。とくに、ペーパーレス化の実践方法は3つのステップに沿って分かりやすくまとめているので必見です。

この記事を読むと分かること

  • 企業がSDGsに取り組むならペーパーレス化が始めやすい理由が分かる
  • SDGsとペーパーレス化の関係性が分かる
  • SDGsに貢献するためのペーパーレス化の実践方法が分かる
  • SDGsに貢献するときにペーパーレス化の成果を可視化するメリットが分かる

この記事を最後まで読めば、今すぐSDGsに貢献するためのペーパーレス化に取り組めるようになります。

企業価値を高めて企業成長につなげるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1.SDGsに貢献するならペーパーレス化が始めやすい

企業が社会的責任を果たすためにSDGs貢献に取り組むときは、ペーパーレス化が始めやすいでしょう。

ペーパーレス化は下記の3つの理由から、これからSDGsに貢献したいと考えている企業が取り組むメリットが大きいからです。

【SDGsに取り組むならペーパーレス化が始めやすい理由】

  • 1)
    SDGsの目標の中でも企業単位でチャレンジできる
  • 2)
    SDGsの観点以外に業務効率化や費用削減などのメリットを享受できる
  • 3)
    ペーパーレス化が進んでいない企業が多いなかで差別化を図れる

SDGsには17の目標がありますが、国内外に拠点がある大企業や自治体など大きな規模で取り組まないと難しい目標が多いです。
その点、ペーパーレス化は企業単位でチャレンジでき、成果を可視化できます。

また、ペーパーレス化はSDGsへの貢献にとどまらず、下記のようなメリットがあります。

  • 業務効率化につながる
  • 紙やコピー代などの費用が削減できる
  • 無駄な業務を省けるため生産性が向上する
  • 多様な働き方に対応できる

実際にペーパーレス化に取り組んでいる企業の8割は、ペーパーレス化によりコスト削減や業務効率化などのメリットを感じています。

このように、ペーパーレス化は「SDGsへの貢献・業務効率化・取り組みやすさ」の3つを満たしています。

SDGsに貢献して社会的責任を果たすには、企業にとって取り組みやすくメリットの多いペーパーレス化からチャレンジしてみるといいでしょう。

2.【目標ごとに解説】SDGsとペーパーレス化の関係性

SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための17の目標を掲げています。
その中で、下記の4つの目標達成のためにペーパーレス化が貢献できます。

どのようなSDGsの目標がありペーパーレス化がどのような役割を果たすのか知っておくことが大切なので、ぜひチェックしてみてください。

SDGsの目標 ペーパーレス化で貢献できること
目標8
働きがいも経済成長も
不必要な紙の使用を減らし循環型社会を実現する
テレワークやハイブリッドワークなど柔軟な働き方を実現する
目標12
つくる責任つかう責任
限りある資源を大切に使用する
持続可能な取り組みへの成果を可視化する
目標13
気候変動に具体的な対策を
紙の使用を減らし二酸化炭素排出を抑制する
目標15
陸の豊かさも守ろう
紙の使用を減らし森林の伐採量を削減する
2-1.【SDGs目標8:働きがいも経済成長も】循環型社会・柔軟な働き方の実現

SDGsの目標8は「働きがいも経済成長も」をスローガンに掲げています。
このスローガンでは、2つの視点からペーパーレス化が貢献できます。

2-1-1.大量消費大量生産から卒業できる

1つ目は、大量消費大量生産からの卒業です。目標8には下記のようなターゲットが設定されています。

2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10か年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。

経済成長を優先してきた世界では大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前となり、限りある資源を大切に使用できていませんでした。その結果、現在は

  • 天然資源の枯渇
  • 温室効果ガスの排出
  • 木材などの採取による自然破壊

などの環境問題を抱えています。目標8では限りある自然を有効に使う循環型社会を目指して、経済成長と環境悪化の分断を図ることを目指しています。

ペーパーレス化では不必要な紙の使用を減らし、循環型社会の実現に貢献できます。

【不必要な紙面の印刷の一例】

  • 会議の資料や議事録
  • 日報や月報
  • 請求書
  • 打ち合わせ資料

例えば、毎月会議資料に1,000枚のコピー用紙を使用していたとしましょう。
ペーパーレス化を行うと、年間12,000枚のコピー用紙使用を減らせます。

1本の植林木からは約13,000枚のA4コピー用紙ができるので、約1本分の植林木の伐採を防ぐことにつながります。

2-1-2.柔軟な働き方が実現できる

2つ目は、柔軟な働き方が実現できることです。目標8では、誰もが平等に働きがいを持ち生産性のある仕事に就くことも目指しています。

2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一価値の労働についての同一賃金を達成する。

ペーパーレス化を推進すると、下記のような側面から誰もが平等に働ける社会の実現に貢献できます。

【ペーパーレス化で実現できる働き方の例】

  • テレワークに対応でき出社が難しい場合でも雇用ができる
  • 業務効率化により生産性が向上し社員のワークライフバランスを維持しやすくなる

会社に毎日出社するとなると、必要書類の提出や作成をする必要がでてきてしまいますよね。

ペーパーレス化が進めばテレワークやハイブリッドワークなど、柔軟な働き方を求める方を雇用できる環境を構築できる可能性もあるのです。

また、ペーパーレス化により業務工程や業務内容が簡略化できると生産性が向上し、残業時間の削減や働きやすい環境整備にもつながるでしょう。

その結果、ワークライフバランスを維持しやすくなり、働きがいを持ち活き活きと業務に取り組めます。

2-2.【SDGs目標12:つくる責任つかう責任】限りある資源を大切に使う

SDGsの目標12は「つくる責任つかう責任」をスローガンに掲げています。

目標12では資源の無駄遣いや廃棄物(ゴミ)問題に焦点をあてて、資源を活用する企業も使う消費者も責任のある行動を取ることをまとめています。

とくに注目するべきは、下記のスローガンです。大きな会社や国内外で活動する会社には、持続可能な取り組みへの成果を可視化することが求められています。

特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。

この背景には限りある資源を使い経済活動をする企業に、お手本となるような社会的責任を果たす行動を取って欲しいという思いがあると考えられるでしょう。

ペーパーレス化は限りある資源を大切に使うことにつながるのはもちろんのこと、会社の成果として可視化しやすいです。

【企業の成果として可視化した一例】

  • 年間で1万枚のコピー用紙を削減できた
  • 年間で植林木〇本分のペーパーレス化に成功した
  • 年間で紙のコストやコピーコストを〇円削減できた

例えば、年間で1万枚のコピー用紙を削減など具体的に数値化できるため、企業が実施している持続可能な取り組みとして公表しやすい側面もあります。

2-3.【SDGs目標13:気候変動に具体的な対策を】二酸化炭素の発生を抑制する

SDGsの目標13は「気候変動に具体的な対策を」をスローガンに掲げています。

目標13は世界各国で起きている気象変動(台風や干ばつなど)を減らすために、具体的な対策や行動を起こす重要性をまとめているところが特徴です。

気象変動とペーパーレス化にどのような関係性があるのか疑問に感じている方もいるかと思いますが、二酸化炭素が大きく関わっています。

二酸化炭素は、地球温暖化の原因の1つだと言われています。

二酸化炭素は、紙を製造する過程や償却する過程で発生します。それだけでなく、紙を作るために植林木(二酸化炭素を吸収する効果が期待できる)を伐採しても二酸化炭素は増加するのです。

つまり、紙面を大量消費することは、二酸化炭素の増加につながります。

【紙面を使用するときに二酸化炭素が発生する工程】

  • 原料調達:植林木の伐採(二酸化炭素を吸収する植林木が減少する)
  • 製造:二酸化炭素の発生
  • 焼却:二酸化炭素の発生

そこで、ペーパーレス化を進めると紙面の製造量や焼却量を抑えられ、二酸化炭素の発生抑制に貢献できます。

コピー用紙を製造する過程で排出する二酸化炭素量は1トン当たり約1,520kgだと言われているので、ペーパーレス化を推進すると着実に二酸化炭素の発生抑制につながるでしょう。

一例として、ペーパーレス会議システム「ConforMeeting」を使用した場合、システム導入前と比較すると二酸化炭素排出量を59%も削減できています。

このように、SDGsの目標13では、ペーパーレス化を推進して二酸化炭素を抑制する貢献ができます。

【カーボンフットプリントも注目されつつある】

カーボンフットプリントとは、製品やサービスのライフサイクル過程(原料調達からリサイクルまで)において排出される温室効果ガス排出量をCO2排出量に換算し、表示する仕組みです。

カーボンニュートラルを実現するためには、個々の企業の取組だけではなく、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の削減を進めていくことが必要です。排出削減を推進するためには、脱炭素・低炭素製品(グリーン製品)が選択されるような市場を創り出していく必要があり、その基盤として製品・サービス単位の温室効果ガス排出量であるカーボンフットプリントの算定・表示が進められています。

2-4.【SDGs15:陸の豊かさも守ろう】森林の伐採量を減らす

SDGsの目標15は「陸の豊かさも守ろう」をスローガンに掲げています。

目標15では海や森林、川などの自然を守り、そこで暮らす生物の生態系を維持することをまとめているところが特徴です。

PDF世界森林資源評価2020」によると世界の森林面積は1990年~2020年までの30年間で、1億7800万ha(日本の面積の約5倍)減少しています。下記のスローガンでは森林の減少を食い止めて、増やしていくことを目指しています。

2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

木材が主原料の紙も多いので、ペーパーレス化を推進すると森林の減少を食い止めることにつながります。ペーパーレス化に継続的に取り組むことで、環境保全に貢献する企業となれるでしょう。

3.ペーパーレス化×SDGsを行うときに企業が実践すべきこと

ここまで読み、SDGsに貢献できるペーパーレス化に取り組んでみたいと感じた担当者も多いでしょう。

一言でペーパーレス化と言っても、既にある紙面をペーパーレス化する作業とこれから使う紙面をペーパーレス化する作業に分かれます。

ペーパーレス化を推進してSDGsに貢献するには、下記の3つのステップでペーパーレス化を実践していくことが大切です。それぞれのステップでどのようなことに取り組むべきか、参考にしてみてください。

ペーパーレス化を推進してSDGsに貢献する手順 内容
ステップ1
今まで蓄積してきた書類をペーパーレス化する
紙の書類を整理・データ化する
ステップ2
これから使用する書類をペーパーレス化する
紙を使用していた業務のプロセスを見直してペーパーレス化する
ステップ3
持続可能な取り組みにするためルールを策定する
継続的に取り組むためのルールを決める
ペーパーレス化・SDGsに関する意識を高める
3-1.【ステップ1】紙の書類を整理・データ化する

まずは、現在社内にある書類を整理・データ化するところから始めましょう。紙の書類が大量に残っていると、どうしても業務が紙に依存してしまいます。

紙の書類をコピーして使用する、紙の書類を保管するなどの循環を断ち切るために、下記のように書類を分類して処分していきましょう。

既にある紙の書類を整理する区分けの一例
保管 オフィスに残す書類を整理する
保存 外部倉庫など社外環境で保存する書類を整理する
廃棄 重複書類・不要な書類など廃棄する書類を整理する

紙面の書類を3つに分類できたら、保管する書類の中からデータ化できる書類を選定します。社内で保管したい書類を確認しながら、データ化する書類の基準を設定することがポイントです。

【データ化する書類の一例】

  • 説明書や使い方など今後も継続的に使用する書類をデータ化する
  • 3年以内の契約書をデータ化する
  • 顧客名簿や顧客管理情報をデータ化する

データ化する書類が選定できたら、下記のような方法で計画的にペーパーレス化を進めていきます。

【書類をデータ化する方法の一例】

  • 紙面の書類をスキャンしてデータ化する
  • 紙面のデータをExcelやワード、システム内に転記する
  • 書類電子化サービスを使用する

例えば、社内のコピー機にスキャン機能がある場合は、ペーパーレス化したい書類をスキャンしてデータ化が可能です。データ化した書類はセキュリティ面に考慮しながら、サーバーやクラウド上で保管します。

このように、紙で保管している書類を整理してデータ化することで、紙の使用量削減につながります。また、書面が手元になくても必要な情報を確認できるため、多様な働き方への対応などのSDGsにも貢献できるようになるでしょう。

3-2.【ステップ2】紙を使用していた業務をペーパーレス化する

今まで蓄積してきた書類をペーパーレス化できたら、日常業務で使用している紙の書類のペーパーレス化に取り組みましょう。

一度にすべての業務をペーパーレス化することは負担が大きいので、優先度の高い業務やペーパーレス化への貢献度が高い業務から取り組むことが大切です。

具体的には日常業務のどの場面で紙の書類を作成しているのか考えると、ペーパーレス化を進めるべき部分が見えてきます。

例えば、毎週の会議資料で200枚程度の資料作成をしている場合、会議資料をペーパーレス化すれば毎月800枚程度の紙の削減ができるので優先的に取り組もうと判断できます。

日常業務をペーパーレス化するときには、業務プロセス全体を見直すことがポイントです。紙を使用している部分だけ改善しようとすると、前後の業務と整合性が取れない場合があります。

例えば、交通費の申請をペーパーレス化するとしましょう。従来はフォーマットを使い作成した申請書をプリントし事務業務スタッフに提出、確認印をもらう流れでした。

この業務をペーパーレス化すると、事務業務スタッフがどのように確認印を押印するのか、どのように保管するのかなど従来の業務プロセスが継続できない部分が出てきます。

そのため、ペーパーレス化する前後の流れを踏まえて、下記のように業務プロセス自体を変更することが重要です。

従来の業務プロセス

  • パソコンのフォーマットで申請書を作成する
  • プリントして事務業務スタッフに提出する
  • 確認印をもらう
  • 紙面の申請書を保管する

ペーパーレス化後の業務プロセス

  • パソコンのフォーマットで申請書を作成する
  • メールで事務業務スタッフに提出する
  • 電子印を押印してもらう
  • 社内フォルダーに保管する

このように、今まで紙を使用していた業務プロセス自体を見直してペーパーレス化を進めていきましょう。

【ペーパーレス化を進めるときには法律に注意する】

ペーパーレス化した書類と紙の書類では、適用される法律が異なる場合があります。

例えば、ペーパーレス化した書類を保存する場合は、電子帳簿保存法に沿って適切な方法で保存しなければなりません。

自社で決めるルールだけでなく、法律を踏まえて検討しなければならないことを把握しておきましょう。

3-3.【ステップ3】1:継続的に取り組むためのルールを決める

SDGsに貢献するためには、ペーパーレス化は一時的なものではなく継続的に取り組まなければなりません。

「この業務のペーパーレス化ができたからもういいや」「社内の紙の書類が減ったから問題ない」と途中で終えてしまわないように、継続的に取り組むためのルールや規定を決めましょう。

ここまでご紹介してきた業務ごとのペーパーレス化のルールやデータ保存時のルールはもちろん、下記のように細かなルールを決めて社員1人ひとりが意識できる環境を作ることがポイントです。

【ペーパーレス化のルールの一例】

  • 社内での紙面保存は1人1ボックスまでに抑える
  • プリンターの出力枚数を可視化する
  • 大量のコピーや印刷が必要な場合は事前に承認を得る

例えば、社内での紙面保存量を決めておくと上限以上の保存はできないので、無駄な印刷を防ぐ効果が期待できます。

また、プリンターの出力枚数を可視化して共有することで、ペーパーレス化に対する意識が変わるでしょう。

SDGsの目標12では持続可能な取り組みを可視化することを求めているように、ペーパーレス化を継続できる基盤を整えることも欠かせません。

3-4.【ステップ3】2:ペーパーレス化・SDGsに関する意識を高める

継続的にペーパーレス化に取り組むためには社内規定の整備と併せて、社員の意識改革が必要です。

SDGsやペーパーレス化に取り組む目的や意義が分からない状況では「業務が増えそうで不安」「何となく面倒に感じる」と感じる社員が出てくるでしょう。

その結果、社員の足並みが揃わず、思ったようにペーパーレス化が進まない失敗につながる可能性があります。

社員の不安や懸念を払拭して前向きにペーパーレス化に取り組むには、下記のような方法で重要性や必要性をしっかりと伝えるようにしましょう。

【ペーパーレス化・SDGsに関する意識を高める取り組みの一例】

  • ペーパーレス化やSDGsに関する知識を深める研修を行う
  • 企業のトップやリーダーがペーパーレス化の必要性・重要性を発信する
  • ペーパーレス化の取り組み方について丁寧に説明する

例えば、ペーパーレス化とSDGsの概要が理解でき自社で取り組む意義が分かれば不満や不安が減るため、社員が自発的にペーパーレス化を推進できるようになるでしょう。

その結果、ペーパーレス化の成果を継続でき、SDGs貢献につながります。

このように、ペーパーレス化を持続可能な取り組みにするには、ルール策定のハード面と意識改革のソフト面の双方での取り組みが欠かせません。

4.SDGsブランディングを推進するためには「可視化」が不可欠

ここまで解説してきたように、ペーパーレス化を推進しSDGsに貢献することはハードルが比較的低くチャレンジしやすいです。

しかし、SDGsに貢献して企業のブランディングを行うためには、取り組みの成果を可視化することが欠かせません。

2-2.【SDGs目標12:つくる責任つかう責任】限りある資源を大切に使う」でも触れたように、SDGsでは定期的なレポートで会社の成果を報告することを推奨しています。

「SDGsに取り組んでいます」だけでなく「SDGs貢献のためにどのような成果を出しているのか」が企業の貢献度や外部から見たときの信頼度の基準となるのです。

そのため、具体的な成果を提示できない状況でSDGsに貢献していると主張すると、企業の信頼を損ねる可能性があります。

また、せっかくSDGsへの貢献に取り組んでいても、成果を可視化できていない状態では社内に浸透していきません。

「ペーパーレス化は意味があるのかな?」「成果は出ていないのかな?」など社員に不安や疑問が生まれ、社内の風土として根付きにくくなります。

SDGsブランディングを推進するためにペーパーレス化を進めるなら、成果を可視化して社内外にアピールできるような体制を整えましょう。

5.SDGsに関する指標を可視化!ペーパーレス会議システム「ConforMeeting」

SDGsブランディングを推進するためにペーパーレス化の成果を数値化しようと思うと、意外に手間や労力がかかるものです。

社員の負担を減らしつつペーパーレス化の成果を可視化するなら、私たちが提供しているペーパーレス会議システム「ConforMeeting」がおすすめです。

「ConforMeeting」は書類が多くなりがちな役員会議や多拠点でのペーパーレス化を促進しながら、会議開催時の負担の軽減をサポートできるシステムです。分かりやすい操作性と会議をサポートする充実した機能で、円滑に会議を進められるように支援します。

昨今は企業の社会的責任が重視されており、継続的に成長し続けるためにはSDGsへの貢献が無視できません。

そこで、SDGsへの貢献度を数値化できる機能を追加し、SDGsブランディングへの取り組みに貢献することができるように改善しました。

ここでは、「ConforMeeting」ならではの機能を具体的にご紹介します。ペーパーレス化とSDGsへの貢献の双方を進めるうえで必要な機能が揃っていますので、ぜひチェックしてみてください。

「ConforMeeting」ならではの機能

  • 1)
    会議ごとのSDGsへの貢献度を数値化!取り組みの改善がしやすい
  • 2)
    会議データを集計してSDGsへの貢献度をレポート化できる
  • 3)
    会議準備から会議後までの会議全体のペーパーレス化をサポート
5-1.会議ごとのSDGsへの貢献度を数値化!取り組みの改善がしやすい

「ConforMeeting」には、会議終了時にペーパーレス化によりSDGsに貢献できる4つの指標を数値化して表示します。

①会議の準備費用
SDGsの項目:8
ConforMeetingを利用して削減できた人件費/印刷費
②紙に換算した資料の枚数
SDGsの項目:12
ConforMeetingを利用して削減できた紙の枚数
③脱炭素化コスト
SDGsの項目:13
ConforMeetingを利用して削減できた二酸化炭素の貨幣価値
④二酸化炭素排出量
SDGsの項目:15
ConforMeetingを利用して削減できた二酸化炭素の量
  • 表示される数値は、設定した基準値により理論上の数値として算出されるものです。実際に削減できる数値とは異なります。

それぞれの数値が明確になることで、どれくらいSDGsに貢献できているのかすぐに把握できます。

例えば、削減できた紙の枚数や人件費などを可視化しどれだけ削減できたか分かるため、社員のモチベーション向上やペーパーレス化への意識向上にも役立つでしょう。

5-2.会議データを集計してSDGsへの貢献度をレポート化できる

「ConforMeeting」では、会議ごとのSDGsへの貢献度をまとめてレポート化※することも可能です。

  • 削減できた時間や印刷コスト、紙コストを一覧表示

ペーパーレス化に継続的に取り組むうえで「成果が出ているのか」「改善するポイントはないか」など、PDCAを回しやすくなります。

また、定期的なレポートで会社の成果を報告するときにも、手間をかけて計算しなくても「半年の会議で紙コストを〇〇円削減できた」など具体的に公表できるようになるでしょう。

5-3.会議準備から会議後までの会議全体のペーパーレス化をサポート

「ConforMeeting」は、会議の準備から会議後までの会議プロセス全体のペーパーレス化を手厚くサポートします。

ペーパーレス化をサポートする機能の一例
会議前 会議資料をペーパーレス化できる
会議中 画面上の資料に手書きやテキスト入力ができる
キャビネから過去の会議資料を参照できる
資料の印刷権限を設定できる
会議後 会議資料をキャビネ※に保存できる
(資料、サーバーで暗号化して一元管理)
  • キャビネ:過去の会議資料が手書きメモを含めて保存されている場所です

例えば、会議前の会議資料作成ではデータ化した資料を共有できるため、紙面印刷する手間が省けます。会議中は画面上の資料に直接メモができるので、各自ノートやプリントにメモを取る必要がありません。

会議後には会議資料をデータのまま保存でき、必要なときに参照することも可能です。このように、会議に関する紙コストを大幅に削減しながら、スムーズ会議が進行できる環境を整えます。

実際に「ConforMeeting」を活用して完全ペーパーレス化を実施し、1ヶ月の会議費用を約170万円削減した事例もあります。

「ConforMeeting」を導入すると、幅広い機能でペーパーレス化を促進しSDGsにしっかりと貢献できる基盤を構築できます。

「ConforMeeting」は30日間の無料トライアルを用意していますので、まずは試しに活用してみてください。

6.まとめ

今回は、企業のSDGsブランディングにペーパーレス化を活用する意義や具体的な実践方法をご紹介しました。最後にこの記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇企業がSDGsに取り組むならペーパーレス化が始めやすい理由は次の3つ

  • 1)
    SDGsの目標の中でも企業単位でチャレンジできる
  • 2)
    SDGsの観点以外に業務効率化や費用削減などのメリットを享受できる
  • 3)
    ペーパーレス化が進んでいない企業が多いなかで差別化を図れる

〇SDGsとペーパーレス化の関係性は下記のとおり

SDGsの目標 ペーパーレス化で貢献できること
目標8
働きがいも経済成長も
不必要な紙の使用を減らし循環型社会を実現する
テレワークやハイブリッドワークなど柔軟な働き方を実現する
目標12
つくる責任つかう責任
限りある資源を大切に使用する
持続可能な取り組みへの成果を可視化する
目標13
気候変動に具体的な対策を
紙の使用を減らし二酸化炭素排出を抑制する
目標15
陸の豊かさも守ろう
紙の使用を減らし森林の伐採量を削減する

〇ペーパーレス化×SDGsを行うときに企業が実践すべきことは下記のとおり

  • ステップ1:今まで蓄積してきた書類を整理・ペーパーレス化する
  • ステップ2:これから使用する書類をペーパーレス化する
  • ステップ3:持続可能な取り組みにするためルールを策定する

〇企業がSDGsブランディングを推進するためには成果を可視化することが大切

企業が持続的に成長するには、SDGsブランディングなどの社会貢献活動が欠かせない時代です。「ConforMeeting」では会議のペーパーレス化を促進し、SDGsへの貢献度を可視化できます。

「ConforMeeting」は30日間の無料トライアルを用意していますので、まずは試しに活用してみてください。

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