健康ミッションアプリ: サステナビリティ事例 | NECソリューションイノベータ

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Sustainability Report 2022

健康ミッションアプリ

Health Care

思考ではなく「行動」から、
一人ひとりの健康意識を変えていく。

事業支援部 山本 美緒

イライラしていた人が、キラキラしていく。
運動にはすごいパワーがある。

以前、フィットネスジムを運営する会社で働いていたときに、トレーニングをはじめる前まではイライラしていたお客様が、終わった後にはすごく表情が柔らかくなって、キラキラとしているのを何度も見たことがあります。「カラダを動かすことって、もしかしたらすごい力をもっているのかもしれない」と思い、運動や健康について勉強をはじめました。それから現在にいたるまでずっと変わらないのは、心身の健康づくりの大切さをより多くの方に知ってほしいという願いです。

当社がもともとプロジェクトで活用していた、複数のミッションを実行することにより行動変容を促すアプリをベースに、社員の健康増進にも応用できるのではと考え開発した「健康ミッションアプリ」は、まさに私のやりたいことがカタチになったもの。「散歩をしてみましょう」「県庁所在地に行ってみましょう」といった具体的な行動を促すこのアプリならではのアプローチは、参加している社員の心にもいい影響があると私は考えています。

落ちこんだときに悶々と考えこむより、少し散歩をしたほうがスッキリした経験や、初対面の人と仲良くなりたいときに、握手もすると距離が近くなる感覚は、多くの方に共感してもらえるのではないでしょうか。情報過多で思考優位になりやすい時代だからこそ、あれこれ頭で考えるよりも、まずはカラダを動かすこと、行動することの大切さは、以前よりも高まっていると思っています。

健康ミッションアプリ

地域振興プロジェクトで活用されていた「ミッション型行動変容アプリ」をベースに、従業員のウェルビーイング向上にむけた社内健康増進施策の一環として、「健康ミッションアプリ」を開発。2020年12月より四半期に一度、同アプリを活用したイベントを実施。利用者はアプリ内で配信される健康に関するミッションを、日々の生活の中でクリアし、コインを獲得。獲得したコイン数に応じたランキングを発表し、利用者の行動意欲を刺激。2022年度からは、獲得したコイン数に応じて社会貢献活動団体への寄付を実施。

健康づくりを、誰かの助けに。
「楽しさ」と「つながり」で行動を促していく。

企業も国も一緒になって、健康意識を高めていかなければならない時代。「健康ミッションアプリ」が今後その一翼を担えるようになるために、まずは社内の参加者を増やしていくことが重要だと考えています。そのうえで大切なのは、参加者が「楽しさ」や「つながり」をいかに感じられるか。2022年度から実施している、ミッションの達成度合いに応じて会社が寄付を行う取り組みや、今後予定している参加者同士のコミュニケーション機能なども、まさにそういった思いによるもの。自身の行動によって誰かが喜んでくれるという実感は、健康づくりに取り組む大きなモチベーションになりますし、そのこと自体が心身にいい影響を与えることでもあるのです。

Well-being(ウェルビーイング)という言葉がありますが、それは生活の質を「深く」していくことだと私は考えています。海がきれい、食べものがおいしい、お風呂が気持ちいいなど、日常の些細な感動は、心身の状態がよければより「深く」感じられるはず。健康づくりを通して、みんなが一日一日を大切に、丁寧に過ごせるようになっていくことは、きっといい未来にもつながると思っています。