NECソリューションイノベータ、「NEC 養殖管理ポータル」を開発
~ 水産養殖業をICTでサポート ~
2014年4月8日
NECソリューションイノベータ株式会社
NECソリューションイノベータは、水産養殖の飼育業務に関する日々の記録や報告、水質や養殖物の常時モニタリング、収集したデータの分析が可能なクラウドサービス「NEC 養殖管理ポータル」を、国立大学法人 東京海洋大学(以下、東京海洋大学)と開発しました。本サービスは、2014年中に提供開始予定です。
「NEC 養殖管理ポータル」は、水産養殖業界が抱える様々な課題を解決するため、東京海洋大学の飼育ノウハウなどをもとに、NECソリューションイノベータ社内にアワビの養殖設備を置き、実証実験を重ねて開発しました。
本ポータルでは、飼育業務の効率化や情報の可視化を実現するだけでなく、蓄積された様々な情報を、飼育ノウハウの継承に役立てることができます。
背景
世界規模での人口増加により、深刻な食糧不足が訪れると言われています。中でも水産物においては、消費量が増加している一方、乱獲や生態系の変化による天然水産資源の枯渇が懸念されており、今後、水産養殖の重要性がますます高くなると言われています。
水産養殖は一般的な漁業と比較し、特定の水産物において計画的な水揚げを見込めるというメリットがあります。また、水産資源の回復や食糧問題の解決、更に海上における作業と比較し業務負荷の軽減なども望め、水産事業の切り札と言えます。しかしながら、事業開始に必要な高額設備投資、事業継続に不可欠なエサ代や光熱費、加えて後継者問題など多岐に渡る課題があるのも事実です。
このような状況に対し、ICTを活用し課題解決していくのがNECソリューションイノベータの社会的使命と捉え、養殖事業者や研究機関とパートナーシップを結び、水産養殖業界の成長・発展をサポートするとともに、消費者には安心・安全な水産物を提供できる仕組み実現する最初の取り組みとして、本ポータルを開発しました。
価格/販売計画
価格は、基本サービス5万円/月~を予定しています。
また、提供開始後3年間で300団体への提供を目指します。
特長
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飼育業務の記録
餌の種類や量、投薬、掃除などの記録をクラウド環境に保存することで、業務の効率化や情報の可視化を実現します。また、養殖に必要な情報を蓄積することで、飼育ノウハウの継承に貢献します。 -
飼育環境のモニタリング
ライブカメラを使用し、飼育環境をモニタリングします。遠隔地からでも現場を見ることが出来るため、問題発生時における迅速な対応と共に、養殖事業者へ安心を提供することが可能となります。 -
センサー情報の自動収集
水温や溶存酸素などの情報をリアルタイムに自動収集することにより、問題発生時の早急な対応を可能にし、生存率の向上を実現します。 -
問題発生時のアラート機能
センサーからリアルタイムに収集したデータに異常(注1)が発生した際、電子メールでアラートを発信します。電子メールとの連携により、24時間体制の監視を実現します。
NECグループは、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献することを目指しています。
以上
- (注1)予め適正範囲値を設定し、異常の有無を判断します。
- ※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお客さまからのお問い合わせ先
NECソリューションイノベータ 経営企画部 中谷、小島
電話:03-5534-2200
E-mail:acpsc@necsoft.co.jp
本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
NECソリューションイノベータ 広報担当
E-mail:press@nec-solutioninnovators.co.jp
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。