NECソリューションイノベータ、遠隔地農業指導を可能にする 圃場管理システムを開発し、インドのイチゴ栽培を支援
~ 国境を越えた圃場管理と農業指導を実現 ~
2014年10月21日
NECソリューションイノベータ株式会社
NECソリューションイノベータは、遠隔地農業指導を可能にする圃場管理システムを開発し、NECなどがイチゴのハウス栽培ノウハウを日本からインドに展開する「インドICHIGOプロジェクト」に導入しました。今年7月から稼働を開始しています。
本システムは、日本のクラウドサーバーを通じて、インドにある複数のハウスで管理している環境データを日本から遠隔監視し、現地に適切なアドバイスを提供することで、国境を越えた、高品質で低農薬な農作物の栽培支援を実現しました。
今後は、農作物の栽培に課題を持つ様々な国に向けて、本システムを通じて、高品質な農作物の生産性向上を支援していきます。
拡大する圃場管理システムのメニュー画面
タブレットによる撮影の様子
背景
NECソリューションイノベータは、NECなどが取り組んでいる、インド農村部での雇用創出および都市部との所得格差の縮小を目的としたソーシャルビジネスのプロジェクト「インドICHIGOプロジェクト」において、栽培管理のIT化により、高品質・低農薬農作物の生産性の向上を図る、圃場管理システムを開発しました。
本システムは、クラウド環境を利用して、栽培ノウハウを持った日本の農業専門家が遠隔で支援することで、日本が得意とする商品価値の高いイチゴの海外栽培を実現しています。
支援内容
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圃場データをクラウドサーバーに集約
インドの現地作業員が、圃場に設置したセンサーのデータや日々の作業記録などをタブレットに保存し、インターネット環境が存在する場所からまとめてアップロードすることで、日本のクラウドサーバーに圃場データを集約・管理します。 -
農業専門家による遠隔地指導
日本でイチゴ栽培の技術をもつ農業生産法人 株式会社GRAが、圃場管理システム上に可視化されたデータを日本で分析し、本システムを介して遠隔監視・指導を行います。
具体的には、病害虫の予防や品質を確保するため、ハウス内の日照量、温湿度、養液や土壌のEC値/pH値、日々の育成状況の写真を専門家の目から総合的に判断し、肥料の量や空調の調整など、きめ細かな指導を現地に行っています。 -
見やすく使いやすいシステム画面
IT機器に慣れていない現地作業員でも、マニュアルがなくても簡単に使えるように、ユーザーインターフェースに配慮しました。
導入初日から違和感なく使用できると現地の評価をいただき、専門知識がなくても簡単な操作で日々のデータをグラフ化できるため、現場の作業効率向上にも貢献しています。
クラウド環境を利用して、海外の農場全体の農作物の概況を管理するだけでなく、農業専門家による遠隔地指導を実現する本システムは、国境を越えた圃場管理と農業指導を実現する先駆けとなります。
NECソリューションイノベータは、今後も本プロジェクトへの支援を継続すると共に、本システムを通じて、国境を越えた、高品質な農作物の生産性向上を支援していきます。
圃場管理システムの概要については、別紙をご覧ください。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
「圃場管理システム」に関するお客様からのお問い合わせ先
NECソリューションイノベータ 海外ソリューション事業部
「圃場管理システム」担当
E-mail:ghms@ml.nes.nec.co.jp
「インドICHIGOプロジェクト」に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC コーポレートコミュニケーション部 CSR・社会貢献室
「インドICHIGOプロジェクト」担当
E-mail:ichigo@ind.jp.nec.com
本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
NECソリューションイノベータ 広報担当
E-mail:press@nec-solutioninnovators.co.jp
NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。