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NECソリューションイノベータ、人間中心設計専門家の分析ノウハウを組み込んだ仮想検証の新技術を開発

~ 体感評価で現場の潜在的な課題発見をサポート ~

2015年3月17日
NECソリューションイノベータ株式会社

NECソリューションイノベータは、バーチャルリアリティ(以下、VR)を利用して動作や環境などを検証する「仮想検証」(注1)において、「人間中心設計(Human Centered Design、以下HCD)専門家」(注2)のノウハウを取り入れた分析・評価を行う技術を開発しました。
専門家の評価指標に基づく分析結果を、数値やイメージで仮想空間に表示する体感分析エンジンにより、専門的な知識がなくても"腰が疲れる""手が届きにくい"などのユーザエクスペリエンス((注3)以下、UX)上の問題点や潜在的な課題を視覚的に把握できます。また、利用者の体格や視界などの身体的特性に合わせて検証環境を設定することで、視覚障がい者向けのバリアフリー設備など様々な利用シーンに対応した仮想検証を行うことが可能です。
現在、本技術の実用化に向けて、より現実に近い感覚で仮想検証ができるヘッドマウントディスプレイを利用した実証実験を行っています。その結果を踏まえて検証精度を高めるとともに、体感評価を活用して新しい価値を創造していきます。

仮想検証のイメージ

新型ATMのデジタルモックアップによる検証イメージ新型ATMのデジタルモックアップによる検証イメージ

複数の利用者による検証イメージ(作業者の目線) 複数の利用者による検証イメージ(管理者の目線(視界の中央が作業者))

複数の利用者による検証イメージ
(左:作業者の目線、右:管理者の目線(視界の中央が作業者))

背景

製造業などのものづくりの現場では、消費者ニーズの多様化に応えるために、かねてより多品種少量生産・原価低減・納期短縮に取り組んでいます。特に製品開発においては、試作を繰り返すことによって多くの労力と時間、材料コストが発生しており、試作回数の低減が課題となっています。このため近年、コンピュータなどの仮想環境で設計や開発のシミュレーションを可能にするVR技術の活用が進んでいます。中でもヘッドマウントディスプレイなど立体視機能をもつ特殊な装置を利用したVR技術は、仮想空間に入り込んだような感覚が得られるため、デジタルモックアップ(注4)による製品の検証などに利用されています。
NECソリューションイノベータは、HCD設計等によるUXの向上を推進するため、2014年1月に「UXイノベーション戦略室」を設立。このたび、当社のHCD専門家のUX評価指標を導入した体感分析エンジンを仮想空間で行う検証に適用し、分析・評価を支援する技術を開発しました。

特長

  1. 仮想空間における動作の分析・評価機能により、UXを向上させる"気づき"を支援
    (1) 専門家のノウハウを取り入れた体感評価
    「HCD専門家」による評価指標をデータベース化し、体感分析エンジンを開発しました。これにより、分析結果をイメージで仮想空間に表示することで、「使いにくい」「腰が疲れる」といった現実の作業における潜在的なUX上の問題点を、専門知識がなくても容易に把握することができます。

    (2) 身体的特性を踏まえた評価
    利用者の体格や視界などに合わせて設定を変えることで、様々な利用シーンに対応した仮想検証を行うことができます。大人には見える高さの標識が子どもの視界にも入っているのかなど、身長差を考慮した設計を評価することが可能です。

  2. リアルタイムな体感の共有による"共創"が可能
    同じ仮想空間を複数の利用者が別々の場所からリアルタイムに体感することが可能です。ATM操作中に後ろから手元が見えないかなど、実際の利用者の目線を複数人で体感することで、潜在的なニーズや課題を共有体験することができます。さらに仮想空間で空中にメモを書くこともできるため、体感しながらその場でミーティングも行えます。

今後の展開

NECソリューションイノベータは、現在、VR技術の活用が進んでいる製造業での適用を想定し、本技術の実証実験を実施しています。今後は業種の幅を広げ、お客様と体感評価を活用した製品やサービスの共創を目指します。
さらに、本技術の2016年度の製品化を目指して、技術開発・製品開発を進めていく予定です。

なおNECソリューションイノベータは本技術を用いたシステムを、6月24日(水)から26日(金)まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS)」において展示する予定です。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1)仮想検証とは、3次元データを活用して、設計の早い段階から、組立検討・組立性評価・工程シミュレーションを行うこと。設計の手戻り削減、生産準備期間の短縮、早期量産立ち上げに役立つ。
  • (注2)UX(ユーザエクスペリエンス)とは、利用者が製品やサービスを通じて得られる体験のこと。使いやすさ(ユーザビリティ)に加えて、楽しさや心地よさ、感動などの実現を重視した顧客体験向上を目指した概念であり、国際規格であるISO9241-210でも定義されている。
  • (注3)Human Centered Design(人間中心設計)専門家とは、NPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)が認定する商品やシステム開発における人間中心設計プロセスを実践できる専門家のこと。人間中心設計はユーザエクスペリエンスを最適化するためのフレームワークで、国際規格であるISO9241-210でも定義されている。
  • (注4)デジタルモックアップとは、コンピュータ上で3次元表現された仮想の試作品のこと。実機を試作することなくデザインの検証、動作、精度、整合性を確認することが可能になり、品質向上や開発期間の短縮に役立つ。
  • 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

「UXイノベーション活動」に関する情報

本件に関するお客さまからのお問い合わせ先

NECソリューションイノベータ VALWAYテクノロジーセンター
電話:03-5534-2619
E-mail:contact-vtc@necsoft.ne.jp

本件に関する報道関係からのお問い合わせ先

NECソリューションイノベータ 広報担当
E-mail:press@nec-solutioninnovators.co.jp

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html

Orchestrating a brighter world

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