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学会・研究成果発表
低分子化合物メラミンの簡易迅速検出に成功
9月20日、科学誌「Sensors」に掲載されました。
DATE:2018.09.20
研究テーマ:アプタマー
イノベーションラボラトリでは、食の安全・安心のため、誰でも簡単に計測できることができる社会の実現を目指して、アプタマーを用いた簡易検出センサの技術開発を行っています。
今回の研究成果は、一般に検出が困難とされている低分子化合物であるメラミンを前処理することなく、核酸センサで簡易検出できたことを報告しています。メラミンはプラスチック製品に樹脂として広く使用されている化学物質ですが、食品への添加は認められていません。これまでに、タンパク質含量を多く見せかけるよう、乳幼児用粉ミルクやその他加工食品に意図的にメラミンが混入され、健康被害を引き起こした例が報告され、問題となっています。

私たちは目に見えない異物混入・汚染を可視化するセンシング技術を追求し、安心して食生活を送ることができる社会の実現を目指します。
本研究成果は、2018年9月20日、科学誌「Sensors」に掲載されました。
(オープンアクセス:https://www.mdpi.com/1424-8220/18/10/3227)
担当者紹介
研究テーマ:アプタマーおよびアプタマーを用いた検出法の研究開発
担当者:藤田 智子
コメント:「動物のお医者さん」という漫画が好きで、生き物つながりで魚病の研究を始めたのが私の研究ライフの始まりです。
研究を通して見えないものを見えるように、そして、世の中の人々が笑顔になれますように・・・と願っています。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ bio-contact@nes.jp.nec.com
