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学会・研究成果発表

交代勤務看護師の唾液と蓄積的疲労との関連性に関する探索研究が論文掲載されました

DATE:2022.10.19
研究テーマ:バイオセンシング

デザイン・ラボ、バイオセンシングは、北海道大学保健科学研究院の矢野理香教授らと看護師を対象に唾液バイオマーカーと慢性疲労等の主観尺度との関連性について探索研究を行っています。
今回、主観尺度[1]で蓄積的疲労[2]が高い集団では日勤間の唾液中コルチゾール濃度が低く、かつ、勤務間でsIgAが高く変動していることを明らかにしました。この成果は、「Healthcare」(オープンアクセス: new windowhttps://www.mdpi.com/2227-9032/10/8/1416)に掲載され、2022年10月18日から10月19日に開催される国際シンポジウム「The 7th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science (7th WANS)」[3]で共同発表します。
今回のパイロット研究の結果から、看護師の労働による蓄積された疲労と唾液バイオマーカーとの関連性が示唆されました。今後は、唾液という客観指標を用いてどのように手軽な体調管理サポートが可能か、引き続き研究を行っていきます。

  • [1]
    蓄積的疲労を測定する主観尺度として蓄積的徴候インデックス(CFSI)を使用
  • [2]
    蓄積的疲労:過度の身体的、精神的な活動によりそれらの機能が低下した状態であり、継続する疲労状態
  • [3]

担当者紹介

研究テーマ:バイオセンシングの研究開発
担当者:藤田 智子
コメント:唾液を用いて手軽に体調を可視化でき、体調管理をサポートする社会を創りたいです。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーション推進本部 デザイン・ラボ2
bio-contact@nes.jp.nec.com

ご興味がありましたら、バイオセンシングの紹介サイトもご覧ください。
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/rd/thema/biosensing/index.html