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学会・研究成果発表
第91回日本産業衛生学会にて、睡眠日誌アプリの研究成果を発表しました
産業衛生と睡眠
DATE:2018.06.01
研究テーマ:睡眠日誌
国土交通省が、2018年6月から、バスやトラックの運転手は乗務前に睡眠状態のチェックを受けること、そして睡眠不足の場合は乗務禁止とすることを事業所に義務を課したというニュースがありました。このように、今、労働者の睡眠問題への関心は高まっています。
そのような中、先日開催された第91回日本産業衛生学会にて、私たちが開発した睡眠管理ツール「睡眠日誌」アプリのユーザーデータ1万人分の分析結果から、「睡眠日誌」アプリを産業衛生の現場でどのように活用ができるのかについての検討結果を報告いたしました。

今回の報告の主な内容は、「睡眠日誌」アプリの利用を4週間継続することで不眠症状の改善だけではなく、生活習慣の改善効果、具体的には飲酒日数とカフェインの摂取日数の減少効果が見られたというものです。このことから、睡眠日誌アプリは労働者への睡眠指導だけではなく、生活習慣改善指導にも活用できる可能性があることが示唆されました。

この結果は、発表を聞きに来てくださった産業医の先生方など多くの方に関心を持っていただけた様子で、このアプリへの期待や、研究への改善のアドバイスなど、たくさんの貴重なご意見をいただくことが出来ました。いただいたご意見は、今後のアプリの改良並びに睡眠改善研究の推進に役立てていきたいと思います。
もし、この記事を読んで「睡眠日誌」アプリに興味を持っていただけましたら、ぜひインストールしてみてください。
担当者紹介
研究テーマ:不眠改善支援
担当者:石井 美穂
コメント:睡眠改善や育児支援の研究を担当している、臨床心理士です。
