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学会・研究成果発表

2018年度 人工知能学会全国大会 (第32回)にて、
睡眠日誌アプリの研究成果を発表いたしました

三日坊主は予測できるか?

DATE:2018.06.28
研究テーマ:睡眠日誌

5月に熊本で開催された産業衛生学会に続きまして、2018年6月5日~6月8日に鹿児島にて開催された人工知能学会で、睡眠日誌アプリの研究成果の発表をいたしました。梅雨らしく鹿児島はずっと雨で、桜島も写真のように雲がかかっていました。しかしそれにしても、ちょっと雲の位置が低過ぎませんかね…。

今回発表した内容は、睡眠日誌アプリで取得したデータを試しに機械学習させてみたというものです。具体的には、ユーザーが睡眠日誌アプリに登録した最初の三日分のデータから、そのユーザーが2週間後、3週間後、4週間後にアプリの利用を継続しているかどうかを予測するということを試みました。

睡眠日誌アプリに限らずですが、いわゆるヘルスケア領域のアプリや健康器具などの類は、継続利用してこそ効果が現れるものがほとんどです。そのため、仮にアプリの利用の初期段階でそのユーザーが利用を止めそうということが分かるようになれば、そのユーザー向けの何らかの介入を実施することによって、より効果的な行動変容を促し、より長くアプリを利用していただけるのではないか?と、考えた次第です。詳細な内容はWebに投稿論文などが掲載されているので、そちらをご参照ください。

new window[3Pin1-52] 睡眠日誌アプリの開発と睡眠習慣改善行動の継続の予測

今回の発表はインタラクティブセッションということで、要するにポスター発表だったので、多数の方と気楽にディスカッション出来ました。聞きに来られた方は流石にヘルスケア業界の方が多く、その多くの方から「このような試みは非常に大事だが真面目に取り組んでいる人が少ない。来年の発表も楽しみにしています」というような好意的なコメントをいただくことが出来ました。皆様のご期待に沿えるよう、今後も努力したいと思います。

ところで、今年の学会の会場では鹿児島のご当地スイーツ?の、しろくま(アイス)が配られていました。来年は新潟とのことですが、その辺りどうなるのでしょうか。来年に向けて個人的にとても気になります!

次回は7月11日~13日に札幌にて開催される睡眠学会で、睡眠日誌アプリのまた別の研究成果を発表する予定です。そちらもよろしくお願いいたします。

担当者紹介

研究テーマ:不眠改善支援
担当者:秋冨 穣
コメント:DNA配列解析からアワビの世話までやっている睡眠担当です。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ cft-sleep-contact@nes.jp.nec.com