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学会・研究成果発表
日本睡眠学会第43回定期学術集会に、睡眠日誌の研究成果を発表しました
どんな人が睡眠日誌を継続して使っているのか?
DATE:2018.07.27
研究テーマ:睡眠日誌
熊本で開催された産業衛生学会、鹿児島で開催された人工知能学会に続き、今回は7月11日~13日に開催された札幌の日本睡眠学会で睡眠日誌アプリの研究成果を発表しました。東京の暑さからは考えられないほど涼しく、そしてなにを食べても美味しい!と、北海道の素晴らしさを再確認しました!
さて、今回の学会では「どんな人が睡眠日誌を継続して使っているのか?」ということをテーマにした研究を発表しました。「睡眠日誌」アプリなどの生活習慣の記録ツールは効果を得るためにはある程度の期間の継続が必要です。そのため、いかに利用を継続していただくかが課題と言われています。そこで、どういう人が継続利用しているのかを分析することによって、継続を促すための支援策を検討しようと考え、睡眠日誌アプリの利用データの分析を行いました。

分析の結果、不眠重症度チェックアンケート(不眠重症度尺度;AIS)の実施回数が多い人、また、起床してすぐに記録をつけることが習慣化している人が継続利用しやすい傾向があることが分かりました。このことから、「睡眠日誌」を継続して使ってもらうためには、自分の睡眠状態のチェックや、起床後の記録の習慣化を促す仕掛けをつくることが有効である可能性が示唆されました。
今回の学会も、企業関係の方はもちろん、精神科の先生や心理士さんなど多くの方から関心をもっていただき、「診察で患者さんに使ってもらおうかな。」などのコメントもいただきました!また、研究内容について専門家の方々から貴重なご意見をたくさん聞くことができました。日本睡眠学会参加を通して、改めて、睡眠日誌がさらにユーザーの生活に役立つものになるよう努力を続けていこうと思いました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
担当者紹介
研究テーマ:不眠改善支援
担当者:石井 美穂
コメント:睡眠改善や育児支援の研究を担当している、臨床心理士です。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ cft-sleep-contact@nes.jp.nec.com
