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川崎市の鋼管通り交差点における実証実験のご説明と個人情報の取扱いに関するご案内

2021年7月21日
NECソリューションイノベータ株式会社

平素よりNECソリューションイノベータ(以下 当社といいます)の企業活動に格別のご理解を賜り、誠にありがとうございます。
今般、当社は川崎市の鋼管通り交差点におきまして、川崎市のご協力のもと、渋滞解消のために交通流計測の技術開発・評価の実証実験(以下 本実証実験といいます)を行います(プレスリリース)。つきましては、本実証実験の趣旨、及び本実証実験で取得いたします個人情報の取扱いについてご説明いたします。

実証実験の概要

1. 実証実験の目的

NECソリューションイノベータ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長 杉山 清)は、川崎市(神奈川県川崎市、川崎市長 福田紀彦)より提供いただく交通渋滞や交通事故等の課題解決に向けた実証フィールド(new window参考サイト)において、量子コンピュータを利用して交通流計測カメラから得られるカメラ画像を解析することによる交通流計測技術の開発・評価のために、2021年8月より鋼管通り交差点(産業道路・市電通り、川崎区浜町)に交通流計測カメラを設置し、本実証実験を開始いたします。

当社が、前述の交差点へ4台の交通流計測カメラを設置し、同交差点を出入りする車両をカメラ映像で撮影して、AIや量子コンピュータを活用することで、各車両の速度や移動経路を把握するための技術開発・評価を行います。その中で、各車両の上記情報を場所・方向・時間毎に統計化し、それらのデータ(個人もしくは車両の特定が可能な情報を除く)を川崎市ならびにNECグループ会社と共有、もしくは学会で発表等を行い、渋滞原因や効果的な渋滞解消対策の検討・評価をすることを想定しております。

将来的には、複数の交差点における交通流把握や、各車両の誘導による交通流の最適化等を実現し、渋滞が解消されることで、より効率的な移動や時間節約の実現、資源の有効利用、大気汚染減少(CO2排出削減)等が期待されます。なお、本実証実験で取得されるカメラ画像は、個人情報保護及びプライバシーに配慮して(後述の個人情報の取扱い(1)参照)人・車両のナンバープレートの映り込みが最小限になるよう工夫し、カメラ画像のデータの取得・保管・利用で適切な管理をいたします。

2. 取得されるデータについて

本実証実験で必要となるカメラ画像を、以下の内容で取得いたします。

日時:2021年8月10日~2022年3月31日
場所:鋼管通り交差点(産業道路・市電通り、川崎区浜町)の各信号機付近に、交差点につながる車道の各方向をとらえる形で4台設置します(下図参照)。そのうち、8~9月に交通流計測カメラを1台設置して利用し、10月以降に残り3台を追加・利用します(予定)。
撮影方法:設置した各交通流計測カメラにより、撮影を行います。また、カメラ設置前のデータ収集・検証のため、当社社員が交通流計測カメラや必要機材類を一式、携帯して現地へ持ち込み、カメラの設置予定位置に近い場所から、撮影する場合があります。
撮影範囲:下図の撮影範囲は、理論上の最大撮影範囲を提示しており、周囲の設置物等で変化する可能性があります。また、首都高速道路上は撮影範囲外となります。
カメラ画像の利用内容:カメラ画像は、個人や個々の車両を特定する目的では使用せず、車両位置、向き、及び色や車種等の種類属性のデータを取得するための学習・評価データとして利用されます。また、各車両の速度や移動経路を把握し、渋滞原因や効果的な渋滞解消対策の検討を行うために、各車両の情報を場所・方向・時間毎に統計化し、混雑状況の図示化等を行います。

交差点へのカメラ配置概要図
交差点へのカメラ配置概要図

交通流計測カメラ(1)、(2)の撮影範囲

交通流計測カメラ(1)、(2)の撮影範囲

交通流計測カメラ(3)、(4)の撮影範囲

交通流計測カメラ(3)、(4)の撮影範囲

個人情報の取扱いについて

当社は、以下の通りに個人情報を取扱います。

(1)取得個人情報及び対策
カメラ画像に含まれる個人情報として、本実証実験の目的に必要のない歩行者の顔・姿、及び車両搭乗者の顔・ナンバープレート等の画像があります。個人情報保護及びプライバシーに配慮して、以下の対策を実施します。
 ア 交通流計測カメラで取得されるカメラ画像の解像度を落として撮影し、取得される顔画像及び歩行データやナンバープレート等の車両の情報を最小限にします。
 イ 歩道等の、車両が通行しない画像領域は加工し、歩行者が映らないようにします。
取得した個人情報は、漏えい、減失、毀損を防止するための安全管理措置を施し、当社が適切に管理します。
なお、川崎市には個人もしくは車両を特定可能な情報は除いて、提供します。

(2)個人情報の利用目的
AIや量子コンピュータを利用して、交通流計測カメラから得られるカメラ画像を解析することにより、交通流計測技術の開発・評価を実施します。その中で、車両の検出や動きの把握を行い、交通流の計測に役立てます。なお、(1)で記載したように、取得したカメラ画像に含まれる個人情報については、本実証実験での利用目的対象外となります。

(3)個人情報の委託及び第三者提供の有無
取得した個人情報が含まれるカメラ画像は当社のみで扱い、個人情報の取扱いの委託はありません。法令等に特段の定めがある場合を除き、第三者への提供を一切行いません。

(4)個人情報を含むデータの保存期間及び削除請求への対応
取得した個人情報が含まれるカメラ画像の保管期間は、実証実験期間の2021年8月10日~2022年3月31日とし、期間終了後に速やかに削除します。また、開示、削除、利用目的の通知、利用停止等の請求については、本個人情報の取扱いに基づき、適切に対応しますので、後述の問い合わせ先にご連絡をお願いします。

(5)個人情報保護管理者について
本実験において取得する個人情報を適切に管理するための個人情報保護管理者は以下になります。
NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーション推進本部第一グループ ゼネラルマネージャー

交通流計測カメラの運用に関する詳細について

交通流計測カメラや取得されるデータに関連する詳細な運用の取り決め、及び前述の個人情報の取扱いを含めた告知内容については、以下(交通流計測カメラ運用・個人情報取扱いに伴う事前告知)をご参照ください。

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NECソリューションイノベータ イノベーション推進本部
E-mail: ipd-traffic_ai@nes.jp.nec.com

以上