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製造業が継続的に成長するためには、生産性を高めることが必要です。人、モノ、資金、時間、場所などに余剰リソースを創り出し、そのリソースを使って新たな売上・利益を生み出す必要があります。
余剰リソースの創出には、製造現場におけるリードタイム短縮に向けた取り組みが欠かせません。その取り組みの起点となり、鍵ともなるのが、モノの流れの実績情報を収集することです。
「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」 は、「作業の流れ」ではなく「モノの流れ」に注目し、実績情報から工程全体の滞留をIoTで見える化します。
リードタイム短縮に向けたプロセス改善のための「ボトルネックの検出」を支援します。
プロセス改善を継続的に実行する仕組みの中核となるソリューションです。

リードタイム短縮により得られる効果
- モノの流れが速くなります。
リードタイムが1ヶ月から1週間になれば、在庫の回転率は良くなります。(在庫削減) - 管理する仕掛数が減少します。
その結果、管理工数を削減することができます。
さらに、これにより間接工数から直接工数への変換が可能になり、固定費の効率化が図れます。(コスト削減) - 在庫減少や工数削減によるコスト削減でキャッシュフローが改善されます。(キャッシュフロー改善)

特長
1.「作業の流れ」と「モノの流れ」を捉え、プロセス改善サイクルの継続的な実施を支援
IoTを活用し、現場の実績情報を人手に頼らず自動的にデジタル化します。
実績を可視化することで、モノの流れを把握・分析でき、工程内で発生している課題を的確に捉えることができます。
課題を継続的に排除することにより、リードタイムを短縮し、生産性向上につなげます。
<プロセス改善サイクル>
①現場の実績情報を収集
②モノの流れを見える化
③工程間の滞留からボトルネック・課題 を把握
④ボトルネック・課題の解消をプランニング
このプロセス改善サイクルの継続的な実施を支援し、リードタイム短縮につなげます。

2.お客様が選択できる4つのステップメニューを用意し、導入をサポート
現場力を向上するシステムの重要性・見える化の意義・効果は十分理解しているものの、取り組もうとした時に最初の一歩がなかなか踏み出せないことは多々あります。そのような場合、例えば、トライアルサービスでは導入前に既存データを活用して「モノの流れの見える化」を行い、それにより見える化の効果を明確にすることができます。

システム概要
各工程の実績情報を収集し、その情報をダッシュボードで見える化します。工程全体の滞留を見える化し、「ボトルネックの検出」を支援します。

1.実績情報収集
IoTを活用し、各工程の着完の実績情報を自動収集し、クラウドに蓄積します。
●QRコードメニュー
モノに付随した伝票にQRコードを印刷し、作業着完時に読み取ることで「モノの情報」と「日時の情報」を収集します。
◇本メニューの利点
- 上位システムの情報をQRコードに埋め込むことで、上位システムとのシステム間連携が不要です。
- ハンディタイプのリーダで、伝票が動かせない場面でも読取が可能です。

運用例

2.収集情報をもとにした各工程の見える化
クラウドに蓄積された実績情報をプロセス管理ボードとNCTR評価ボードに表したダッシュボードで確認できます。
- プロセス管理ボード:
横軸の製造プロセスにおいて、モノが淀みなく流れた場合は、右斜め下に向かう直線になります。何らかの異常が発生した場合は滞留が発生し、下方に引っ張られます。これを「プロセス管理ボード」といいます。

- NCTR評価ボード:
期間内のNCTR(Net Conversion Time Ratio:正味作業時間/リードタイム)に関するスコア、推移など7つの指標を見える化します。
- 例)・ロット番号単位で「リードタイム」「正味作業時間」から「NCTR」を算出し表示する。
・横軸に時間軸を取り、NCTR平均値の推移を表示する。
番号 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
1 | 表示期間コントロール | NCTRを表示させたい期間を選択する項目です。 |
2 | NCTR平均スコア | 表示期間におけるNCTR平均値を表示する画面項目です。 |
3 | NCTR最低スコア | 表示期間におけるNCTR最低値を表示する画面項目です。 |
4 | NCTR評価一覧 | ロット番号ごとの正味作業時間、リードタイム、NCTR値を表示する画面項目です。 |
5 | NCTRカイゼンスコア表示日 | NCTRカイゼンスコアに表示させるデータの日付を設定する画面項目です。 |
6 | NCTRカイゼンスコア | 前日と比較したNCTRの平均値の差分を表示する画面項目です。 |
7 | カイゼン評価ボード | NCTR平均値の推移を表示する画面項目です。 |

3.「NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム」を活用しプロセス改善サイクルを実施
導入サポートとして4ステップメニューを用意しています。
- ①トライアルサービス:現在取得しているデータを分析します。現在のデータの収集状況の評価と、工程見える化、ボトルネックの評価を実施します。
- ②リードタイム短縮実現に向けたプランニング:トライアルサービスの分析結果をもとに、次工程のプランニング、および、次工程の正式見積を実施します。
- ③NEC 製造業工程デジタル化ソリューション導入:現場の実績の収集と、可視化の手段を提供します。
- ④ソリューション運用/業務プロセス改善支援:当社の有識者がコンサルティングし、現場プロセスの改善の支援を実施します。

継続的な業務プロセス改善等の支援を行います。
例えばトライアルとして現状の見える化に取り組んだ上で、業務プロセス改善によるリードタイム短縮の実現に向けた、最適な可視化手段を導入することが可能です。

提供について
- 本ソリューションの利用は年間契約になります。
- ※初期費用、ハードウェアは個別の御見積になります。
詳しくはお問い合わせください。
- ※QRコードは(株) デンソーウェーブの登録商標です。