21世紀の世界を定義する重要なキーワードの一つは、「コネクティビティ」です。ソーシャルネットワークやモバイルデバイス、IOT、組み込みシステムなどにより、この10年で社会は大きく変わりました。バーチャルにどの場所にも行くことができ、ほぼ誰とでも繋がることかできるようになりました。
ところが、目覚ましい進化を遂げたコネクティビティの影で、IT業界、特にサイバーセキュリティ分野では、かつてないほどの脅威に直面しています。サイバー攻撃が高度化を続け、頻度を増す中で、確実に対抗できる有用なセキュリティの実現が難しくなってきているからです。2000万もの個人情報漏洩で話題となった米連邦政府人事管理局の事案をはじめ、日本国内も同様で規模や業種を問わず、データ漏えいが日常的に発生しています。メディアでも取り上げられることが多くなり、セキュリティが企業の経宮課題として認識されてきています。
また、市場調査会社ガードナーは、2019年のセキュリティ産業の売上高が1,000億ドルを超えると予想しており、企業の皆さんにとってはセキュリティ対策の選択肢が益々増えることでしょう。
最近ではデジタルイノベーションを背景に、人工知能(AI)と機械学習をベースとした新しいテクノロジーのパラダイムがエンドポイント防御の常識、更にはセキュリティという概念そのものを塗り替えつつあります。予測と防御というテクニックを駆使し、悪意のある攻撃を実行前に防御して阻止する。そんなことを実現する人工知能は、レガシーな手法から完全に脱却し、実際にマルウェアの検知率という指標でも驚異的な成果を挙げています。エンドポイントに適用された人工知能と機械学習は、99%の有効率で比類なきレベルの防御を実現しているのです。