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疾病リスク予測検査「フォーネスビジュアス」に5年以内の前立腺がん発症リスクの項目を追加

~ 日本人男性のがん1位である前立腺がん発症と関連の深いタンパク質13種を特定 ~

2025年9月30日
フォーネスライフ株式会社
NECソリューションイノベータ株式会社

フォーネスライフとNECソリューションイノベータは、疾病リスク予測検査サービス「フォーネスビジュアス」の検査項目に、検査日から5年以内の前立腺がんの発症リスク予測を追加しました。本日より医療機関で本検査を受診した45歳以上の男性(注1)にご提示します。


本サービス(注2)は、アプタマー(注3)を用いて、少量(注4)の血液から約7,000種の血中タンパク質を一度に解析する世界初の(注5)技術を活用し、将来の疾病発症リスクと現在の体の状態を可視化するものです。このたび、本技術により前立腺がんに関連の深いタンパク質13種を特定し、リスク予測項目に追加することとなりました。
これによりさらに幅広い予測が可能になり、本検査結果を踏まえた本サービスのコンシェルジュとの健康相談を通じて、一人ひとりに合った生活習慣改善メニューまで提案することで、予防に向けた日々の取り組みを一層支援します。

背景

前立腺がんは日本人男性のがんの中で最も多く、約9人に1人が一生のうちに罹患すると推計され(注6)、患者数は増加傾向(注7)にあります。
また、がん全般の予防には、禁煙、飲酒をひかえる、バランスのよい食事、活発に身体を動かす、適正な体形の維持、感染の予防に努めることが有効であると、日本人を対象にした研究で明らかになっています。(注8)

このことから、フォーネスライフおよびNECソリューションイノベータは、人々の健康増進をより強力に支援するため、「フォーネスビジュアス」の検査項目に、5年以内の前立腺がん発症リスクを追加しました。

5年以内の前立腺がん発症リスク予測について

45歳以上の男性を対象に、5年以内の前立腺がん発症リスクを4段階で判定した「発症リスク(%)」と、平均と比較して「何倍発症しやすいか」を意味する「発症リスク倍率」で示します。

前立腺がん検査結果イメージ

なお、本リスク予測は、特定の集団を長期間にわたって追跡した欧州の研究において、採血・収集された血液中のタンパク質を分析・統計解析して開発しました。また、千葉県がんセンターとの共同研究や専門医などの評価を受けて、日本人への適応の妥当性を確認しています。

本検査項目の追加により、フォーネスビジュアスで可視化する疾病発症リスク予測は5項目(認知症、心筋梗塞/脳卒中、慢性腎不全、肺がん、前立腺がん)、現在の体の状態は6項目(耐糖能、肝臓脂肪、アルコールの影響、心肺持久力、内臓脂肪、安静時代謝量)となります。

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「フォーネスビジュアス」検査の内容

フォーネスライフとNECソリューションイノベータは、幅広い分野の企業との連携や研究者との共同研究を一層強化し、血中タンパク質のデータや、生活習慣改善の経過および結果をビッグデータとして蓄積しています。蓄積したビッグデータを活用し、今後もがんをはじめとする疾病の発症リスク予測機能を順次拡大しながら、ヘルスケア領域に新たな価値を生み出していきます。そして、人々の健康寿命を延伸し、誰もが自分らしく生きられる社会を目指していきます。

以上

  • (注1)

    これまでに前立腺がんであると診断されていない45歳以上の男性が対象です

  • (注2)

    フォーネスビジュアス検査は医療機関の医師を通して提供します。また、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます

  • (注3)

    特定のタンパク質などの分子に結合するように作られた人工核酸

  • (注4)

    2mLまたは5mLの採血

  • (注5)

    米国SomaLogic社の約7,000種類のタンパク質を一度に測定する世界初の技術

  • (注6)

    国立研究開発法人国立がん研究センター(がん情報サービス「がん統計」)『最新がん統計』


  • (注7)

    国立研究開発法人 国立がん研究センター(がん情報サービス「がん統計」)『年次推移』


  • (注8)

    国立がん研究センター「前立腺がん 予防・検診」

  • 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

「フォーネスビジュアス」について

一般のお客様向け:

法人のお客様向け:

「SomaScan®Assay」について

最大約11,000種類のタンパク質を一度に測定し、バイオマーカーの探索を効率化するタンパク質測定サービス: