暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2012)で研究成果を発表
2012年2月3日
NECソフトウェア北陸
暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2012)で研究成果を発表しました。
「ブロック暗号構造に対する中間一致攻撃」
概要
2011年8月、米国標準であるブロック暗号AESが3種類の鍵長全てにおいて、鍵の全数探索よりも3~5倍高速に解読できるという技術が発表されました。私たちは、この新しい解読技術であるBiclique Cryptanalysisで利用されるPartial-matchingという手法に注目し、一般的に広く利用されているブロック暗号構造での安全性評価を行いました。
今回の評価によれば、Feistel構造や一般化Feistel構造(GFS)といった構造では、構造を決定するパラメータ値に応じて暗号化関数の計算量を一定の割合で削減できることを報告しました。
私たちは今回の研究により、最新の暗号解読技術の蓄積を図るだけでなく、暗号の安全性評価において正しい見地を与え、新たに安全な暗号設計を行う上で役立てたいと考えています。
暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2012)
https://security-lab.jaist.ac.jp/scis2012/index.html
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