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NEC 社長 兼 CEO 森田
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NECソリューションイノベータ 社長 石井

「視線は外から」。
NECグループらしいお客様の価値創造を

NECソリューションイノベータでは、社員一人ひとりが会社の方向性や戦略について理解を深め、企業変革につなげるために、社長の石井が定期的にタウンホールミーティングを行っています。2023年10月には、NECの社長兼CEOの森田を招いて開催しました。

今回のテーマは、NECグループの行動基準Code of Valuesの5つのうちの1つ、「視線は外向き、未来を見通すように」。NECグループの社員は、「社会の変化に興味を持ち、未来に先回りして新しい価値をお客様に提供できているか?」と常に自らに問いかけ、行動することが求められています。

お客様、社会への提供価値を高め、継続的な成長を図る

まずNECソリューションイノベータが企業価値向上に向けて取り組んでいる「価値創造サイクル」について、社長の石井が話しました。

NECソリューションイノベータ 社長 石井 力

「マーケットで利益を出すことで、我々の成長を作っていくための投資余力が生まれます。それを、社員の皆さんの報酬、働きやすい環境、スキルアップのための教育体系整備といった人材への投資に回していきます。個人の価値を高めることで、チームや会社の価値を上げる価値創造のサイクルを作っていきたい。これにより、お客様、社会への提供価値を高めていきます」

NECの価値創造の取り組みについては、森田が触れます。

「生産性を上げて利益を高める取り組みとして、NEC Digital Platformがあります。これは、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸でお客様のDXをサポートするものです。技術的な共通基盤のみでなく、価値提供のメソドロジーも含めた方法論で、類型化したものに加えてSIも行います。そのために、業種共通的なリソース、スキルセットを会社として準備します。これを伸ばしていきたいと考えています」

NEC 社長 兼 CEO 森田 隆之

森田は、お客様への提供価値を高めるために、もう一つ社員に意識してほしいこととして「視線は外から」を強調しました。

「Code of Valuesの『視線は外向き』はもちろんですが、さらに『視線は外から』『外から目線』を意識してください。それは、お客様から自分がやっていることがどう見えるのかを意識することです。お客様価値を高めることを意識して、常に自分の仕事を考える。これを普段の仕事の中で繰り返してほしいのです。すぐに何かが改善したり、課題が解決できるわけではないのですが、そのような意識を持って皆が取り組むことが、最終的にはお客様への訴求や力になっていきます。お客様にとっての価値を忘れて、自分たちの利益を優先させると、未来につながっていきません」

これを受けて、パネラーの社員2名が自身の取り組みを語ります。

ヘルスケア、公共領域での取り組み

2020年に設立されたNECソリューションイノベータの子会社で、ヘルスケア事業を展開するフォーネスライフ株式会社。

CEOの江川は「7000種類のタンパク質をICTによって計測し、未来の病気を予測する。そして様々なソリューションによって病気のリスクを下げていく。病気にならない、または病気になったとしても人々が自分らしく生きられる社会を作るため、妥協せずに取り組んでいる」と言います。
森田が「新しいビジネスを拡大するために、NECグループという大きなリソースの力を最大限活用してほしい」と、江川を激励しました。

フォーネスライフ CEO 江川 尚人

NECの自治体向けパッケージの開発・保守を担当している公共住民DXソリューション事業部の鈴木は、NECとの連携の中で、どのように価値を上げていくかについて述べます。

「自治体の職員の方、住民の方をお客様として常に意識しています。今後に向けては、国の政策や社会課題といった外部環境がお客様にどのような影響を与えるのかを整理するようにしています。NECとの連携においては、我々の強みである業種・業務知識、要件をシステムで実現する技術力をさらに磨いて、利益を生み出す内なる努力をしていくのが大事だと考えています」

公共住民DXソリューション事業部 シニアマネジャー 鈴木 幸子

文化を含めた強みを発揮していくために

次に石井が投げかけたのは、NECグループの文化面を含めた強みをどのようにとらえているか、それを大きく発揮できるようにしていくためにどうするかです。

森田がこれに答えます。

「NECグループは、いい意味で真面目で、しっかりやる文化です。そして技術力がNECグループの宝です。この宝を活性化させるために、会社のITインフラ、教育費、職場環境、研究開発などへの投資を行い、皆さんが意気に感じて仕事をしていくしかけを作っていきます。たとえば、私が社長になってから研究開発投資を1%増やし、教育費も増やしました。研究開発やエンジニアリング力が生きるしかけを、NECとして作っていきます。
一つの例は、2021年に行ったスーパーコンピュータへの100億円規模の投資です。これが、日本市場向けに初の独自生成AIをリリースするきっかけの一つとなりました。勝負はまだスタートしたばかりで、これをどのようにお客様の価値につなげていくか。自分たちで使い倒すことが必要です。皆さんも工夫してぜひ業務の中で使って生かしていけるのか取り組んでください」

さらに森田はNECグループらしい企業価値向上のアプローチについて続けます。

「短期的なことだけを重視した、お客様の価値創造とベクトルが合わない利益獲得の仕方はNECグループらしくないと考えています。そこはしっかり保ったうえで、少し時間がかかるかもしれませんが、他社をキャッチアップし、追い越していきたい。同じ利益率でもお客様の満足度、社員の満足度が高い会社にしていきたいと考えています」

最後に、森田はNECソリューションイノベータへのエールを送りました。

「NECソリューションイノベータは、NECグループの中でも最大の技術集団です。そのアセットをグループ全体で活用し、可能性を拡大させていくのは自分の責務でもあると考えています」

NECソリューションイノベータ社員が、NECグループの一員として何を期待されているのかをあらためて理解し、どのような行動をとったらよいのかのヒントを掴めるセッションとなりました。

UPDATE:2024.1.24