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「高い志を持つ仲間を増やしたい」AWSの表彰を受けた5人が語るエンジニアとAWSの未来

サーバー構築やビッグデータ解析など、多数の機能を持つアマゾンウェブサービス(以下、AWS)は、世界的に高いシェアを持つビジネス向けクラウドサービスです。NECソリューションイノベータでは、業務でAWSを効果的に活用する技術者の育成に注力しています。また、その技術やノウハウを社内に留めることなく、社外のAWSコミュニティにおいても発信を行っています。そうした活動が評価され、AWSパートナーネットワークのプログラムで表彰された5人のエンジニアに話を聞きました。

技術レベルやノウハウを広めるコミュニティへの貢献度も評価の鍵に

2024年6月20〜21日、千葉・幕張メッセでAWSに関する日本最大級のイベント「AWS Summit Japan」が開催されました。合わせて発表された表彰プログラムにおいて、NECソリューションイノベータから「AWS Ambassadors」に1人、「2024 Japan AWS Top Engineers」に4人、「2024 Japan AWS Jr. Champions」に1人が選出されました。

卓越したAWSの技術を持ち、ブログやイベントなどで積極的に情報発信を行った功績で「AWS Ambassadors」に選出されたのが、佐々木航太です。10年以上、AWSによる顧客の価値創造に貢献し、エンジニア育成のために社内外でのイベントへ積極的に登壇しました。
「AWS Ambassadorsへのエントリーにあたっては外部での活動数に基準がありますが、 社外でのセミナーやイベントに奔走しているうちに条件が整いました。表彰プログラムの認知度も高まりつつあり、お客様から『技術レベルが高い』とうれしい声もいただきます」(佐々木)

佐々木航太(ソリューションサービス事業ライン 第一PFSI事業部)
AWS Ambassadors 、2024 Japan AWS Top Engineers

AWSパートナーネットワークプログラムの加入企業で、高い技術力を持つエンジニアを日本独自に表彰する「2024 Japan AWS Top Engineers」には、佐々木に加え、田中拓摩、好光泰章、近藤恭史の4人が選出されました。

AWSエンジニアとして大規模プロジェクトに対応する田中は、社内のAWSエンジニアが集う大規模コミュニティを牽引。インフラ領域でのAWS活用を提案する好光は、AWS提供のサービスを利用する人々のコミュニティ「JAWS-UG」の運営、SIプロセス整備などの活動が評価され、近藤は顧客向けのアプリケーション開発における貢献度、社内外での勉強会を通した技術情報発信などが受賞の決め手となりました。

さらに、社会人歴1〜3年目での活躍により未来あるAWSエンジニアを日本独自に表彰する「2024 Japan AWS Jr.Champions」に選出されたのが、矢島光です。

自社サーバー等からクラウドへの移行を検討する顧客と向き合う矢島は、デジタル庁が主導する地方自治体のガバメントクラウド事業で上流工程も経験。AWSにまつわる社内クラウド勉強会「CloudC@fe(クラウドカフェ)」での発表が支持を集め、社外でのユーザー交流会にも積極的に参加し、技術向上に務めました。

社内外でのAWSコミュニティが技術向上に役立つ

AWSエンジニアの技術力向上は、常にある課題です。人材育成に励む好光は、社内教育の重要性を説きます。

「エンジニアはそれぞれ所属が異なり、全国各地の支社に分散しているため、交流できる機会をいかに増やすかが課題です。今年は『AWS Summit Japan』の開催前日に社内のAWSエンジニア約180人が集結するイベントを開催したのですが、全国に点在しているエンジニアが顔を合わせて会話ができる機会ということで大きな意義がありました。みんな、AWSが好きで楽しんでいるのは変わらないんです。共通言語にAWSがある環境で、自身のバックグラウンドや技術をもってビジネスに貢献しよう、人を育てようと取り組むのがライフワークといっても過言ではない。特に今回表彰されたメンバーは、それぞれの環境でリーダーとしてエンジニアの技術向上を牽引しています」(好光)

好光泰章(ソリューションサービス事業ライン 第三PFSI事業部 )
2024 Japan AWS Top Engineers

一方、社外との交流には「社内では手に入らない様々な情報が転がっている」と、その必要性を話します。

「様々な規模や業種が参加するAWSのユーザーコミュニティ『JAWS-UG』を通して、特に感じられるのは価値観の違う人材とのつながりを作りやすいことです。また、自分から技術情報を発信することでコミュニティへ貢献するとともに、アウトプットによる学びの機会は非常に重要です。他社の事例や取組みは大変参考になりますし、エンジニアとして刺激を受け、意識向上にも役立っています」(好光)

「2024 Japan AWS Jr.Champions」を獲得した矢島は、社内に還元できるようにとの意識で社外の勉強会にも意欲的に参加し、研鑽を図っているといいます。

AWSに関わる企業関係者が集うカンファレンス「Developers CAREER Boost」への登壇など、技術情報の発信に注力する佐々木は、自身のノウハウをアウトプットすることにも意義を見出します。

「企業としての成長には、人材が欠かせません。よい人材を確保するためには『会社が何をしているのか』を発信するのも必要だと考えています。競合他社が顔を揃えるイベントに参加すると、自分のレベルを俯瞰できますし、正確なアウトプットのために知識を整理するのもまた、学びになると思うんです。社内にAWSに秀でたエンジニアを増やしていくことが現在のフェーズです。社内外でアウトプットする文化を根付かせて積極的に情報発信を行っていく。力のあるエンジニアが当社で働くことに魅力を抱いてくれるような環境を作り上げていきたいですね」(佐々木)

表彰を経てそれぞれの立場から描くキャリアビジョン

社内のAWSエンジニア、コミュニティを牽引する5人。若手社員をリードする矢島は、自身のビジョンを語ります。

「表彰される以前は、すでに形が決まっているものについて、“どう作るか”と考える機会が多かったので、これからは自発的に何か提案する機会も増やしていきたいです。今回、同じく『2024 Japan AWS Jr.Champions』を獲得された社外の方とも、コミュニティを盛り上げていこうと励まし合っていますし、将来的には、文章を書くのが得意なので技術書の執筆も目標にあります」(矢島)

矢島光(ソリューションサービス事業ライン 第二PFSI事業部)
2024 Japan AWS Jr. Champions

近藤は、人材育成への熱意を示します。

「自身のスキルアップはもちろん、他のメンバーのスキルアップも促したいです。所属する組織では毎日、AWSに限らず参加メンバーが調べたことをプレゼンして、意見交換できる勉強会を主催しています。みんながトップエンジニアになってほしいと強く思っていますし、自分を蹴落とすぐらいの人材に出会うのが理想です」(近藤)

近藤恭史(ソリューションサービス事業ライン 第一PFSI事業部)
2024 Japan AWS Top Engineers

AWSエンジニアをリードする佐々木、田中、好光の3人は、まだ見ぬ未来のトップエンジニアに期待を寄せます。

「エンジニアとしての精進を欠かさず、さらなる高みを目指します。我々は、ITで企業にある課題を解決することが役割です。いかなる難題も解決できるように、今回の『AWS Ambassadors』も励みに、社内で同じ志を持つ仲間を増やしていきます」(佐々木)

「優秀なエンジニアが活躍できる環境づくりが現状の課題です。矢島のように自ら外部の勉強会に参加している若手社員もいますが、会社の業務以外に時間を使うことにためらう人もいます。我々としては、どんどん会社の外に出ていろんな知識や経験を吸収してほしい。その後押しができる環境を整える必要があると考えています。社内でもセミナーや研修の機会を充実させて、自主的に考えて動くエンジニアをきちんと評価する仕組みを築くのが理想です。スキルアップへのモチベーションが高いメンバーを見つけて背中を押してあげたい。自分自身も人間力を高めていきます 」(田中)

田中 拓摩(ソリューションサービス事業ライン 第二PFSI事業部)
2024 Japan AWS Top Engineers

「今後は、表彰されるような人材をさらに増やさなければならないと考えています。私たちも仲間を増やしたいですし、若手人材に頼もしい背中を見せなければとの一心です。じつは最近出会った若手社員から『僕もトップエンジニアになりたいです』と宣言され、うれしくなりました。組織としてもトップエンジニアの育成は常に課題ですし、来年、再来年の『AWS Summit』では、より多くのメンバーが表彰されるように、自社の力を底上げしていきたいです」(好光)

19日に開催されたAWSエンジニアが大集結する社内イベントでは、2つの会場を貸し切り、ライトニングトークやパネルディスカッション等、多数のセッションが行われたほか、表彰を受けたエンジニアが答える「よろず相談会」やハンズオン、AWS Builder Cardsなどが体験できるさまざまなブースが設置され、大いに賑わいました。

NECソリューションイノベータでは、延べ3,000名以上のAWS認定資格保有者を有しており、2024 Japan AWS All Certifications Engineersとして表彰を受けた社員は23名に達しています。
今後も AWSに関するさまざまな技術やノウハウを、社内外のコミュニティを通じてアウトプットし、AWSエンジニアの育成やレベルの向上につなげていきます。

UPDATE:2024.07.18

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