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サステナビリティレポートを刷新。共感と連携の輪を広げ、持続可能な未来へ

NECソリューションイノベータは、2024年11月に「サステナビリティレポート」を発行しました。本レポートには、持続可能な社会の実現を目指す当社のさまざまな取り組みを掲載しています。作成に携わったCSR推進部の御厨友美と行實加奈子に、レポートのリニューアル背景やその特徴について聞きました。

リニューアルで倍増した情報量と新たなアプローチ

NECソリューションイノベータは毎年、「サステナビリティレポート」を発行しています。このレポートはサステナビリティに関わる情報を開示し、企業としての考え方や取り組みを幅広いステークホルダーに伝える重要なコミュニケーションツールです。当初は営業部門がお客様に紹介する用途が中心でしたが、現在はパートナー企業、社員、求職者など、より多くのステークホルダーの方々にお読みいただきたいという想いのもと、作成しています。
御厨は「今年度は大幅なリニューアルを行いました」と語ります。

「レポートの構成を根本から見直し、情報量を昨年度の約2倍に増やしました。これまでのエピソード中心だった内容に加え、エビデンスも重視しています。具体的にどういう社会課題があって、その解決に当社のソリューションがどのように貢献するかを、ストーリー性のある形でわかりやすく伝えることを意識しました。また、当社の強みについても掲載しています。さらに、専門用語をなるべく使わず、ICTに詳しくない方にも理解しやすい表現を心がけました」(御厨)

これまでのレポートでは、プロジェクトに関わる社員の思いや活動内容に主軸を置いた読み物の要素が強かったのですが、今年度は、「社会課題」を起点に、それに対するお客様のニーズを明示したうえで、NECソリューションイノベータが提供する具体的なソリューションへ展開する構成へと改めました。この変更により、課題解決のプロセスがより明確に伝わる内容となっています。これまで掲載していた社員の思いや活動内容は、Web上で紹介するようにしました。

CSR推進部 シニアマネジャー 御厨 友美
今年度発行のサステナビリティレポート。「船出」をイメージしたデザイン

また、表紙デザインには、リニューアルの決意を込めて、船出を象徴するイメージを採用しました。「未来に向けて新たに一歩進みだすイメージを、船出を想起させるキービジュアルで描きました。地球をモチーフにしたデザインに、地平線から現れる希望の光を組み合わせることで、構想を描き、それを具体的な現実のものへと変えていく、『いつかを、いまに、変えていく。』という私たちの決意を力強く象徴しています」(御厨)

社内の取り組みを見える化し、社内外へ発信したい

NECソリューションイノベータでは「当社が取り組む6つの重要課題(マテリアリティ)」を定めています。これまでは「事業による価値創造」を中心とした取り組みを発信してきましたが、今年度は、これを支える「事業成長のためのエンジン」や「持続的成長を実現する経営基盤」の取り組みにも焦点を当てました。「新しい社会価値を実現するサービスの創出」として、個人の健康意識の向上と持続可能な医療に貢献する『NEC検診結果予測シミュレーション』をはじめ、重要課題(マテリアリティ)ごとに6つの取り組みを紹介しています。

これらの取り組みは、SGDsの17の目標に何らかの形で貢献しています。中でも、特に自社の強みを活かして貢献できる4つの目標を定めています。

6つの取り組みを含む当社のサステナビリティ事例を紹介

その一方で、「社内への浸透については、まだまだ課題がある」と行實は振り返ります。

CSR推進部 プロフェッショナル 行實 加奈子

「当社にはお客様の未来を支え、持続可能な社会の実現に向けて社会課題の解決に貢献している取り組みも数多くあります。ですが、実際に取り組んでいる社員の多くはその実感を持てていません。CSR推進部としては、社内のさまざまな取り組みがサステナビリティにつながっていることを、社員にもっと浸透させる必要があると強く感じています」(行實)

「日経SDGs経営調査」で2年連続「星4」を獲得

CSR推進部では、サステナビリティレポートの作成と並行して、日本経済新聞社が実施する「日経SDGs経営調査」への対応も進めてきました。本調査は、企業がSDGsを経営に組み込み、社会・経済・環境の課題解決に取り組み、企業価値向上につなげているかを評価するものです。今年度の調査には国内企業約900社が参加しており、サステナビリティ経営を実践している先進企業が上位を占めています。

NECソリューションイノベータは、昨年度に続き、2024年度も「星4」の評価を獲得しました。これは経営の持続性が高く評価された結果です。特に昨年度から注力している「人的資本経営」に関わる取り組みは、引き続き高い評価を受けています。 また、以前から脱炭素の推進、温暖化ガスの削減に取り組んでいますが、取引先を含めた「サプライチェーン全体での把握および削減」が評価され、「環境」に関する評点も向上しました。

「日経SDGs経営調査」は会社全体の取り組みが評価されるため、「星4」という評価は非常に価値があるものです。自社の取り組みを開示していることも重要な評価基準となるため、「サステナビリティレポートを発行する意義は大きい」と御厨は言います。

NECソリューションイノベータでは、この調査をベンチマークとして活用し、社会の動向や要請を捉えながら、自社の活動実態を把握し、関係部門と連携して施策の実行および情報開示の強化に努めています。

レポートを通じて、共感と連携の輪を広げたい

約1年をかけて作成された今回のサステナビリティレポート。御厨は「このレポートを通じて、NECソリューションイノベータの取り組みを多くの方に知っていただき、共感していただけたら」と語ります。

「変化が激しく複雑化する現代社会の課題は、私たちだけで解決できるものではありません。このレポートが一助となり、さまざまなステークホルダーの方に当社の強みや価値観に共感いただき、ともに課題解決に取り組むパートナーシップが生まれることを願っています。お客様、パートナー企業様、そして社会全体が持続可能なものとなり、私たち自身もその好循環の一部として貢献し続けることが理想です」(御厨)

また、行實は「サステナブルな取り組みはお客様からも求められてきています」と前置きしたうえで、次のように続けました。

「多くのお客様は、社会やご自身の抱える課題を通じてサステナブルな取り組みをされていると思います。そのような流れもあり、お客様から当社のサステナビリティの取り組みを問われることも多くなってきました。一緒に課題を解決するパートナーとして選んでいただけるよう、このレポートを通じて当社の強みや取り組みを知っていただければ嬉しいです。そして、日々取り組んでいることが、実は持続可能な社会づくりにつながる重要なアクションのひとつであることを多くの方が気づくきっかけになれば、と思います」(行實)

NECソリューションイノベータは、社会課題の解決に向けた道を模索し、持続可能な未来の実現に取り組み、着実に歩みを進めています。サステナビリティのレポートが多くの方々にとって新たな可能性や行動のきっかけとなり、ともに未来を切り開く一歩となるよう、今後も継続的に発信していきます。

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UPDATE:2024.12.24