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社員アスリート・廣田あい、日本代表へ。
NECソリューションイノベータが支える挑戦

2025年7月、NECグループの女子バレーボールチーム「NECレッドロケッツ川崎」の廣田あい(NECソリューションイノベータ所属)が2025年度女子日本代表メンバーに選出されました。社員である廣田が“日の丸”を背負って挑む戦いは、NECソリューションイノベータにとっても大きな誇りです。今回は、日本代表として新たに始まった挑戦への思い、そして、昨年10月に発足した新しい国内バレーボールリーグ「SVリーグ」の2年目の開幕を迎えた今シーズンに挑む抱負を聞きました。あわせて、NECソリューションイノベータが取り組むスポーツ支援の狙いと、その背景について担当者が語ります。

日本代表という重責を経験し、選手として一回り大きく成長できた

家族全員がバレーボール経験者で、特に兄と姉の影響もあって幼稚園の頃からバレーボールを始めたという廣田あい。中学時代に東京代表としてJOC杯を制し、高校時代には女子U18世界選手権大会(エジプト)に出場するなど、早くから国際的な舞台を経験してきました。攻撃力あふれるバックアタックを武器に、NECレッドロケッツ川崎に欠かせない戦力として活躍しています。

2025年7月に女子日本代表メンバーに追加登録されたことについて次のように当時を振り返ります。

廣田 あい(ひろた・あい)
NECレッドロケッツ川崎所属

「最初は信じられませんでしたが、同時にうれしくもありました。昨シーズン後半は怪我で試合に出場できていなかったのですが、それでも私を評価していただけたことが自信につながりました」(廣田)

廣田は日本代表として8月に韓国・晋州(チンジュ)で行われた韓国招待試合に出場。世界バレー(2025女子世界選手権大会)ではチームがベスト4入りを果たし、世界の舞台で求められるレベルを肌で感じることができました。こうした経験を糧に、来年のネーションズリーグやアジア選手権、さらに2028年ロサンゼルスオリンピックへと挑戦を続けていきます。

「日本代表での活動を通じて、『自分も世界で戦える』という手応えを感じました。普段から世界を相手にする意識を持ち、自分自身の強みを引き出して結果につなげていきたいと思います。レッドロケッツ川崎ではレフトやライトの両サイドアタッカーを経験してきましたが、代表ではライトのポジションを確立したいです」(廣田)

2024年に発足した新リーグ「大同生命SV.LEAGUE」は、従来のV.LEAGUEを再編し、世界最高峰を目指す舞台として注目されています。その2シーズン目が2025年10月に開幕。今シーズンに向けた意気込みを廣田に聞きました。

「今シーズンはジャンプサーブを取り入れようと練習中です。ジャンプサーブとジャンプフローターの二刀流で戦っていきたいので、応援してくださる皆さんにはぜひその成長を楽しみにしていただければと思います」(廣田)

さらに「観戦に来てくださる方々に、もっとバレーボールの楽しさを伝えていきたい」とも語ります。
「勝敗や1点1点の緊張感を背負いつつも、自分自身が心から楽しんでプレーする姿を見せることが、ファンの皆さんにも伝わると思います」(廣田)

NECソリューションイノベータに所属する社員として、会社の支援の力も実感しているといいます。

「NECグループ、そしてNECソリューションイノベータには入社以来さまざまなかたちで支えていただいています。特に身体作りの面では、入団前から悩まされていた膝の治療やリハビリに対するメディカルサポート、丁寧なトレーニング計画を立ててもらい、本当に感謝しています。
コートで最高のプレーを見せること、そしてコート外でも応援したいと思っていただけるような姿を見せることで恩返ししていきたいです」(廣田)

みんなでスポーツを楽しみ、応援することで社内の一体感を高めたい

NECグループは、NECレッドロケッツ川崎の運営をはじめ、車いすテニスやゴルフなど多彩なスポーツ・パラスポーツを積極的に支援してきました。グループの一員であるNECソリューションイノベータも、社員や家族が一緒にスポーツを楽しみ、応援を通じて一体感を育む取り組みに力を入れています。

NECソリューションイノベータにとってスポーツ支援は、協賛やイベント運営にとどまらず、社員同士が仲間意識を高め、「この会社にいてよかった」と思える文化をつくるための大切な活動です。

スポーツ支援を担当する共通業務統括部の佐々木貴智は、こう説明します。
「NECソリューションイノベータでは、文化体育活動を通じて社内に一体感を醸成し、コミュニケーションを促す活動を『NEScrum(ネスクラム)』と呼んで推進しています。レッドロケッツ川崎への支援は、その中の『スポーツ応援Scrum』の一環です。選手を招いて社内イベントで交流を図ったり、独自の観戦イベントを企画・開催したりと、全社一丸となって応援しています」(佐々木)

NECソリューションイノベータ創立50周年を祝うイベントに登壇(後列中央が廣田)。社長の岩井やロケッツチアリーダー「SPARKLES」とともに。

観戦イベントは年1〜2回開催され、社員だけでなくその家族も含めて数百人近くが集まることもあります。そこには、単に試合を楽しむだけでなく「仲間と一緒に応援する楽しさ」を共有し、社員同士の一体感や誇りを育む意味合いがあります。佐々木は「こうした場を充実させることで、社員にレッドロケッツ川崎をより身近に感じてもらい、NECソリューションイノベータならではの応援文化を広げていきたい」と語ります。

長年レッドロケッツ川崎を応援してきた小金丸卓(共通業務統括部)も、その効果を実感しています。
「金曜ナイターがあると『今日は仕事を早く終わらせよう』と気合いが入りますし、結果的に生産性向上にもつながると思います(笑)。廣田選手の日本代表での活躍などは、社員として大いに誇りに感じています」

廣田の代表選出をきっかけに、社内で応援イベントも開催されました。幹部からの激励メッセージに加え、同年代の社員と交流する機会も設けられました。
「今後はさらに、社員と選手が直接交流できるイベントを積極的に企画していきたいと考えています。応援を通じて社員同士のつながりを深めることが、会社全体の活力にもつながります。スポーツ支援を通じてその輪を広げ、NECソリューションイノベータらしい文化として根づかせていきたいです」(佐々木)

SVリーグ開幕を前に開催された応援イベント。会長の石井(中央右)をはじめ、多くの社員が激励と応援に駆け付けました。

引退しても続く、NECグループのスポーツ支援

NECソリューションイノベータに所属したアスリートは現役の廣田だけではありません。2016年から2022年にかけてレッドロケッツ川崎の中核を担った廣瀬七海もその一人です。現役時代にはNECソリューションイノベータの事業支援部(当時)に籍を置き、選手引退後はレッドロケッツ川崎のエバンジェリストに就任。現在は広報としてチームに携わっています。

「廣瀬さんは当時、私の直属の部下でした。身近で努力する姿を見ていたこともあり、レッドロケッツ川崎の応援にも自然と熱が入りました。今も、広報という立場で活躍する姿に勇気をもらっています」(小金丸)

こうしたセカンドキャリアの機会は、スター選手だけに限られません。佐々木は「元選手の多くが、NECグループの人事、総務、営業など幅広い分野で力を発揮しています。現役を終えても経験を生かせる環境があるのは、グループならではの強みです」と語ります。選手時代に培ったチームワークや粘り強さが、次のキャリアでも強みとなるのです。こうした仕組みがあることは、現役の若い選手にとっても「安心して挑戦できる」支えとなり、思い切ってプレーに打ち込むことにつながっています。

「NECソリューションイノベータはチームワークやつながりを大切にする会社です。スポーツを応援する文化は、一人ひとりが仲間を思い、力を合わせる当社の姿勢そのもの。これからもスポーツ支援を通じて社員の挑戦する力を引き出し、その輪を地域や社会にも広げ、“共創する文化”として根づかせていきたいですね」(佐々木)

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UPDATE:2025.10.10