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2026年 年頭所感  AIネイティブカンパニーへの変革を目指して

2026年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

2025年は、生成AIが社会・産業のあらゆる領域に本格的に広がり、これまでの常識を塗り替えるような変革の兆しが一段と鮮明になった一年でした。技術の進化が加速する一方で、国内ではサイバー攻撃による大きな被害が出るなど、デジタル技術がもたらす可能性と脅威の双方が、私たちの企業活動に現実的な影響を及ぼし始めています。
その一方で、地政学リスクや異常気象、自然災害といった不確実性は世界的に高まり、企業には事業継続性を確保するレジリエンス強化がこれまで以上に求められています。日本においても、人手不足の深刻化やDX・GXの進展など、社会や産業の前提が大きく変化しています。あらゆる企業が生産性と価値創造の両立を迫られ、「どの未来を選び取り、どのように実現するのか」が一層問われる時代になっています。

この大きな環境変化の中で、NECソリューションイノベータは昨年、創立50周年という節目を迎えました。半世紀にわたり培ってきたシステム実装力と現場に根ざした価値提供は、AI時代の新たな挑戦に踏み出すための揺るぎない基盤であり、NECグループのITサービス事業の発展を支えてきました。

今、AIが社会インフラへと組み込まれ、人々の生活や働き方、産業構造、社会制度が変わろうとする中、当社が果たすべき役割と責任は一層重要性が増しています。AIによってどのような変化が起きるのか、今は正解がありません。答えのないAIをいかに実装するか──その鍵となるのが、長年にわたり幅広い業種・業務のお客様の現場で培ってきたドメインナレッジです。このドメインナレッジを活かし当社は、「AIネイティブカンパニー」への変革を力強く牽引していきます。そのためにも、「クライアントゼロ」として、AIを前提とした業務・開発プロセスの刷新に自ら踏み込み、「AIネイティブ開発」を加速させ、そこで得られる知見やスキルをお客様や社会への価値へと転換する。これこそ、お客様の未来を実装する「ITエンジニア集団」としての当社の使命であり、AI時代の新たな競争力になると考えています。

4月からは、NECグループ全体での事業体制の変更に伴い、これまで当社が担ってきた中堅・中小企業および中小自治体向け事業をNECネクサソリューションズへ、大手企業および官公庁向け事業はNECへ移管し、新たな事業体制となります。分散していた経営資源を統合し、価値創造モデル「BluStellar」(ブルーステラ)を軸にお客様の変革を一気通貫で支える体制を確立することで、NECグループが一体となって、より高品質で迅速な価値提供を実現していきます。

そして、これらの取り組みを支えるのは、他ならぬ「社員」です。社員一人ひとりが持てる力を最大限発揮し、新たな技術や働き方に果敢に挑戦できる企業文化をつくることが、当社の持続的成長を支える最重要の基盤となります。多様な社員がそれぞれのフィールドで自分らしく成長できるよう、NECグループ全体で活躍できる環境を整え、人的資本経営を一層強化します。

2026年、NECソリューションイノベータは新たなステージへ進みます。これまでの50年の歩みの中で、ITエンジニア集団として常に時代の先頭に立ち技術力を磨き続け、お客様に寄り添って価値を提供し続けてきたことこそが、当社の最大の強みです。その強みをAI時代にもう一段進化させ、NECグループ全体のAIネイティブカンパニーへの変革を牽引していきます。先人からのバトンを受け継ぎ、これからも立ち止まらず、変わり続ける組織でありたい。その積み重ねを力に変え、NECグループが掲げるPurpose「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す」の実現に向け、未来を切り拓いていきます。

2026年1月5日
NECソリューションイノベータ
代表取締役 執行役員社長 岩井 孝夫