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若手社員3人が岩井社長とシリコンバレーを訪問。“本場”で手にした学びと気づき


2025年4月1日に、NECソリューションイノベータの社長に就任した岩井孝夫。その数か月後、自らが掲げていた「若手社員と共にシリコンバレーに訪問する」という構想が、現実のものとなりました。本ブログで7月に掲載した就任インタビューの中でも、「普段とは異なる環境に身を置き、現地でのディスカッションや英語でのコミュニケーションを経験することは、技術的な成長だけでなく、視野の広がりや『自分たちの仕事が世界に通用する』という実感につながるはず」との岩井の思いが語られていました。
そして今回、3人の社員が11月2日から1週間にわたり岩井のシリコンバレー出張に同行。最前線で世界を牽引するテック企業の現場に触れる貴重な機会を得ました。本記事では、彼らが現地で何を感じ、どんな学びを得たのか、そしてその経験を今後どのように活かしていこうとしているのかを、リアルな声とともにお伝えします。
見たかったのは“最新テクノロジー”だけじゃない?
今回、岩井に同行したのは、デジタルPF開発統括部でディレクターをつとめる細川雅貴、警察警備中央ソリューション統括部所属アプリケーションスペシャリストの村上潤、そして、第三金融ソリューション統括部でAWSを用いたサーバー構築などに携わる米田汐里の3名です。
8月に同行社員の募集が社内でオープンに行われ、数十名もの応募がありました。提出された志望理由を元に、岩井自らが選抜。入社3年目とまだ経験の浅い米田は、志望理由入力フォームの上限4,000文字を使い切るほどの情熱を込めて応募しました。記されたのは、シリコンバレーの先端技術だけでなく、そこで働く人々や職場環境についても知りたいという強い興味・関心でした。
「『日本の働き方は遅れている』と言われていることが本当なのか、以前からずっと気になっていました。この出張に同行できれば、最先端のテック企業におけるチームの動かし方やコミュニケーション、そしてキャリア形成の考え方などを、自分の目で確認することができます。3年目での応募は早すぎるかもしれませんが、こんなチャンスは滅多にないので、せめて熱意だけは伝えたいと上限ギリギリまで書きました(笑)」(米田)

今年入社6年目の村上も、将来グローバルに活躍したいという思いから、現地の人々がどのように働いているのかに興味があり、「シリコンバレーの働き方、特にスピード感を体感したかった」と語ります。さらに、30代後半でディレクターとしてはまだまだ若手の細川は「シリコンバレーのエグゼクティブらと議論する岩井社長の姿を間近で見たかった」ことを応募した理由のひとつに挙げます。
細川がディレクターに昇格した頃、岩井から「2段階上の視点から自分が何をすべきかを考え、その行動を部下や後輩に見せるようにしなさい」とアドバイスがあったそう。
「社長という職位は私の2段階上どころではありませんが(笑)、自身のディレクターとしての成長のためにも、岩井社長の仕事ぶりを間近で見て学びたいという気持ちがありました」(細川)

官公ソリューション事業部門 警察警備中央ソリューション統括部 主任

DXソフトウェア開発事業部門 デジタルPF開発統括部 ディレクター
年代もキャリアも大きく異なる3人ですが、共通するのは、最先端の「技術」だけなく、「人」や「働き方」を学ぼうとしていたこと。岩井も、そうした視点を持つ彼らを高く評価し、今回の同行メンバーに選んだといいます。
トップの意思決定力に学ぶ
こうして選ばれた3人が、岩井とともにシリコンバレーへ。岩井は毎年この地を訪れ、北米テクノロジー最前線のリアルを自らの目で確かめています。今年は「AIとクラウド」を最重要テーマに定め、その領域で大きな影響力を持つマイクロソフト、AWS(Amazon Web Services)、オラクル、OpenAIの4社を訪問。それぞれ丸1日かけて、現地のエグゼクティブやエンジニアたちとディープな議論を重ねました。
それを目の当たりにした3人は、たくさんの気づき、学びがあったと口を揃えます。
「岩井社長は、各社のエグゼクティブとランチの時間でさえガチガチにやり合っていて、とにかくパワフル。単位時間あたりの意志決定の数が非常に多い。議論しながら次々と手を打ち、間違ったとしてもすぐに修正していくスピード感に感銘を受けました。ディレクターとして『意志決定』に対する解像度が上がったと感じます」(細川)
また、シリコンバレーならではのワークスタイルにも大きな刺激を受けました。
「シアトルのAWSへの訪問では、セッションを通して得た学びとして、開発者を『猫のようなもの』と捉える組織文化が非常に印象的でした。開発者はルールや決まり事に従順な存在ではなく、自立的で自由な存在として見られており、彼らが遊び心を持ってAIツールを使いこなすことでAI活用が進んでいく。技術を学ぶ際、まずはそれで大いに遊んでみる。今後ぜひ真似したいと思います」(米田)
さらに、オフィスの作り込みにも各社の個性が際立っていたといいます。
「特にマイクロソフトのEBC(エグゼクティブ・ブリーフィング・センター)は圧巻でした。Azureの導入事例を体感できるブースがあり、事例ごとの環境が舞台セットのように再現されており、ここまでやるのかと驚きました」(米田)
一方で、そんな業界のトップランナーたちと同じ空間で過ごすプレッシャーも相当なもので、3人とも1日の終わりにはすっかりクタクタになってしまったそうです。
「毎日、あまりの情報量の多さに圧倒され、頭がいっぱいになっていましたね(苦笑)。エグゼクティブ同士の議論についていくには全く知識が足りていないと痛感しながらも、短期間でビッグテック各社を巡れたことで、それぞれの企業文化やワークスタイル、彼らが特に注力していることを比較検討できて、多くの学びがありました。特にOpenAIが推奨する、トップダウンとボトムアップを同時に行うことで組織のAI活用を促す手法は興味深かったです。私の所属する警察領域のように、これからAIツールを普及させていく現場でも活かせそうだと感じました」(村上)




シリコンバレー訪問で得た学びを、仲間に広げていく
シリコンバレーでの1週間を、「大変だったけれど、それ以上に多くの学びと気づきがあった」と振り返る3人。世界のテクノロジーを牽引するビッグテックを自身の目で確かめた経験は、それぞれの意識に大きな変化をもたらしました。同時に、ビッグテック各社にこれほどの時間をかけて向き合ってもらえる、NECグループのプレゼンスの大きさを実感できた1週間でもありました。
もちろん、この取り組みは帰国したら終わりではありません。現地で得た知見や刺激を自身の業務や働き方に取り入れたり、部署の仲間たちと共有したりする取り組みが始まっています。 11月に行われた社長タウンホールミーティングでは、3人が登壇し、岩井や今回の訪問を現地でサポートしたNEC Corporation of Americaの市川大輔(NECソリューションイノベータより出向)と共に、全社向けに簡単な報告を行いました。
「今後は、テクノロジーサービス事業ラインのエンジニアに向けて、もう少し踏み込んだ内容を紹介する予定です。OpenAIが実践している、AIを活用した開発ライフサイクルについて、NECグループの開発プロセスにどう取り入れてフィットさせていくかをテーマに話をしようと思っています」(細川)

シリコンバレーで1週間を共にした3人を、岩井はどのように見ていたのでしょうか。選抜の背景や現地で感じた変化、そして会社として期待する未来を次のように語ります。
「まずは熱意と、自分の言葉で語っているかを重視しました。そして、今回の出張で本人が何を得たいと思っているのか。最終的には、部署や年代、地域などのバランスも踏まえて3人に決めました」(岩井)
今回、3人とも岩井とは初対面でしたが、短い期間でも確かな変化が感じられたとのこと。
「最初は空港で『初めまして』からだったので、少し遠慮がちな様子でした(苦笑)。前半のミーティングでは消極的な印象もありましたが、日が進むにつれて行動や発言に積極性が出てきましたね。最後には、『当社のエンジニアもシリコンバレーのエンジニアに負けていない』、と感じていたのではないでしょうか」(岩井)
今回のような取り組みを通じて社員が成長することに、岩井は強い思いを持っています。
「AI全盛のこれからの時代において、変化を恐れない姿勢は最も重要なマインドセットです。そのためには、自分自身の強みと弱みを客観的に理解し、外部環境の変化を適切に捉えながら新しいことにチャレンジしていくことが大切です。今回のような経験を通して、明日のNECソリューションイノベータを担う人材が少しでも多く育ってくれることを期待しています」(岩井)
若手3名の挑戦は、現地での体験にとどまらず、その後の行動へと確実につながり始めています。
こうした機会を通じて社員一人ひとりの成長を支え、組織の力をさらに高めるため、NECソリューションイノベータはこれからも、変化を恐れず新たな価値創出に挑む人材の育成に取り組んでいきます。

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