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< 第1回 >
観光需要の急増で深刻化した
長時間待ちとサービス現場の疲弊
[事業による価値創造]
混雑解消で満足度を高める
次世代レンタカー店舗のかたち

| プロジェクトのポイント |
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観光需要が高まる沖縄では、訪れる観光客の約65%がレンタカーを利用しており(※)、空港周辺の店舗に利用が集中しています。特にトヨタレンタリース沖縄 那覇空港店では、繁忙期に受付業務が集中し、利用者は2時間以上待つこともあり、対応策が求められていました。この状況を改善するため、NECソリューションイノベータは、セルフチェックインと駐車位置管理を組み合わせた「店舗省人化システム」を開発し、2022年3月に新設された那覇空港シーサイド店に導入。これにより受付の混雑を緩和し、顧客満足度の向上とスタッフが安心して働ける環境づくりを実現しました。
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混雑解消で満足度を高める、次世代レンタカー店舗のかたち

- 第1回 観光需要の急増で深刻化した、長時間待ちとサービス現場の疲弊
- 第2回 待ち時間解消の救世主『セルフチェックインシステム』
- 第3回 『駐車位置管理システム』で、環境にも人にもやさしい未来へ
観光需要の急増で深刻化した
長時間待ちとサービス現場の疲弊

レンタル部 那覇空港シーサイド店 店長
仲宗根 大介 様

レンタル部 那覇空港シーサイド店 副店長
運道 聖太 様

総務部 次長
上地 義正 様

右:第三トランスポート・サービスソリューション統括部 石田 祐弥
以下敬称略
沖縄県が2023年度に発表した観光統計実態調査によれば、日本人観光客の約65%がレンタカーを利用しています。公共交通やタクシーは人手不足の影響で利用が限られており、特に小さな子ども連れの家族にとって、自由度の高いレンタカーは欠かせない移動手段となっています。さらに近年は海外観光客も増加し、国際線の拡充やクルーズ船の寄港などを背景にレンタカー需要は一層高まっています。

沖縄の玄関口である那覇空港には、毎年多くの観光客が訪れますが、かつて人気レンタカー店舗では利用者の長時間待ちが常態化していました。大規模店舗であるトヨタレンタリース沖縄 那覇空港店は、繁忙期に1日1,000台を貸し出す国内有数の店舗です。連休や週末のピーク時は30~60名のスタッフを配置するも受付手続きや駐車場案内に時間がかかり、来店から手続き完了まで2時間以上を要することもありました。利用者からは、混雑による待ち時間や対応に対する不満が寄せられ、顧客満足度の低下や対応するスタッフの採用・定着にも悪影響を及ぼしていました。さらに、海外観光客の増加によって多言語対応のニーズも急速に高まっており、対応が求められていました。
那覇空港シーサイド店、店長の仲宗根は「店舗の課題は、受付から駐車場案内までの仕組み自体が要因となっていたため、人を増やすだけでは解決できませんでした」と振り返ります。

この課題に対し、NECソリューションイノベータはセルフチェックインと駐車位置管理を組み合わせた「店舗省人化システム」を提案。最大2時間に及んだ待ち時間を15分程度に短縮し、顧客満足度の向上、スタッフの働き方改革につなげています。
次回は「待ち時間解消の救世主『セルフチェックインシステム』」をご紹介します。
UPDATE:2025.11.28
2025.12.04 公開予定
<第2回>
待ち時間解消の救世主『セルフチェックインシステム』

2025.12.15 公開予定
<第3回>
『駐車位置管理システム』で環境にも人にもやさしい未来へ
