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< 第3回 >
『駐車位置管理システム』で
環境にも人にもやさしい未来へ

[事業による価値創造]

混雑解消で満足度を高める
次世代レンタカー店舗のかたち

[事業による価値創造]

混雑解消で満足度を高める、次世代レンタカー店舗のかたち

< 全3回 >

< 第3回 >

『駐車位置管理システム』で
環境にも人にもやさしい未来へ

左から
第三トランスポート・サービスソリューション統括部 石田 祐弥
第三トランスポート・サービスソリューション統括部 船尾 明里
株式会社トヨタレンタリース沖縄 レンタル部 那覇空港シーサイド店 副店長 運道 聖太 様
株式会社トヨタレンタリース沖縄 レンタル部 那覇空港シーサイド店 店長 仲宗根 大介 様
株式会社トヨタレンタリース沖縄 総務部 次長 上地 義正 様
以下敬称略

トヨタレンタリース沖縄では、「店舗省人化システム」プロジェクトのもう一つの柱である『駐車位置管理システム』を導入しました。これは、新設された大規模駐車場を持つトヨタレンタリース沖縄 那覇空港シーサイド店(以下、同店)に設置され、車両在庫を管理し、適切な駐車位置に車両を配置することで、バックヤードスタッフの業務の効率化と、お客様の移動時間の最適化を実現しています。
これにより利用客の出庫までの流れがスムーズになり、スタッフはお客様対応や安全確認といった本来の業務に専念できるようになりました。

トヨタレンタリース沖縄 総務部次長の上地は「以前は車両の停車位置を探すことに時間を要しましたが、今はナンバー認識により駐車位置が自動指示されるため、効率よく対応できるようになりました」と効果を語ります。このシステムの導入にあたっては、NECやナンバー認識装置を取り扱う株式会社デンソーをはじめ複数の企業が連携。カメラの認識精度を高めるため、用地取得の段階から設置位置を検討するなど、現場に即した工夫も重ねています。

『駐車位置管理システム』の導入効果は利用客の満足度や安全性の向上に加え、不要なアイドリングや回遊走行減少からCO₂削減に貢献し、環境配慮型のシステムとしても注目されています。同店の店長、仲宗根は「将来的にはこの「店舗省人化システム」プロジェクトは地域全体の力になると期待しています。より簡単にレンタカー利用ができる環境を整備することで、観光地の手段としてだけでなく、日常の移動手段としての役割を高め、地域社会に根差す存在になっていきたい」と展望を語ります。現在、『駐車位置管理システム』は同店のみで稼働していますが、地域に根差した利便性向上と環境負荷低減を両立する取り組みとして、今後の展開が期待されています。

プロジェクトのポイント

観光需要が高まる沖縄では、訪れる観光客の約65%がレンタカーを利用しており(※)、空港周辺の店舗に利用が集中しています。特にトヨタレンタリース沖縄 那覇空港店では、繁忙期に受付業務が集中し、利用者は2時間以上待つこともあり、対応策が求められていました。この状況を改善するため、NECソリューションイノベータは、セルフチェックインと駐車位置管理を組み合わせた「店舗省人化システム」を開発し、2022年3月に新設された那覇空港シーサイド店に導入。これにより受付の混雑を緩和し、顧客満足度の向上とスタッフが安心して働ける環境づくりを実現しました。

  • 沖縄県「令和5年度観光統計実態調査報告書」より。

UPDATE:2025.12.15