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< 第1回 >
働きがいを資産に。
社内文化を変えた『きらねすプロジェクト』
[持続的成長を実現する経営基盤]
自ら試し、社会に広げる
Well-being経営

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少子高齢化が進み、労働力不足に直面する日本では、企業の持続的成長には社員の健康や働きがいを重視する経営が求められています。NECソリューションイノベータでは、社員の健康・成長・働きがいを高める『きらねす(※)プロジェクト』を軸に、部門・事業の垣根を越えてWell-being経営を推進。「クライアントゼロ」の考えに基づき、得た知見やノウハウを他社へのコンサルティングサービスとして展開し、社会全体のWell-being向上への貢献を目指しています。
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自ら試し、社会に広げる、Well-being経営

- 第1回 働きがいを資産に。社内文化を変えた『きらねすプロジェクト』
- 第2回 社内の知を社会へ。クライアントゼロの哲学
- 第3回 IT企業の強みを活かす。データ分析が拓く新しい価値
働きがいを資産に。
社内文化を変えた『きらねすプロジェクト』

上席プロフェッショナル
山口 美峰子

マネージャー
栗原 司
以下敬称略
日本では少子高齢化とともに労働人口の減少が進み、企業にはこれまで以上に持続的な成長のための新しい経営が求められています。
その流れの中で注目されているのがWell-being経営です。Well-being経営とは、健康経営を土台にしつつ、ステークホルダーの健康にとどまらず、メンタルヘルス、心理的安全性、社会的つながり、公正・包摂、働き方や仕事設計、意義・成長機会など、多様な定義を持つWell-beingを調和させ、経営成果につなげることです。
NECソリューションイノベータはサステナビリティ経営の重点テーマとして人的資本経営を掲げ、人材を重要な資本と捉え、社員の価値最大化で企業価値を高めています。その象徴的な取り組みが、「社員の幸せ」に焦点を当てたWell-being経営を実践する社内プロジェクト『きらねすプロジェクト(以下、「きらねす」)』です。「きらねす」は、社員の健康・成長・働きがいを促進し、心身ともに健康で、やりがいを持っていきいきと働ける環境を目指すプロジェクトです。
このプロジェクトに真剣に取り組む中で、経営層の視点も変化しました。従来の「社員を管理して業績を上げる」という発想から、社員のWell-beingを高めることで一人ひとりが力を発揮しやすくする発想へとシフトしたのです。
導入当初は、現場社員から「自分の業務で手一杯」「時間が取れない」との声もあり、すぐには浸透せず、現場に響く工夫が求められました。推進に携わった山口は「プロジェクトでは、様々な世代・タイプの人に参加してもらうために、ビジュアルマークや動画配信、若手向けの漫画発信など、様々な手法で参加意欲を高める工夫をしました」と振り返ります。

この漫画は、若手社員がプロジェクト内容を学び、30年後にWell-beingを推進している未来を描いたもので、世代を超えて共感を呼び、参画を促すきっかけとなりました。特に若い世代の積極的な参加はプロジェクト推進の大きな鍵となり、マネジメント層にとどまらない広がりを生みました。
これらの取り組みにより、「きらねす」は社内に徐々に浸透しはじめ、社員が自らの健康・成長・働きがいを意識する文化が育まれていきました。
次回は「社内の知を社会へ。クライアントゼロの哲学」をご紹介します。
UPDATE:2025.11.28
2025.12.08 公開予定
<第2回>
社内の知を社会へ。クライアントゼロの哲学

2025.12.22 公開予定
<第3回>
IT企業の強みを活かす。データ分析が拓く新しい価値
