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NECソリューションイノベータ、「NEC 営農指導支援システム」の最新版を提供開始

~ 生育予測・生産予測による農作物の供給安定化を支援 ~

2019年9月26日
NECソリューションイノベータ株式会社

NECソリューションイノベータは、「NEC 営農指導支援システム」の最新版を本日より提供開始します。

最新版では、農業産地で蓄積した気象・環境・生育・出荷などの実績データを「説明可能なAI(注1)」を用いて分析し、生育や収穫量に影響する要因のさまざまな条件における影響度や関係性を可視化して、予測モデルを提示します。これを生育予測や生産予測へ活用することが可能です。果菜(きゅうりなど)、葉菜(キャベツなど)においては予測モデルを活用して生産予測を行い、週単位の出荷量などの予測結果を提示します。

また、GIS(地理情報システム)(注2)による地図情報、および農業データ連携基盤(注3)と連携し、農地境界を示す農地地図情報を提供します。これにより、地図上で圃場全体の状況を把握し、各圃場ごとの生育状況などの詳細情報を確認することが可能です。さらに、農業データ連携基盤と連携し、利用制限情報を含む農薬登録情報を提供することで、これまでの農薬散布記録を踏まえた適切な農薬散布の実施を支援します。

当社はこれまで、農業産地の発展や活性化を支援する様々なICTを活用したサービスを提供してきました。今回の最新版により、農業産地のデータ蓄積と活用を促進し、農作物の供給安定化とブランド向上への取り組みを支援していきます。

収穫量(3週後)の生産予測モデルの提示イメージ

生育状況に関する情報の地図表示画面イメージ

価格および販売目標

利用状況に合わせたクラウド環境の選択が可能です。

専用クラウド環境(注4)での利用

< ユーザ数:150名、取扱品目:20品目、データ容量:10GBの場合 >

初期費用:100,000円(税別)
月額利用料:80,000円(税別)

  • 1年単位での利用
  • 生育診断機能(注5)は別途有償提供
  • 導入支援は別途有償対応

共有クラウド環境(注6)での利用

< ユーザ数:20名、取扱品目:20品目、データ容量:4GBの場合 >

初期費用:100,000円(税別)
月額利用料:20,000円(税別)

  • 1年単位での利用
  • 生育診断機能を無料で利用可能
  • 導入支援は別途有償対応

最新版のオプション

< 「AIデータ分析」機能 >

月額利用料:20,000円(税別)

  • 1年単位での利用
  • 予測モデル実証・構築支援(注7)は別途有償対応


< 「AIデータ分析/生産予測」機能 >

月額利用料:40,000円(税別)

  • 1年単位での利用
  • 「AIデータ分析」機能を含む
  • 予測モデル実証・構築支援は別途有償対応


今後3年間で20団体への導入を目指します。

背景

農業産地においては、市場への農産物の安定した供給が求められており、気候変動による作物の生育や収穫量への影響など、気象状況を踏まえた栽培管理や出荷見込みなどの精度向上が重要な取り組みとなっています。その中で、近年、農業界においても、IoTやAIなどを活用したより精度の高い生育予測や生産予測への期待が高まっています。

特長

  1. 説明可能なAIによる「データ分析」、「生産予測」機能の提供(オプション)

    農業産地で蓄積した気象・環境・生育・出荷などの実績データを独自のAIを用いて分析し、平均温度や飽差といった、生育や収穫量に影響する要因のさまざまな条件における影響度や関係性を可視化して、予測モデルを提示します。これを生育予測や生産予測へ活用がすることで、販売戦略の立案に役立てることが可能です。さらに、形式知化されていない栽培知見の発見に役立てることができます。
    また、果菜(きゅうりなど)、葉菜(キャベツなど)においては予測モデルを活用して生産予測を行い、週単位の出荷量の予測などの予測結果を提示します。

  2. 圃場の作業状況などの情報を地図画面上で可視化

    GIS(地理情報システム)と連携し、本システムに登録された生産者の圃場位置および農業データ連携基盤に登録されている筆ポリゴンデータ(注8)をもとにした圃場区画(境界線)を地図画面上に表示します。表示された圃場ごとに作業予定・実績や農薬散布の状況、生育状況などに応じた色分け表示に加え、圃場ごとの詳細情報の確認が可能です。これにより、視覚的に圃場全体の状況を把握することできます。

  3. FAMIC農薬登録情報を元にした農薬使用制限のチェックが可能

    農薬利用登録時に、農業データ連携基盤に登録されているFAMIC(注9)農薬登録情報の農薬利用制限情報を元に、使用回数制限、成分別使用回数制限、使用禁止期間などの警告を表示するため、適切な農薬散布を支援します。


なお、当社は本システムを、10月9日(水)から11日(金)まで、幕張メッセ(千葉県千葉市)にて開催される「第6回 国際次世代農業EXPO」において展示する予定です。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1)

    予測結果や推定結果に至るプロセスが人間によって説明可能になっているAI技術や機械学習のモデル。略称はXAI(Explainable AI)。

  • (注2)

    ESRIジャパン(株)が販売するGIS サービス「ArcGIS Online」を利用。

  • (注3)

    内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「次世代農林水産業創造技術」で構築が進められている農業データの連携を目的としたシステム。通称はWAGRI。

  • (注4)

    組織・団体でご利用する際にお客様専用に構築するクラウド環境。環境センサー接続などの個別対応が可能。

  • (注5)

    生育目標と診断ルールの登録により栽培アドバイスと収穫日予想を行う機能。

  • (注6)

    少人数から利用可能な予め準備しているクラウド環境。環境センサー接続などの個別対応不可。

  • (注7)

    「AIデータ分析」機能を活用するため、農業試験場の研究員等、農産物の生育や栽培に知見をお持ちの方と打合せを行い、データ分析対象項目の選定、条件設定と分析実施、データ分析結果と実際のデータとの比較による妥当性の検証を支援するサービス。

  • (注8)農林水産省が実施する耕地面積調査等を母集団情報として、全国の土地を隙間なく200メートル四方(北海道は、400メートル四方)の区画に区分し、そのうち耕地が存在する約290万区画について衛星画像等をもとに筆ごとの形状に沿って作成した農地の区画情報。
  • (注9)「独立行政法人 農林水産消費安全技術センター」の略称。
  • 記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
  • 本システムは、特許出願済の技術を採用しています。

「NEC 営農指導支援システム」に関する情報

本件に関するお客さまからのお問い合わせ先

NECソリューションイノベータ
西日本支社 第一ソリューション事業部
電話:082-512-1378
 E-mail:aff-einou@nes.jp.nec.com

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
https://jpn.nec.com/profile/vision/message.html

Orchestrating a brighter world

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