健康寿命の延伸に貢献するヘルスケア事業会社「フォーネスライフ株式会社」を設立
~ 少量の血中タンパク質から健康状態・疾病リスクを可視化 ~
2020年7月9日
NECソリューションイノベータ株式会社
フォーネスライフ株式会社
NECソリューションイノベータは、ヘルスケア事業を加速・強化するため、「フォーネスライフ株式会社」(以下、フォーネスライフ)を設立し、SomaLogic社(本社:米国コロラド州、CEO:Roy Smythe 以下、SomaLogic)との協業を開始します。
フォーネスライフは、SomaLogicが保有する血中タンパク質の解析技術(注1)と、NECグループが保有するAI・解析技術を組み合わせることで、現在および将来の健康状態、疾病リスクをわかりやすく可視化します。加えて、疾病リスクに合わせた食生活の改善や運動の提案など、一人ひとりに適した改善策とあわせて、それを実行した場合の結果をシミュレーションして提示することで、疾病予防・健康改善に向けた自発的な行動変容を促します。これにより、「誰も病気にならない未来、誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指します。
背景
現在日本では、超高齢化時代を迎え、医療費を中心に社会保障費が増大しています。持続可能な社会保障制度を確立し、国民の誰もが、より長く、元気に活躍する社会を構築するためには、国民の健康寿命を延伸し、健康長寿社会を実現することが急務です。
こうした中、NECソリューションイノベータは、一人ひとりの行動変容こそが、健康寿命の延伸、そして、誰もが、楽しく、ストレスなく元気になれる、健康で豊かな明るい社会の実現につながると考え、かねてより健診結果予測、メンタルヘルス、睡眠などICTを活用した多様なヘルスケア関連サービスを提供しています。そのような社会の実現を目指して、自社の強みであるICTの活用に加えて、医療機関、研究機関、そして事業者をつなぐエコシステムの構築を進めています。この一環として、このたびフォーネスライフを設立するとともに、SomaLogicとの協業を開始します。
事業概要
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疾病予測アルゴリズムの共同研究
SomaLogicの技術は、75μlの血液成分から5,000種類以上のタンパク質の解析を可能にするため、少量の血液から健康に関する大量のデータを取得することができます。この技術を日本で活用するために、NECソリューションイノベータとフォーネスライフは、研究機関(注2)と共同で、日本人向けの疾病予測アルゴリズムを確立します。
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血中タンパク質測定による健康状態見える化/疾病リスク予測サービスの提供
血中タンパク質の解析結果と日本人向けの疾病予測アルゴリズムを組み合わせ、心血管および脳血管疾患の再発リスクを予測して改善策を提案するサービスを開発し、提携する医療機関等より本年10月からサービス提供(注3)を開始します。
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健康支援サービスの開発
SomaLogicの技術と日本人向けの疾病予測アルゴリズムを活用し、ヘルスケア企業・団体が提供するサービスの品質向上や、新たなサービスの共同開発・提供を行います。
今後、フォーネスライフは心血管・脳血管疾患(初発)や認知症など対象疾病の拡充を進めるとともに、提携先の拡大を図ります。さらには、事業者、医療機関、研究機関をつなぐエコシステムの創造に向けて、ヘルスケア以外の業種・業界の企業ともパートナーシップを組み、2029年度に売上高1,000億円を目指します。
NECソリューションイノベータはフォーネスライフを中核に、ICTとバイオ技術を融合したサービスの提供と、エコシステムの創造により、健康長寿社会の実現に貢献していきます。
なお、今回の発表にあたり、SomaLogic CEO Roy Smythe氏より、以下のエンドースメントを頂戴しております。
NECソリューションイノベータとの共創により、この革新的技術を、日本の皆様に世界で初めて提供することができます。これほど嬉しいことはありません。日本はこれまでも、何度もテクノロジーで生活を豊かにしてきました。高齢化という課題に直面する中で、再び世界に先駆けて、テクノロジーが健康で豊かな明るい未来を実現します。
以上
【参考】フォーネスライフの概要
会社名 | フォーネスライフ株式会社(FonesLife Corporation) |
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所在地 | 東京都江東区新木場1丁目18番6号 (7月下旬に東京都中央区日本橋本町3丁目8番3号に移転予定) |
資本金 | 2億円 |
代表者 | 代表取締役 江川 尚人 |
従業員数 | 10名 |
事業内容 | 血中タンパク質測定 健康状態の測定およびその改善に係るサービス事業 関連する情報関連サービスの提供 など |
- (注1)
- (注2)
フォーネスライフのアドバイザー
国際医療福祉大学 副大学院長、東北大学 医学系研究科 客員教授 下川 宏明 先生
京都大学 医学研究科 附属ゲノム医学センター長・教授 松田 文彦 先生
東京大学 医学系研究科 リピドミクス社会連携講座 特任教授 小田 吉哉 先生 - (注3)利用者本人が受診する医療機関の医師と相談の上、医療機関を通してのみ利用することが可能です。
また、リスクスコアおよびその評価は、医療機関の医師の判断の下で、利用者本人に提供されます。
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記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
フォーネスライフについて
NECソリューションイノベータのヘルスケア事業について
本件に関するお客さまからのお問い合わせ先
NECソリューションイノベータ
デジタルヘルスケア事業推進室
E-Mail:pbdh-healthcare-contact@nes.jp.nec.com
フォーネスライフ
コーポレート統括本部
E-Mail:contact@foneslife.com
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誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
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