NECソリューションイノベータ、「顔認証なりすまし防止ソリューション」を強化
~ ハンズフリー、マスク着用での顔認証が可能に ~
2021年6月16日
NECソリューションイノベータ株式会社
NECソリューションイノベータは、「顔認証なりすまし防止ソリューション」に利用者が端末等を操作することなく認証する機能とマスク着用時の認証機能を追加し、本日より提供開始します。
本ソリューションは、顔の特徴量を格納したQRコードとカメラで撮影した顔画像によって、個人情報を認証端末と顔認証サーバ内に保持しない方法で顔認証を行うものです。今回の機能強化により、Bluetooth Low Energy (BLE)(注1)を用いてスマートフォンに格納する顔特徴量データとカメラで撮影した顔を照合し、ハンズフリーで顔認証ができるようになりました。従来機能のQRコードをかざす作業が必要なく、スマートフォンを保持しているだけで本人確認を行うことができます。また、マスク対応の顔認証エンジンを採用したことで、新型コロナウイルス感染症拡大の環境下においても、マスクを着用したまま本人確認を行うことができるようになりました。
背景
近年普及している顔認証システムの多くは、カメラに映った顔画像とデータベースに登録した顔特徴量データを照合して識別する認証方法が採用されています。しかし、個人情報にあたる顔特徴量データをデータベースに保有することはリスクが高いと感じる利用者もいます。また、新型コロナウイルス感染症が拡大するなかで、医療現場や製造業などの利用シーンにおいては、機器への接触を減らす必要性も高まっています。
2018年に提供を開始した「顔認証なりすまし防止ソリューション」は、製造現場での有資格者確認や窓口受付、ATMでの本人確認などさまざまな場面で活用されています。当社は、本人確認のシーンにおいて、利便性向上とさらなる利用者の心理的負担軽減のため、非接触のハンズフリーで顔認証を行う機能を強化しました。
顔認証なりすまし防止ソリューションの特長
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スマートフォンを携帯しているだけで顔認証が可能
BLE通信を使用し、スマートフォンをカバンやポケットから出す必要なく、非接触で本人確認を行うことができます。また、ネットワーク環境が整っていない場所でも使用可能です。(注2)
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個人情報である顔特徴量は利用者所有のスマートフォンで管理
顔認証の際に必要な顔特徴量は利用者所有のスマートフォンに保存されるため、サービス提供者は個人情報の保管が不要となり、利用者はサービス提供者に顔画像や顔情報を保管される心配がありません。
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マスクを着用したままで顔認証が可能
世界No.1の認証精度をほこる(注3)NECの顔認証エンジン『NeoFace』を採用しており、マスクを着用したままでも認証を行うことができます。
販売価格、販売目標
製品名 | 販売価格 (税別) |
備考 |
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顔認証なりすまし防止ソリューション /基本ライセンス |
200万円 | 価格は参考価格です。利用規模等により販売価格は異なります。 別途、Webサーバ費用等が必要となります。 |
販売目標:今後3年間で100社への導入を目指します。
NECソリューションイノベータは今後も利用者目線の開発を重ね、より利便性の高い顔認証ソリューションの提供を通して、安全で安心な社会の実現に貢献していきます。
以上
- (注1)
BLE(Bluetooth Low Energy)とは近距離無線通信技術Bluetoothの規格のひとつで、極低電力での通信が可能になります。
- (注2)
顔認証される利用者がBLEの通信範囲内でスマートフォンを保持している必要があります。
- (注3)米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した最新の顔認証技術のベンチマークテストにおいて、精度評価で第1位を獲得
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QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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その他記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
「顔認証なりすまし防止ソリューション」について
NECは、安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、
誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/profile/vision/