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学会・研究成果発表

日本デザイン学会第66回春季研究発表大会にて、
会話システムのキャラクタ評価に関する研究成果を発表しました

会話システム上に登場するキャラクタは
どんなものがよいのか?


DATE:2019.08.02
研究テーマ:対話インタラクション

6月28日~30日に名古屋市立大学桜山キャンパスで開催された日本デザイン学会第66回春季研究発表大会にて、会話システム上に登場するキャラクタの設計と効果に関する研究成果を発表しました。

発表した内容は、new window医療法人社団KNI様との共創活動の成果であり、以前ご紹介した取り組みの成果にあたります。

今回の研究発表では、タブレット端末を利用した会話システムに登場するキャラクタを決定する上で、そのキャラクタ設計に関わる2つの要素として話すコンテンツと使用するモデルとの経験値に注目して分析したことを報告しました。会話システムの利用者がシステムを長期的に使用するためには、利用者にとって望ましい対話体験を築く必要があります。また、キャラクタの存在は利用者にとってシステムのシンボルと考えられます。そこで、病院スタッフを連想させるキャラクタと近未来感を与えるロボットキャラクタを用意して、タブレット端末のキャラクタが話すコンテンツの違いとシステム上に登場するキャラクタのモデルとなった実在する病院スタッフとロボットとの関わり合いがそれぞれ対話体験にどのような影響を与えるのかを分析しました。

分析の結果、既知である病院スタッフのキャラクタが家庭内で日常的な健康に関して話すことが好ましく、既知でないロボットのキャラクタは医療情報をヒアリングすることに好ましい傾向であることを確認しました。また、以前ご報告した北原フェス2018では楽しそうにタブレット端末のシステムを使用されている方々が多い印象を受けておりました。アンケートによる評価でも、タブレット端末のシステムに対する評価は高く、体験していただいた皆様にシステムが受け入れられたと考えております。

学会HP(情報デザインB3-04):https://www.kunimoto-design.jp/jssd2019/

今回の学会では、医療法人社団KNI様、日本電気株式会社からも共創活動を通した発表を連続して計4件発表させていただきました。この経験を糧に、多くの皆様の元へ使いやすい、使ってみたいシステムが届けられるように研究していきます。

担当者紹介

研究テーマ:よい関係性を築き上げるためのインタラクション研究
担当者:佐々木 康輔
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ sbu-contact@nes.jp.nec.com