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唾液中の2種類のストレスマーカーを簡便に測定する方法の開発に成功
~蛍光偏光法により唾液中のストレスマーカーを迅速に測定~
DATE:2020.02.12
研究テーマ:バイオセンシング
イノベーションラボラトリでは、誰でも簡単に健康をチェックできる社会の実現を目指して、人工核酸によるバイオマーカー簡易検出センサの技術開発を行っています。
今回のプレスリリースでは、唾液中のストレスマーカーであるアミラーゼおよび免疫グロブリンAを簡便に測定する方法の開発について報告しています。
本開発は、群馬大学と共同で「研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)」において創製した唾液アミラーゼおよび唾液免疫グロブリンA結合アプタマーに蛍光色素を導入する蛍光偏光法により、唾液中のアミラーゼと免疫グロブリンAの測定を可能にしたものです。この測定方法を用いると、それぞれのアプタマーと唾液を混合するだけで唾液中のアミラーゼと免疫グロブリンAを約10分程度で定量することが可能です。今後、従来のアンケートによるストレスチェックに加え、誰でも簡便かつ正確に唾液でストレス計測ができるようにすることを目指します。
本研究成果は、2020年1月2日、日本大学 桑原教授(旧所属 群馬大学)らとの共著で米国化学会(ACS)誌「Analytical Chemistry」に掲載されました。
(オープンアクセス: https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.analchem.9b03450)
図は、残念ながら不採用でしたが、論文投稿の際に応募した表紙用イメージ図です。
プレスリリースURL: https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20200212/index.html

担当者紹介
研究テーマ:ストレス簡易測定法の研究開発
担当者:皆川 宏貴
コメント:アプタマーおよびアプタマーを用いた検出法の研究開発を担当しています。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ bio-contact@nes.jp.nec.com
