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当社で研究開発している「睡眠習慣改善アプリ」を紹介いたします

2週間で完結する短期集中型の睡眠習慣改善プログラム

DATE:2020.03.26
研究テーマ:不眠改善支援

当社の研究開発ページで紹介している睡眠に関するアプリに「睡眠日誌」というものがあります。こちらはスマートフォンで動作するアプリで、Google PlayやApp Storeにて無償で公開しております。主な機能としましては、睡眠の記録や、睡眠に関連する生活習慣(その日にお酒を飲んだか、タバコを吸ったか、など)の記録ができると共に、睡眠に関する知識をコラムで学ぶというものがあります。「睡眠日誌」はご好評いただいたり、時には厳しいご意見をいただいたりしながらも多くの方にご利用いただいており、大変嬉しく思っています。

この度の新型コロナウイルスの問題において日本心理学会が発信している「もしも「距離を保つ」ことを求められたなら:あなた自身の安全のために」という記事において「ストレスマネジメントに活用できる日本語のアプリ」としても「睡眠日誌」が紹介されています。

もしも「距離を保つ」ことを求められたなら:あなた自身の安全のために(Keeping Your Distance to Stay Safe) | 日本心理学会
new window https://psych.or.jp/about/Keeping_Your_Distance_to_Stay_Safe_jp/

「ただし,いずれも科学的な効果検証は実施されておらず,効果についてのエビデンスは存在していません。」という一文があるのですが、これは、当社の「睡眠日誌」だけをエビデンスのあるものとして紹介するのは構成上難しいという話だそうですのでお察しください。

ところで、当社にはもう一つ研究開発を実施している睡眠のアプリがあることをご存じでしょうか?そちらが今回紹介させていただく「睡眠習慣改善アプリ」になります。

「睡眠習慣改善アプリ」はつい最近開発したというものではないため、学会やセミナーなどで当社の発表をご覧になられた方にはご存じの方もいらっしゃると思います。最近だと、例えば、以下は2019年の睡眠学会で研究発表した際の記事なのですが、こちらの写真に写っているスライドに、睡眠習慣改善アプリが出ています。

日本睡眠学会第44回定期学術集会のシンポジウムにて、当社の睡眠研究の講演をいたしました

このアプリも睡眠日誌アプリと同じく、不眠のための認知行動療法(cognitive behavioral therapy for insomnia:CBT-I)の専門家である東京家政大学の岡島義先生との共同研究で試作開発したものです。睡眠日誌アプリが睡眠の記録・閲覧や睡眠に対する知識の獲得を行うためのツールであるのに加えて、睡眠習慣改善アプリは、睡眠に関係する生活習慣の改善ポイントの抽出と、それを改善するための具体的な改善策(課題設定・チャレンジ)を提案する機能を備えており、利用者ごとにパーソナライズされる2週間の睡眠習慣改善プログラムを提供するアプリになります。

睡眠習慣改善アプリは睡眠に関する知識の学習と良い睡眠習慣の定着によって利用者に行動変容を促すプログラムであるため、2週間という短い期間の利用でも、数か月という長い期間で効果が期待できるのが大きな特徴です。実際に利用された社内外の方からは、簡単でためになると好評いただいております。

本アプリは何度か実施した実証実験において何れも良い成果を挙げております。本研究の成果を早く皆様の生活に役立てていただけるよう、努力していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

担当者紹介

研究テーマ:不眠改善支援
担当者:秋冨 穣
コメント:DNA配列解析からアワビの世話までやっている睡眠担当です。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ
cft-sleep-contact@nes.jp.nec.com