サイト内の現在位置
ニュース&トピックス
探究学習を支援する「AIメンタリングシステム」をInterop Tokyo 2025へ出展
DATE:2025.8.21
弊社では、人とAIの共生を目指して、代理存在の研究を進めております。
我々は、特定の人のスキルを学習して再現できる人工エージェントのことを代理存在と呼んでおり、AIによる「人の創造性を高めるための支援」に注目し、多様な人財・スキルをデータ化して利活用するビジョンを掲げて研究開発に取り組んでおります(※1)。
※1 関連記事:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/rd/topics/topics_48.html
今回は、この代理存在AI技術を活用した新システム「AIメンタリングシステム(現在研究開発中)」をInterop Tokyo 2025へ出展しましたので、ご報告いたします。

Interop Tokyo 2025
Interop Tokyoは1994年の日本初開催以来、毎年国内外から約500の企業・団体が参加して技術動向とビジネス活用のトレンドを発信する、インターネットテクノロジーのイベントです。
今年は6月11~13日に開催され、3日間合計136,875名が来場されました。
期間中は雨もちらついていましたが、弊社ブースへも多くの方がお越しくださいました。

展示ブースとトークセッション
今回は、「教育AIサミット」という教育関連のAIが集うブースへの出展と同時に、本AIの弊社研究員がトークセッションにも参加させていただきました。
展示ブースには、教育関係の方々も多くお越しくださいましたが、「答えを提示しないAI」という点に関心をお持ちいただいた、その他業界の皆さまにも多く足を止めていただきました。

またトークセッションでは、「教育における生成AI革命 今すぐ始められる実践ガイド」というテーマで、教育関連企業・大体の皆さまが集まって対話が行われました。
セッションの中では、弊社システムが、学校の探究学習における教員の負担(指導スキル不足、個別支援の時間的限界)増大の課題解決をしていること、実際の高校現場で実証させていただき、9割以上の生徒の探究意欲が向上したこと、生徒の自律的な学習や多角的な思考を促す示唆を得たことなどをお話しさせていただき、パネリストの皆さまと問い設定の実際の難しさなどについて、対話させていただきました。

AIメンタリングシステムとは
現在研究開発中の「AIメンタリングシステム」は、学校の探究学習の授業を支援するシステムです(※2)。

機能は大きく、①メンタリング機能、②成長点分析機能の2つです。
本システムは、課題解決のメンタリング指導を行うプロフェッショナルの問いかけをAIで再現しています。
既存のAIと異なる「答えを提示しない」AIとの対話で、探究学習を行う生徒の課題に対する深い思考と内省を促すことで、先生の学習指導の負荷を軽減します。
また、対話の記録を分析して生徒の思考の成長を可視化することで、先生の学習指導・評価を支援します。
※2…探究学習は、生徒が自ら課題を設定して、情報を収集・分析し、自分なりの解決方法を見出すという学習方法で、2020年より、小中高の「総合的な学習(探究)の時間」に導入されています。
担当者紹介
担当者:阿部 由莉
コメント:新規事業の企画・ビジネスモデルに取り組んでいます。最近では、介護業界や教育業界のプロジェクトを経験。常に「ファーストペンギン」でありたいと考え、未踏の領域に挑戦しています。
連絡先:NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ
ilab-event@nes.jp.nec.com
