アーキテクチャ
例えば部屋の中を散歩しながら人を探したり人と対話するアプリケーションでは、障害物の検出と回避、人の検出、音声対話、振付、ハードウェア制御など、多くの処理を同時並行的に行う必要があります。
この中には障害物検出や人検出のようにイベントドリブンの処理が必要な部分と音声対話などのフローの処理が必要な部分があり、一般にロボットのアプリケーションではこれら2つのタイプの処理が複雑に絡み合っています。
また、必要な開発スキルという面では、障害物の検出と回避をしながら散歩するモジュールの開発にはプログラミングのスキルがもっとも重要ですが、音声対話や振付にはむしろデザインのスキルが重要な場合が少なくありません。このようにロボットのコンテンツの構成要素ごとに必要となるスキルが大きく異なります。
さらに、ロボットごとに、例えばセンサの数や種類が異なるなど、ハードウェア構成が多様なため、実行環境と開発環境をハードウェア構成に合わせてカスタマイズできることも重要です。
RoboStudioはこのようなロボットの特性にあわせたアーキテクチャを採用しており、ロボットのアプリケーションの開発を容易にするさまざまな工夫がなされています。