前職のつながりで入社するリファラル採用
リファラル採用によってかつての先輩・後輩が深めた信頼関係とは
NECソリューションイノベータでは、知人の紹介を通じたリファラル採用制度を導入しています。今回は、前職の先輩・後輩というつながりからリファラル採用制度を活用されたお2人にお話をお聞きしました。
メンバー
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K.N.
SE プロフェッショナル
IT会社にて自治体向け税総合パッケージを開発、その後導入に約20年携わる。2023年3月にキャリア採用にて当社へ入社。自治体向け税総合システムの導入プロジェクトに参画。
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S.N.
SE
2019年に新卒入社したIT会社で自治体向け税システムの保守運用を経験。2023年12月、リファラル採用で当社へキャリア入社。現在は税システムの標準化対応プロジェクトを担当。
これまでのキャリアとおふたりの関係について教えてください。
紹介者
私もS.N.君も山梨にあるIT会社で働いていました。大手SIerのパートナーで、たまたま私が入社するタイミングで税総合パッケージの新規開発プロジェクトが立ち上がったのです。固定資産税の担当としてプロジェクトに参画した私は、その後全国の自治体様へのSIにも携わりました。20年近く培った経験をNECのパッケージで活かしたいと考え、2023年3月に当社にキャリア入社しています。
入社者
私はK.N.さんがパッケージを導入した、ある自治体様の保守運用担当でした。システムに関する問い合わせ対応や委託処理を日々行いながら、システム標準化にも携わっていました。
紹介者
前職では部署は違ったけれども、よく連絡をくれたよね。自治体様の係長クラスの方とも、結構対等にコミュニケーションとっていたのが印象的だったよ。
入社者
ありがとうございます。固定資産税に関して分からないことがあったら頼れるのはK.N.さんのみでしたので、困ったときには電話をかけて質問していました。「固定資産税のこういう処理はこう流れるべきですか?」「どの数字とどの数字を合わせればいいですか?」というように。何しろ大手SIerグループ内でも、一目置かれるスペシャリストですから。
紹介者
2〜3年間の出張から戻ってきた時も、S.N.君からよく質問をされて遅くまで会社に残っていました。対応するのは大変でしたが、自分の仕事に責任を持って取り組む彼の姿勢が伝わってきて、内心すごく期待していたのも事実です。
入社者
K.N.さんは私が腹落ちするまでしっかり教えてくださる大切な存在だったので、退職された時は残念に思いました。その後、私もIT会社を辞め、K.N.さんからの声がけで2023年12月に当社にキャリア入社しています。

現在のおふたりの業務内容はどのようなものですか。
紹介者
私とS.N.君は同じ組織に所属し、別々のプロジェクトに携わっています。私が参画しているのは関東にある政令市の税システムのプロジェクト。政令市ということもあり、プロジェクトは大規模で多数のエンジニアが稼働しています。その中で私は固定資産税業務移行のグループリーダーを任されました。固定資産税のデータを他社のシステムからNECのシステムへ移行することが主なミッションです。メンバーのマネジメントを行いながら、今回の再構築を担当されている税制課の方とも頻繁に打ち合わせしています。プロジェクトとしては佳境に入っていて、1年後の移行完了を目指しているところです。
入社者
私は関西にある自治体様の税システムの標準化プロジェクトに携わっています。前職で少し経験があるのでベーシックな知識がありますし、固定資産税に詳しいベテランの上司がリードしてくださるので安心です。担当する自治体様は、全国に先駆けて標準仕様書に沿ったシステムの再構築をされます。責任を持って取り組まなければなりません。今後はデータ移行とその後の処理を行う予定です。
どのようなきっかけでリファラル採用を知ったのでしょうか。
紹介者
リファラル採用制度を知ったのは、私自身がキャリア採用される時です。当社の面接は雰囲気がとても良くて、笑いながらざっくばらんに会話ができました。他にもいろいろ面接は受けましたが、そんな良い雰囲気で話せたのは当社だけだったことが入社の決め手ですね。入社してからリファラル採用制度について考えた際、真っ先に思い浮かんだのが転職を希望しているS.N.君でした。制度を利用すれば、彼の転職活動の一助になると考えたわけです。
入社者
そもそも何故私が前の会社を退職したことを知っていたのですか?
紹介者
20年も勤めた会社だから、そういう情報は人づてに入ってきますよ。
入社者
もしかして「もうK.N.さんも辞めてしまったから、自分も…」と社内でこぼしたこともご存知でしたか?
紹介者
もちろん。だから余計に気になっていました。ただ、すぐに制度とS.N.君を結びつけようとしたわけではありません。私自身が、まず業務を通じて当社で自分の足場を固めなければならなかったですから。その中で、会議の場で管理職同士で話したり、GM(ゼネラルマネージャ)と相談したりしながら、今の組織に必要な人材要件をつかんでいきました。私自身も自分のグループを見渡して「ここにこういう人材が欲しい」ということは日々感じていましたね。それでようやく2023年の夏頃でしたね、S.N.君に話をしたのは。
入社者
はい、地元の山梨のお店でお話をさせていただき、リファラル採用についても教えてもらいました。

リファラル採用を進めるにあたってどのような会話をしましたか。
入社者
K.N.さんから退職後の状況を聞かれ、「転職活動中でいろいろと活動しています」とフワッと答えた私に、転職先の絞り方をアドバイスしてくれましたね。前職の経験を活かすなら、自治体様のプロジェクトに対応できる数社を当たった方がいい、と言われて納得感がありました。
紹介者
私がまさにそうやって転職先を絞りましたから。転職活動中はSIを続けるかコンサルタントにキャリアチェンジするか悩んで、ひとまず両方受けました。最終面接まで行ったのは当社とコンサルティングファームの2社。先ほども言ったように、まず当社の面接の雰囲気が良かった。また、コンサルタントを選ぶと業務も会社も未知の状態でのスタートなのでチャレンジング過ぎる。そこで「業務は知っている」×「会社は新しい」=当社を選んだわけです。
入社者
そしてK.N.さんが「…で、対応できる数社の中にウチもあるけどね」とポロッと付け加えたので、俄然興味が湧いて久しぶりに質問攻めにしました。税業務に詳しい人がたくさんいること。前職とは違い、20代の私と同年代の人も数多く活躍していること。残業は前職より増える可能性が高いこと。内部を知っているK.N.さんからたくさんの情報をいただいたおかげで、心理的な敷居がグッと下がりましたよ。
リファラル採用を利用する上で不安はありましたか。
入社者
事前に詳しい情報を得られたので、不安はほとんどありませんでした。K.N.さんからお話を聞いてから1週間後には「応募したいです」と連絡しています。
紹介者
リファラル採用の手続きはとてもスムーズでした。私から人事に申請して、リファラル採用の番号をもらったらS.N.君に伝えるだけですから。その後は面接になりますが、S.N.君が組織の求める人材要件に合致していることは明らかです。よほど突飛なことを言わなければ面接も問題ないだろうと思っていました。不安があったとすれば、採用後のパフォーマンスについてでしょう。「自分が紹介した人が活躍できるか」という会社に対する責任を感じていましたし、S.N.君に対しても「新しい環境で頑張れるか」と心配していました。

リファラル採用で入社してみて、いかがですか。
入社者
私は入社してしばらくは田町のプロジェクト室にいたのですが、そこは同年代の人たちが和気あいあいと働いていて「K.N.さんの言っていた通りだ」と感じました。現在のプロジェクトの上司は税業務に詳しい方ですし、最近パートナー会社様から派遣された方が私と同年代なので楽しく仕事ができています。
紹介者
それならよかったです。新しい環境に適応できれば、S.N.君は実力を発揮できるはずなので大丈夫でしょう。実際、管理職会議でその上司の方と話すと、「S.N.君、頑張っていますよ」「次はこんなふうに動いてもらおうと思っています」という言葉を聞けるので、早くも適応できていると分かり安心しています。S.N.君が環境に適応する時間を短縮できたという意味でも、リファラル採用制度を利用して良かったと感じています。
紹介者
S.N.君の周りにリファラル採用制度を活用して紹介できそうな人はいる?
入社者
候補になるかどうかまだ私には判断できませんが、転職について悩んでいる友人・知人は確実にいます。
紹介者
今すぐではないとしても、近い将来S.N.君はどんな人をリファラル採用で紹介したいですか。
入社者
人柄を重視すると思います。責任を持って仕事に向き合っている人かどうかを見極めた上で、当社に誘いたいですね。

リファラル採用に興味がある方に向けてメッセージをお願いします。
入社者
自分にマッチした環境で働きたいと考えている人に、リファラル採用制度は最適だと思います。私がK.N.さんを質問攻めにしたように、紹介された人は紹介者に遠慮なく質問して、たくさんの情報を手に入れられます。事前に入社後のイメージがしやすくなるというメリットがあるので、たくさんの人に利用してもらいたいですね。
紹介者
リファラル採用は、キャリア入社した人が前職までの人間関係を良い形で活かせる制度です。そのことを、私はS.N.君の紹介で実感しました。一方で紹介された人にとっても「知り合いがいる」というメリットは大きいです。私たちのように同じ組織で働くとは限りませんが、それでも同じ会社に知り合いがいれば、「わからないことはあの人に聞こう」と思えます。その安心感がメンタル面に及ぼすプラスの影響は計り知れません。紹介する人にも紹介される人にもメリットの大きいこの制度をぜひ活用してください。
※ 記載内容は2024年12月時点のものです