Interview #01 最善策は顧客の中にある。

耳を傾け課題解決に貢献する、データベースエンジニアとしての道

2022年より中途入社したN.K.。現在はプラットフォーム事業ライン第一PFソフトウェア事業部に在籍し、データベースの技術支援に携わりながら、チームリーダーとして業務進捗や予算の管理を担当しています。データベースエンジニアという仕事のやりがいや魅力についてお話を聞きました。

Interviewee インタビュイー

  • N.K.

    主任

    学習塾勤務から未経験でIT業界へ転身。当社へは2022年に中途入社。現在はデータベースエンジニアとしてチームリーダーを担い、業務進捗や予算の管理を担当。

着実に成長を続けられる理由は、自分の強みや得意なことを活かせる仕事と出会えたから

新卒で入社した学習塾では事務職として勤務していたのですが、日々の業務に取り組むなかで、特別なスキルが身についているという実感を得られずにいました。キャリアアップを視野に入れたとき、手に職をつけたいと思うようになったことが未経験からIT業界に挑戦したきっかけです。

新天地としてIT業界、さらにはデータベースエンジニアという仕事を選びましたが、当然ながら「データベースとは?」という基本的なところから学ぶ必要がありました。私のエンジニアとしてのキャリアは、システムの新しい機能を社内で検証する業務からスタートしたのです。周囲には同じく未経験からIT業界に入った社員が多くいたため、職場としてもフォロー体制が充実していました。そうしたサポートを受けながら徐々にキャリアを重ね、やがてクライアントとのやりとりができるレベルにまで達しました。

私は前職時代から、アメリカのOracle社が開発・販売するデータベース管理システム「Oracle Database」(以下、Oracle)の技術支援に携わっていました。データベースにはいくつものデータが集約されていますが、システムが複雑になりすぎた結果、ユーザーに不便をかけてしまうこともあります。お客さまから「扱いづらい」「処理が遅くなった」など、データベースに関するトラブルが寄せられた際に、 Oracle のプロとして駆けつけるのが私の仕事でした。

Oracleをはじめとするデータベースの定義や操作には、SQLというプログラミング言語が広く用いられています。私の仕事においても基本的にSQLを使用するのですが、覚えた構文を入力するとすぐに結果が出力されるので、まるで外国語を習得していくかのような楽しさがあります。そのため、技術を身につけることが苦になりませんでした。

もちろん、SQLの技術を身につけることは、Oracleなどのデータベース管理の手法を向上させることにもつながります。Oracleには技術力を認定する「ORACLE MASTER」というベンダー資格があり、難度によって4つのランクに分かれています。ここで私は、上から2番目の「Gold」を取得することができました。

このように、プログラミングやデータベース管理に対して楽しみながら取り組めるところが私の強みだと考えています。同時に、今後も飽きずに仕事を続けられるはずだという自信にもつながっています。未経験であっても自分の得意なことを見つけたからこそ、着実に成果を積み重ねることができました。

丁寧なヒアリングと柔軟な対応により、クライアントの課題を解決

NECソリューションイノベータに入社してからも、自身の強みであるSQLを用いながらデータベースのトラブル対応に関わっています。とくにSQLを書いたり直したりすることが得意なので、設計構築とか運用とかいろいろある中で、私は性能が遅くなった際のトラブル案件に多く関わってきました。クライアントとのやりとりは基本的にプロジェクト管理者が担当するのですが、ときには私自身が対応しなくてはならない機会もあります。

クライアントから最も多く寄せられるのは、「データの処理速度が遅くなった」という問い合わせです。たとえば、ECサイトなどを使っていている際、処理に時間がかかって困ってしまうことがありますよね。さらに大きなスケールでいえば、データベースの不具合が原因で空港のゲートが通れなくなるといった事態に発展することもある。こういった問題を解決するために、私たちデータベースを専門とするエンジニアが必要なのです。

データベースの問題による処理速度の低下に対処する手法のひとつとして「SQLチューニング」があります。特定のSQLなどを対象に、局所的に調整を加えて解決していく仕組みのことです。データベースにはデータが蓄積されていき、データ量が増えることが処理速度低下の要因になることがあります。その場合は、SQLチューニングによって原因となっている箇所を検出することで、早急に解決を図ることができるようになります。時には本当にちょっとしたことで劇的にシステムが良くなったり、クライアントが課題としている処理速度を劇的に向上させることができる。対応によってすぐに大きな成果を感じられるところにやりがいを感じています。

日々の仕事において難しさを感じているのは、クライアントの課題に対して最適な解決法を導き出すことです。問題の本質はどこにあるのか、どのような解決プロセスを用いることが最善策なのか。こうしたことを明確にするためは、クライアントへのヒアリングを重ねるよりほかありません。

以前、クライアントからシステムの処理速度が遅くなったという相談がありました。その際、クライアントが原因だと考えていた部分のみならず、データベースの根本的な箇所に問題があることが発覚したのです。クライアントによって技術に対する知識量は異なっているので、私たちデータベースエンジニアは一人ひとりに寄り添った柔軟な提案力が求められます。だからこそ、クライアントと直接お話しして、客観的な視点とデータを用いながら原因を探っていく。この工程こそが重要だと考えています。

私は学生時代、アパレルで接客のアルバイトをしていたことがあり、そのときの経験も活かしながらヒアリングにあたっています。学生時代や仕事など、これまでの人生経験の中で養ってきた力が、意外な形で役立つものだと日々感じています。

充実した教育制度。スキルアップは評価につながる

データベースエンジニアの業務には困難なことも多いですが、おもしろさを感じる機会もたくさんあります。NECソリューションイノベータでは、クライアントへのヒアリングからシステムの計画立案、検証、構築、導入まで一貫して携わることができます。ひとつのものを最後までつくりあげるという経験はエンジニアとして非常に達成感がありますし、関わった案件によってたくさんの人々の暮らしを快適にできるという点もやりがいになっています。

もうひとつ、社内の教育制度が充実している点もモチベーションの向上につながっています。オンライン学習サービス「Udemy Business」など、さまざまなコンテンツを扱える設備が整っており、スキルを磨きたいエンジニアにとって理想的な環境です。

私は現在、クラウドの専門知識が求められる「AWS(Amazon Web Services)」の資格取得をめざしていますが、その試験対策にも会社が提供してくれた学習サービスを活用しています。会社の制度を用いてスキルアップできる点は、当社で働く大きな魅力ではないでしょうか。

こうした地道な努力は、きちんと評価にも反映されます。当社では半期に一度、直属の上司から評価を受けるのですが、それとは別に「スキップ1on1」という制度もあり、これを利用すればさらに上席からのフィードバックを受けることができます。普段は評価をもらう機会の少ない経験豊富な上司とざっくばらんに話をして、多角的な視点から意見をもらえることはとてもありがたいと感じています。

現場視点と経営視点、両方を持ったエンジニアをめざす

Oracle を専門とするデータベースエンジニアとして経験を積んだ私は、2023年4月より主任に昇格しました。現在はチームリーダーとして、 システム開発の最適な進め方を検討しています。自分が頼りにしてきたチームリーダーのように、今後は自分が部下たちを導いていかなければならず、気が引き締まる思いです。

また、技術面だけでなく、予算などの管理業務も担当しています。これまではいちエンジニアという立場でしたが、売り上げや予算などの視点も加わり、より会社に貢献したいという気持ちが芽生えました。これまでとは違った視点が必要となるため、新鮮な気持ちで仕事と向き合っています。引き続きエンジニアとしての技術を磨きながら、予算管理のプロフェッショナルになる。現場での業務と経営、両方のスキルを養っていくことが私にとって当面の目標です。

NECソリューションイノベータに入ってから驚いたのは、管理職に女性が多いということです。結婚してお子さんがいる人など、ライフステージの変化を経た上でマネージャーやプロフェッショナルになる社員もたくさんいます。だからこそ、他の社員が家庭と仕事を両立しようと努力している際に、その大変さを理解してサポートしてくれる人が多い。生活環境が変わっても、周囲に相談しながら無理せずに続けていける会社だと考えています。

私と同世代の方、もしくは現在転職を考えている方に伝えたいのは、過去の経験より、自分が今「やりたい!」と思う気持ちを大切にしてほしいということです。NECソリューションイノベータは、これまでのキャリアや年齢ではなく、その人の伸びしろや将来性も大切にしています。自分が努力しただけ適切に評価される制度が整っているので、経験が浅いからと不安にならず、「成長したい」という強い意志を持っていれば、いつから始めても道は切り開けると信じています。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです