CROSS TALK #07 退職者を即戦力として再雇用するアルムナイ採用

他社を経験したからこそ、再雇用でかつての職場に新しい風を吹き込む再雇用でかつての職場に新しい風を吹き込む

NECソリューションイノベータでは、転職などで会社を“卒業”した社員を再雇用するアルムナイ採用を積極的に実施しています。業務やカルチャーを知り尽くした元社員が再入社を決意した経緯、実際の再雇用のプロセス、受け入れ側の社員の思いなどについて語り合ってもらいました。

Cross Talk member メンバー

  • M.S.

    SE プロフェッショナル

    2006年新卒入社。
    以来、自治体向け図書館システムのパッケージ開発・保守、およびSIに従事。現在はパッケージ企画・開発の責任者としてプロジェクトを牽引。

  • K.O.

    SE 主任

    2003年新卒入社。
    図書館システムのSEとして勤務後、2022年に通信会社に転職。2024年に再雇用制度を活用して再入社し、図書館システムのパッケージ企画・開発・保守を担当。

  • K.H.

    SE 主任

    2006年新卒入社。
    図書館システムのSEとして勤務後、2021年にIT会社に転職。2024年に再雇用制度を活用して再入社し、図書館システムのパッケージ導入・保守を担当。

皆さんの関係性とこれまでのキャリアについて教えてください。

上司M.S.

私とK.H.さんは2006年入社の同期、K.O.さんは3つ上で直属の先輩です。3人ともNECソフト(現・NECソリューションイノベータ)に新卒で入社して以来、ずっと自治体向け図書館システムのパッケージに携わる図書館グループに所属していました。

再雇用者K.O.

私はシステムエンジニアとして図書館システムの開発・導入作業に携わり、上流工程及びWebアプリケーションの開発・管理を担当していました。

再雇用者K.H.

私も同様です。図書館システムの導入・保守に、プロジェクトリーダとして参画していました。M.S.さんと私、そして私の妻も2006年入社の同期ですし、M.S.さんの奥さんも同じ図書館グループですので、お互い家族ぐるみでよく知っている関係です。

上司M.S.

私たち3名プラス他のメンバー3名を加えた6名のLINEグループで、プライベートでもやり取りをしています。普段は他愛もない会話程度ですけれど。

再雇用者K.H.

私が一番レスポンスが遅いかもしれませんね。

再雇用者K.O.

年1、2回程度ですが、みんなで集まりたいときに声をかけるのは私ですね。横浜赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストに行ったり、近況報告も兼ねて、色々なところで集まったりしています。

上司M.S.

K.O.さんとK.H.さんが一度退職した後も、このLINEグループを通じて気軽に連絡が取りあえたのはよかったです。食事に行ったり、飲みに出かけたりもして交流を続けることができましたから。

おふたりの退職の経緯や転職先について教えてください。

再雇用者K.O.

退職前と再入社後で基本的に業務は同じです。全国の公共図書館のお客様をターゲットに、図書館ソリューションの企画・提案業務からパッケージソフトの開発・保守、顧客システムのSIを担当し、図書館のお客様の業務効率化だけではなく市民サービスの向上につながるようなソリューションの提供を行っていました。

上司M.S.

K.O.さんは、新人の私に手取り足取り指導してくれた頼もしい先輩です。

再雇用者K.O.

いやいや。ただ新入社員の頃からずっと同じ部署にいたため、今後のキャリアを考えたときにこのままでいいのか悩んでいたのも事実です。そこで2021年の夏、他の業務も経験して知識・スキルを習得し、仕事の幅を広げたいと思い、他の会社への転職を決めました。

再雇用者K.H.

当時はNECから図書館事業が移管され、自社案件として走り始めたばかりだったと思います。もともと忙しい部署でしたが、移管によって仕事が増えて毎日大変で…。夜中に仕事をしていると、妻から「いつも遅くまで何をしているの?」と聞かれることが何度かありました。そこで妻にも相談し、転職に賛成してもらいました。

再雇用者K.O.

M.S.さんは転職が頭をよぎったことはありませんか。

上司M.S.

そう言われてみると…ないですね。

再雇用者K.H.

すごいなあ。

上司M.S.

マンネリ感は時折あったかもしれません。でもK.H.さんが触れたようにNECからの移管があって、上流の企画から携われるようになったおかげでマンネリ感がなくなったのではないかと思います。

再雇用者K.O.

私とK.H.さんはその切り替えを社外に求めた形ですね。私は2021年12月に退職し、通信会社にソリューションエンジニアとして参画しました。主にスマートビルの提案に関する業務で、IoTデバイスの選定や導入、各種ソリューションの提案や導入支援業務に携わりました。

再雇用者K.H.

私は2021年に退職してIT会社に転職し、保守運用・ベンダ管理を中心に対応しました。図書館グループでは自治体系の業務のみでしたが、転職後は民需系のお客さまのシステムを担当していました。

アルムナイ・ネットワークのことはご存知でしたか?

再雇用者K.O.

退職時に元同僚からアルムナイ・ネットワークの存在を教えてもらいました。何ができるかなど詳しい内容は分からず、とりあえず登録だけしたような感じです。

上司M.S.

退職した会社のネットワークに登録するのは抵抗なかったですか?

再雇用者K.O.

特にありませんでした。人間関係はとても良好でしたし、会社が嫌だったわけではなく、自分のキャリアのために退職を決めたわけですから。

再雇用者K.H.

退職後にシニアマネージャから「登録してみないか」と誘いを受けたので登録しました。「いつかは戻るかも」とはまったく考えていなかったので、たまにアップされる記事を少し見る程度でネットワークはほとんど利用していなかった、というのが正直なところです。

再雇用者K.O.

再入社した今となっては、退職者と社員が気軽に交流できる場を通じて「今、当社はこうなっている」と伝えられたらいいなとは思います。退職してしまうと、会社の雰囲気や働き方がどう変わったかを知る機会が少なくなりますから。

再雇用者K.H.

そうですね。私も再入社を検討する際に「自分がいた時と何が変わったか」を知りたいと思いました。例えば残業時間は減ったのか。減っている場合は会社としてのどのような取り組みが背景にあったのか。具体的な情報を提供してもらえるとありがたいですね。

再入社までにはどのようなプロセスを経たのでしょうか。

再雇用者K.O.

他の会社での業務を経験し、エンジニアとして自らソリューションを考えて構築し、より良い市民サービスを提供したいと改めて感じました。そこで図書館グループの業務を通じて多様なサービスやソリューションを提供し、より良いまちづくりに貢献するために再入社を思い立ち応募をしました。

再雇用者K.H.

再入社を考えるきっかけは、テレワークから出社の比率が増えて働き方を自分でコントロールしにくくなったこと、異業種への転職で覚えることが多く、自分が戦力になっている実感を持ちにくかったことが挙げられます。そこで退職時に教えてもらったアルムナイ・ネットワークのことを思い出したのです。「図書館グループならすぐに戦力になれる」と考えて応募しました。

上司M.S.

再入社するにあたってはどういうステップを踏むのですか?

再雇用者K.H.

採用サイトのキャリア採用から「再雇用枠」で応募しました。もちろん職務経歴など応募に必要な情報はすべて入力します。私の場合はすぐにシニアマネージャとの面談となり、内定をもらっています。

再雇用者K.O.

私の場合も同じです。2024年8月に応募して、シニアマネージャとの面談を経て1週間後には内定をもらいました。

上司M.S.

退職後もプライベートでおふたりにお会いするときには「また一緒に働けたらいいですね」と冗談混じりに伝えてはいました。実現できて嬉しい限りです。2024年10月、再入社後のおふたりに会いたいと、いつもはテレワークのメンバーが出社してきていましたね。

再雇用者K.H.

一度辞めた人間を受け入れてくれるかという不安が少し解消されました。対面でお会いした人はもちろん、今はテレワークで接する人にも受け入れてもらっている手応えがあります。

再雇用者K.O.

メンバーも当時とは結構変わっており、若い人やキャリア入社の人が増えたと聞いていたので少々不安でしたが、M.S.さんが私の経験を発揮しやすいプロジェクトにアサインしてくれたのでとても助かっています。

他の会社で働いてみて、改めて感じたNECソリューションイノベータの特徴や魅力を教えてください。

再雇用者K.H.

親会社であるNECのネームバリューがお客さまに与える安心感は大きいと思いました。

再雇用者K.O.

他の会社に行っても、NECグループのハードやソリューションと触れる機会は非常に多いと感じました。

再雇用者K.H.

しかもインフラからアプリケーションまで幅広い分野に技術者がいることはやはり大きな魅力です。働き方、特に時間の使い方についての裁量が大きかったと他社を経験してみて改めて感じました。前職では出退社時間が固定で、その枠の中でずっと業務をしなければなりません。子どもの習い事のために夕方数時間抜けるというわけにはいかず、妻には負担をかけていました。その点、今は事前に周囲に話を通しておけば時間の使い方は自由です。

再雇用者K.O.

再入社して改めて感じたのはチームワークの良さです。一人ひとりの特性や経験などを加味してタスクを分担し、プロジェクトのゴールに向けて一丸となって協力して進める。前職ではプロジェクトの特性上、なかなかチームとしての達成感が味わえなかったのですが、今はこの会社が自分が関わりたい領域にチャレンジできる点や、チームワークを活かした働きやすい環境であることを日々実感しています。ただ、部署を超えた連携については前職でとても勉強になりましたので、これからは図書館グループの枠を超えた業務の推進にも力を入れるつもりです。

再入社を検討中の方、再雇用を検討中の部署にメッセージをお願いします。

再雇用者K.H.

転職先で戦力として立ち回れるようになるには相応の時間がかかりますが、再入社であれば環境に順応するまでにあまり時間を要しません。会社自体にポジティブなイメージを持っているのであれば、再入社を選択肢の一つに入れることをお勧めします。一方で、再入社は本人にはもちろん家族にとっても大きな決断です。だって再入社と言っても転職は転職ですから。それなりの覚悟をして帰ってきているので、受け入れる側の方々には温かく迎えてあげてほしいですね。

再雇用者K.O.

まずはつながりのある現役社員に話を聞いてみたり、アルムナイ・ネットワークへ登録して気軽にイベントへ参加してみたりすることをお勧めします。「再入社はあまり歓迎されないのでは…」と不安な方もいるかもしれませんが、他のキャリア採用と同じく、当社としては様々な入社者を受け入れしていると感じています。アルムナイ・ネットワークを活用した人間にできることがあれば、積極的にサポートしていきますので安心してください。

上司M.S.

即戦力のおふたりには、すでに会社のカルチャーを理解してくれているので、すぐにチームに溶け込み貢献してくれるでしょう。前職の経験も活かして、図書館グループに新しい風を吹き込んでもらえることも楽しみにしています。K.O.さんがおっしゃった部署関連携の推進についてはとても期待しています。再入社の方々をお迎えすることは、自分たちが「当たり前」と捉えていたことを棚卸し、組織を活性化するための絶好の機会です。また新しい風を吹き込んでもらえるよう、再入社を検討している方にはぜひ応募していただきたいです。

※ 記載内容は2025年1月時点のものです