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- <推進中の研究テーマ> :
Mission
真のウェルビーイング経営をデザインする。
「従業員がワクワクしている」とか
「従業員が健康でイキイキしている」とか
「従業員が会社に愛着を持っている」とか
これらは、ウェルビーイング経営の一側面にすぎません。
私たちは、真のウェルビーイング経営が実現しなければならないのは、
「従業員が仕事を通じて充実した人生を全うする」ことだと考えます。
Concept
ポスト・ウェルビーイングでは「善心」の経営が必要になる。
私たちが実施した「ポスト・ウェルビーイング調査」では、多くのウェルビーイング関連要素を検討し、総合することで「善心」(人の道にかなった良い心)が、次の経営コンセプトになると予想しました。
一方、名経営者の稲盛和夫は、著書の中で「高められた善き心というものが、善き人生をもたらす要因となる」と述べ、善き心をもって経営に臨むことを説いています。
私たちは、これは偶然の一致ではないと考えています。
Vision
善因は善果を生み、悪因は悪果を生む。
善心は、善行を介して、直接互恵(例:恩返し)によって循環し、間接互恵(例:恩送り)によって連鎖します。善心の循環と連鎖が続けば、次第に善心が世界に広がっていき、世界をより良くすることでしょう。企業経営も、循環と連鎖の一部を担うために、善心の経営が必要になります。
善心の循環は、「善い心で善い行いをすれば、善い結果が自分に返ってくる」ことを意味しています。これは、仏教における因果応報の法則(善因は善果を生み、悪因は悪果を生むこと)と同じと考えることができます。
Value
善い製品やサービスは、少し高価でも構わない。
「ブランドパーパス調査」(博報堂、2021)によれば、ブランドの理念や思想を購入基準にする割合は20代が最も多く、年代が高くなるにつれ減少します。また、理念や思想に共感した消費者の20%は、価格が少し高くても製品やサービスを購入しています。このことは、共感できる善い理念や思想は、付加価値になることを示しています。そして、今の20代が30代になる10年後、この傾向はますます強くなると予想されます。
そのため、今後の企業経営には、善い思想で経営し、善い行いをする組織をつくり、善い事業を行うことが必要になってきます。
Models
善い経営思想と善い組織文化と善いビジネスモデルを連結する。
利益を目的にすると、顧客から利己的姿勢を見抜かれて、善心を付加価値とする善い事業にはなりません。
善い事業には、他を利する善い経営思想と、をの実現に真摯に取り組む善い組織文化が必要になります。
しかし、より善い経営思想や善い組織文化の詳細はまだ分かりません。
そこで、私たちは企業のフィールド調査を実施しています。
Next Well-being Factors
個人を超えたウェルビーイング因子を解明する
私たちは、研究で使用されているウェルビーイング因子を、経済的(Financial)・個人的(Personal)・,集合的(Collective)・全体的(Whole)の4階層に分けて考えています。
その中で、集合的(関係性)・全体的(偉大性)ウェルビーイングは、善心の経営に必要だと推測されるにも関わらず、まだほとんど注目されていません。
現在、私たちは、集合的・全体的階層の因子として、自己超越・畏敬の念・利他性・恩などに注目しています。
Next Well-being Technologies
真のウェルビーイング経営に必要なテクノロジーを創造する
現在、ウェルビーイング経営を実践している企業は、従業員数百人の中小規模の企業が多く、従業員が数千人にもなる企業でも同様の仕組みやプロセスでウェルビーイング経営が実現できるとは思えません。
従業員が数百名なら、濃淡はあっても全員と関係性を築くことできるでしょう。しかし、数千人名になるとまったく知らない同僚が生れてしまいます。これは、関係性のウェルビーイングを築く上で障害になります。そのため、従業員が多くなると真のウェルビーイング経営を促進するテクノロジーが必要になります。
Information
現在、NECソリューションイノベータ株式会社の公式noteにて、ウェルビーイング研究に関するお役立ち情報を提供しています。
ウェルビーイングについて、研究論文は読みたくないけど、その概要は知りたい人向けに、私たちが調べた内容を噛み砕いてお伝えしています。
一般には知られていなくも、学術的には知られている事実などがありますので、ご興味があればご覧ください。
レポート