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北九州市様
図書館アプリ 実証事例図書館業界初のマイナンバーカードによる完全非対面での利用者登録
市民の利便性向上と職員の事務効率化を実現
事例のポイント
課題背景
- 『書かない』『待たない』『行かなくていい』行政サービスの実現
- 市民サービスの向上と業務効率の向上
- マイナンバーカードの普及促進
成果
自宅で図書館サービスのほとんどが受けられるようになった
図書館窓口に行く必要なく即時で利用者登録を実現
利用者の利便性が大きく向上した
利用者登録から図書の検索・予約、利用者カードまでスマートフォンひとつで完結
新規利用者の開拓に繋がった
実証に参加した利用者の約半数は新規図書館利用者
20歳代~70歳代まで幅広い年齢に受け入れられるアプリ
窓口職員の事務負担も軽減
窓口での利用者登録
マイナンバーカード利活用シーンを提供できた
マイナンバーカードは初回登録時のみ利用し、以降は市民が使いやすいスマートフォンでのサービス提供
実証概要
図書館の利用者登録に係る負担をマイナンバーカードで効率化!

実証前の背景や課題
マイナンバーカードの利活用事例の発掘が課題に
北九州市様では北九州市DX推進計画に掲げる『デジタルで快適・便利な幸せなまち』の実現に向け、行政サービスのあり方を抜本的に見直すDXを進めています。同市の三浦雄一氏は次のように語ります。
「マイナンバーカードの普及促進のために、市民にマイナンバーカードの利便性を実感いただくことが重要です。ただ、2021年度時点ではカード普及率も高くなかったことから、利活用事例の発掘が課題となっていました。」

デジタル市役所推進室
デジタル市役所推進課
デジタル市役所推進担当係長
三浦 雄一 氏
図書館というフィールドの選択
市民利用が多い図書館で、既存の方式に捉われない利活用方法を評価
そういった背景から、NECソリューションイノベータから本実証の打診をしたことはお互いにとって良いタイミングだったそうです。「2021年度に市の手続きを全件調査したのですが、図書館の手続き数が圧倒的に多く、電子申請率も高かったため、突破口として最適と考えていました。NECソリューションイノベータからお声かけいただいた際は嬉しかった。」(松井氏)
マイナンバーカード自体を図書館カードにする事例が多い中、この図書館アプリでは初回の本人確認にカードを利用します。これが評価ポイントだったそうです。
「マイナンバーカードの『ネット上でも確実な本人確認ができる』特徴を活かし、図書館に行く際もスマホだけで良いのは大きなメリット。職員にとっても、図書館カード発行の作業軽減が見込めました。」(三浦氏)

デジタル市役所推進室
デジタル市役所推進課
手続きオンライン化担当係
松井 惇 氏
実証の効果
図書館アプリは手続きがデジタルで完結できる好事例
実証の結果、デジタル活用に抵抗がない若者だけでなく、20歳代から70歳代までの方に幅広く受け入れられることがわかりました。また、アプリ登録者のうち約4割は初めて図書館の利用登録をされており新規開拓の効果も確認できました。
利用者アンケートでも、プッシュ通知や画面サイズなどの改善要望もありましたが、全体としては9割の方が「本格導入したらアプリを利用したい」と満足いただけました。特に利用者登録機能は6割の方が「使いやすかった」、9割以上の方が「必要な機能である」とマイナンバーカードの利便性を感じていただけました。図書館窓口の業務にあたった森田氏、宮良氏からも「運用にあたっては特別な対応が必要なかったため、大きな混乱もなく対応出来た。」と高い評価で、実証としての成果は十分だったといえます。
「今回の図書館アプリは、『使ってもらえるほどお互い楽になり、使わない人は今まで通りで良い』という優れたものでした。アプリの利用では最初から最後までデジタルで完結できる良い事例になったと思います。」(三浦氏)

北九州産業学術推進機構
事務局 総務部
学術情報担当課 主任
森田 亜希子 氏

学術情報センター図書室
司書
宮良 眞美 氏
今後の展開
マイナンバーカードで「快適・便利な幸せなまち」の実現へ
さらに三浦氏は続けます。
「このアプリは本格導入に向けて進めたいですし、この実証結果も積極的に横展開できればと考えています。これからもマイナンバーカードの利活用を進めて、『デジタルで快適・便利な幸せなまち』の実現を目指していきます。」
北九州市
- 所在地:福岡県北九州市小倉北区城内1-1
- 人口:924,654人(令和4年9月1日時点)
- 世帯数:438,028世帯(令和4年9月1日時点)
- 概要:北九州市は、関門海峡に面した九州地方最北端に位置する人口約93万人の政令指定都市。
アジア諸国に近いという地理的な特性により、古くから交通の要所である。また、日本で初めての近代製鉄所が1901年に操業されて以来、ものづくりのまちとして発展し、日本製鉄をはじめ安川電機やTOTOなど日本を代表する企業が活躍している。海や山などの自然も豊かで、新鮮な魚介類や小倉牛などの自慢の特産品も多い。

- お客様名:公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS)
- 所在地:北九州市若松区ひびきの2-1
- 概要:北九州地域における産学官連携による研究開発や学術研究の推進等を行うことで、産業技術の高度化や活力ある地域企業群の創出・育成に寄与することを目指す。

