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データリテラシーとは?
その能力とメリットから鍛え方までを解説

Tableau(タブロー)

データが企業や個人を動かす現代、データリテラシーはもはや教養といっても過言ではありません。特に企業活動においては、データリテラシーの高さがデータドリブン経営の成否を大きく左右するのです。データドリブン経営を定着させ成果を出していくためには、データ活用を推進する立場の人だけではなく、企業組織内のすべての人がデータリテラシーを身につける必要があります。そこで本コラムでは、データリテラシーとは何なのか、データリテラシーに必要な能力やそれを向上させるメリット、そしてデータリテラシーの鍛え方までを解説します。

データ活用やDXが進まない理由と対策
~1万人規模の組織を動かすデータ活用事例~


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データ活用やDXが進まない理由と対策~1万人規模の組織を動かすデータ活用事例~

データリテラシーとは

データリテラシーとは、情報や知識を活用する能力のことを指します。データリテラシーを簡単にいうと「データの読み書き能力」です。企業組織から個人までがデータを中心に考え、行動する現代では、データを活用する能力が求められます。

ビジネスパーソンにとって、データを正しく読み取り、活用する能力であるリテラシーは教養の一部だと意識して身につけることが大切です。例えば、企業内のITシステムやデータを管理する人だけではなく、業務にデータを利用する人も、データを見て正しい業務判断をするためにデータリテラシーを高めなければなりません。

データリテラシーとは

データリテラシーの能力

それでは、データリテラシーの能力を詳しく見ていきましょう。

データを読む能力

データを読む能力は、そのデータから何が得られるのかを理解できる読解能力です。

データは、数字の羅列や表、円グラフや棒グラフなどさまざまな形式で示されます。これらデータから、今必要なデータを取捨選択してあなたの業務や判断を裏付けるデータを読む能力は、そのデータの集まりに何が示されているのかを俯瞰的にとらえ、必要なデータを判断するものです。

データを分析する能力

データを分析する能力とは、データを数値やグラフなどを用いて分析し、インサイトを引き出す能力です。

例えば、Webサイトへのアクセス解析で、どのページにどの程度のアクセスがあったかを分析する方法を知ったり、どのような記事を掲載すればアクセス数が伸びるのかを検証する方法を学んだりすることが挙げられます。もちろん、Webサイトに限らず、製品別の売上や、営業方法(顧客へのアプローチ)をデータ化して分析するなど、データ分析にはさまざまな分野があります。

必要なデータを集めて分析する能力は、データリテラシーに含まれるのです。

データを活用する能力

データを活用する能力とは、データから得た情報に基づいて生産的な行動を取る能力です。

例えば、営業活動において、どのようなアプローチをすれば売上が伸びるのかという分析結果を得られた場合、そのデータを基に自身の営業方法を変えることもデータを活用した行動だといえます。あるいは、年間を通してどのような時期にどのような商品の売上が伸びるのかを把握して、時期に合わせて仕入れの数を調整したり、キャンペーンを打ったりするなどの施策も、データを活用する能力なのです。

データを論理的に用いる能力

データを論理的に用いる能力とは、「それが正しい」ことを論理的に伝えられる能力です。

なぜそのような行動をとったのか、なぜそれが必要なのかについての理由を、データを用いて論理的に説明することで説得力がでます。

例えば、「なぜその行動をとったのか」という質問に「経験則から」と答えても説得力は弱いのですが、「このデータに基づくとこのような予測が立てられる」というソースデータがあれば、説得力は何倍にも増します。

このように、データを用いて理由を伝えられる能力も、データリテラシーだといえるのです。

データリテラシーを向上させるメリット

データリテラシーの能力について理解したところで、次はデータリテラシーを向上させるメリットを見ていきましょう。

データの重要性を理解できる

データリテラシーが高くなると、一つひとつのデータがいかに重要であるかを理解できるようになります。

業務の終わりに入力している業務報告書や、逐一データとして記録している売上情報の一つひとつがどのように活用できるのかがわかるからです。このデータから何が読み取れるのか、このデータを使ってどのような行動が取れるのかを意識できるようになり、日々蓄積しているデータが今後なにをもたらしてくれるのかを想像できるようになります。

データに基づいて論理的な決断ができる

データが重要であることを理解・認識することで、データに基づいた論理的な決断を下せるようになります。データが行動の論理的な裏付けとなり、業務や経営にとって最適で信頼性のある決断ができるのです。

データを根拠にした生産性の向上

データに基づいた決断と行動は、生産性の向上につながります。なぜなら、信頼性のあるデータを基にした決定には根拠があるからです。

経験則や直感といった行動理由も時には重要ですが、根拠が薄い決断は、結果遠回りをしていたり成功と失敗が五分五分になってしまったりすることもあるでしょう。しかし、データを根拠とした決断や行動は、工数やコストを削減した無駄のない効率的な行動につながり、生産性を向上させます。

データマネジメントに役立つ

データリテラシーを向上させることで、データの重要性やデータの扱い方が理解でき、最適なデータマネジメントを進められるようになります。

データマネジメントで大切なのは、信頼性のあるデータを蓄積して活用することです。しかし、データリテラシーが低いと、必要なデータを取捨選択することも、そのデータからなにを読み取ればよいのかといったインサイトを引き出すこともできません。高いデータリテラシーは、データマネジメントを行う上でも重要な要素なのです。

データマネジメントについては「DX時代のデータマネジメントを徹底的に見直す~全社におけるデータ活用に備えるポイント~」で詳しく紹介していますので参考にしてください。

データリテラシーの鍛え方

現在、経営層や従業員のデータリテラシーが低いという場合でも、データリテラシーを向上させることは可能です。ここではデータリテラシーの鍛え方を見ていきましょう。

読む力:ビジネス統計学の基礎を学ぶ

まずはデータを読む力です。統計学の基礎を学ぶことは、データリテラシーを高めることにつながります。

例えば、国が発表する国勢調査や商業統計、消費者物価指数などもすべて統計学です。もっと身近なものでいえば、業界別の平均年収や世帯年収なども統計学で示されています。このように身近にある統計を読み、平均値や相関などの基礎を学ぶことで、データ化された情報を統計学的に読む能力が身につきます。

分析能力:分析の切り口を多角化する

次に身につけておきたいのが分析能力です。分析能力では、データをどのように分析すれば自身が有効に活用できるデータを得られるかを知ることが重要です。そのためには、さまざまな分析ツールの存在を知ることや、それらを利用して得られる分析結果を見慣れておくとよいでしょう。

例えば、Webサイトのアクセス数などを分析するならばGoogleアナリティクスなどの分析ツールが提供されていることを知り、それらツールを目的に合わせて使うための学習が必要です。

分析ツールの利用を積極的に学ぶことで、分析の切り口を多角化し必要なデータ分析ができるようになります。

活用する力:データの見極め

データの数値が読めるようになり、分析のツールや方法を習得したら、必要なデータを活用する能力を身に着けましょう。

今必要なのはどのようなデータなのか、利用するデータを切り取ってこれからの活動や判断に役立てます。データは見せ方によっても見え方が変わってくるため、関連するデータを取捨選択する際には正しいデータの見極めが必要です。

データに基づいて活動をする場合、基礎となるデータが間違っていればその後の行動も期待する結果にはつながりません。正しくデータの活用をするためにも、データの相関関係や因果関係を把握して、仮説を立てながら進めていくことが重要です。

まとめ:データを活用する力を身につける

データリテラシーは、経営層や従業員などの役割に関わらず、今まで以上に向上させるべき能力です。「自身が今なにをすべきか」「どうすれば効率よく業務を進められるか」といった課題に取り組む際にも役立ちます。スピード感をもって正しい気づきを得られるかどうか、過去の常識や特定意見に偏ることなく状況を正しく見極められるかどうか、活用するべき情報を探し出せるかどうか、得た情報を効率よく使いこなせるかどうか。まずはデータの重要性を知ること。データを正しく扱うためにも、データの読み方や分析方法、そしてデータを活用する力を身につけることが大切です。

データ活用やDXが進まない理由と対策
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