主な業務内容を教えてください。

システム開発エンジニアは、お客様の要望をもとにシステムを設計・開発・保守する仕事です。プログラムを書くコーディング以外にも、システムの設計から運用まで一連の開発に加えて、お客様とのコミュニケーションをとって適切な要望を引き出したり、プロジェクトの進捗管理や課題解決をしたりと、多岐にわたる業務を行っています。

具体的には、私は過去にデジタル庁が推進する医療DX関連のシステム開発でサブリーダーやプロジェクトリーダーを担当していました。システム開発の全体方針を立ててメンバーに指示を出しながらお客様やベンダー、基盤・保守など他チームと調整を行い、プロジェクトを完遂。現在は生成AIを用いた新たなシステム開発プロジェクトでプロジェクトリーダーを担当しています。さらには、開発現場での生成AI適用を促進するための検証活動なども行っています。

仕事の難しさ・やりがいなどを教えてください。

この仕事の難しさは、お客様がシステムに何を求めているか、その背景にどのような問題点があり、どのような原因があるのかといったお客様のニーズを常につかみ続ける必要があることです。
その一方で、開発を行うチームが限られた時間と予算の中でどこまでを実現できるのかを踏まえ、お客様のご要望とのバランスを取らなければなりません。

初めてプロジェクトリーダーを担当した際に、その難しさを痛感しました。
国民健康保険の加入者情報を扱う情報連携基盤システムの改修で、まずは上司と2人で立ち上げを実施。何度も事前の確認作業を重ね、お客様の要望をシステムで実現するための方式を検討しました。その工程で、まずは私一人で整理し、上司の指摘を受けて修正する…という作業を繰り返していたため、メンバーにタスクを渡せなかったのです。ようやくタスクを渡せるようになった時には、今度は人手が足りずタスクを予定通りに進められない状況に。プロジェクトマネジメントの経験がないことに歯がゆい思いをしました。

以降、対策として自分のタスクが止まることで全体の進捗が遅延しないよう、並行して進められるタスクを整理。人手が足りなくなるような場面を見越して他プロジェクトから応援を手配することで、スケジュール通りにプロジェクトを達成することができました。納品後大きなバグも出さず、お客様の改修ニーズに応えられたことが嬉しかったです。

また、PJ規模的にも大きくなりがちなため、リーダーとなれば多い時で10名弱のメンバーの管理等も必要になります。マネジメントの能力も付けられ、チームがうまく機能したときやメンバーの成長を感じられたときには、さらなる嬉しさや、やりがいに繋がります。