


技術のスペシャリストたち
「開発をしないSIerが増える中、
モノづくりにも取り組めることが
当社の魅力です」
大坂智之さん
- 大坂 智之(通信工学科 卒業 ・デジタル事業ライン)
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“技術のプロ集団”であり続ける。そのために、NECソリューションイノベータは技術の専門家としてキャリアを築いていく「高度専門職」というキャリアパスを設けています。社内で「高度専門職」と呼ばれる人たちは、どうキャリアを築いてきたのでしょうか。
今回、フォーカスを当てたのはプロフェッショナルフェローの大坂智之さん。大坂さんはイノベーション推進本部長、デジタルビジネス推進本部長、CDO(Chief Data Officer)を兼務して、DXを筆頭とした次代に向けたビジネス開拓と人材育成を担っています。そんな大坂さんにNECソリューションイノベータで働く魅力と可能性について話を聞きました。
ソフトウェア開発に惹かれ、NECソリューションイノベータへ
──NECソリューションイノベータに入社しようと思った理由を教えてください。
だいぶ昔のことですが、私はいわゆる“ソフトウェアパッケージ商品”を開発し、販売したいという思いをずっと持っていました。イメージとしては、日本語ワープロソフト「一太郎」のようなものを開発して販売するというものです。ソフトウェア開発に対する興味関心が高かったので、NECソリューションイノベータ(当時は日本電気ソフトウェア)に入社を決めました。入社後はある程度、自分がやりたいことができているので、個人的には入社前のイメージ通りの仕事ができ、キャリアも積めていると思っています。
──他にもさまざまな選択肢があったと思いますが、入社の決め手は何だったのでしょうか。
「NECグループ」というブランド力、会社の圧倒的な知名度です。当時、パソコンと言えばNECが販売していたPC-9800(PC-98)というシリーズがすごく有名で国内でも圧倒的なシェアを誇っていました。そうした背景もあり、NECグループでシステムエンジニアとして働くのは面白そうだと思ったんです。そこが大きな決め手になりました。
──これまでのキャリアを振り返ってみて、大坂さんの中でターニングポイント、転機となったのはいつでしょうか。
キャリアの転機は、入社4〜5年目だったと思います。入社後は主にNECのソフトウェアを開発する仕事をしていました。個人的には興味のあることでしたし、ソフトウェア開発はやりたいことでもあったので、自分の技術力を高めるという点においてもやりがいを感じていました。ただそんな時、当時の部長から「新規事業をやってみないか」と言ってもらったんです。NECソリューションイノベータにとって次の事業の柱となりそうなビジネスを考えてみないか、と。そこが転機だったと思います。そこから社会やマーケットを見て、物事を考えるようになりました。
──大坂さんが考える、新規事業創出の面白さ・魅力は何でしょうか。
自分やチームで考え、立ち上げた事業・プロダクトが社会やお客様に受け入れられ、どんどん売れていく。そこが新規事業創出の最も面白い部分だと思いますし、個人的にはそこにやりがいを感じて仕事に取り組んできました。
「作るシステム」から「使うシステム」へと社会が変化
──入社当時から会社・事業を取り巻く環境も変化していると思います。その変化に関して、大坂さんはどのように感じていますか。
NECソリューションイノベータはマーケット・お客様を何よりも重要視し、社会の変化に合わせて会社・事業も変化していると感じます。例えば、自分が所属するデジタルビジネス推進本部は、今の社会のニーズに合わせて創設されました。
もともと、私はBtoC向けのシステムも含めたソフトウェアを開発したいと思っていました。ただ、NECソリューションイノベータに入社し、BtoB向けのソフトウェア開発に取り組む中で社会に対して安全・安心・公平・効率という社会価値を提供していくというNECグループ全体のビジョン実現に向けて、IT技術者として貢献できる部分はたくさんあると感じます。そこは仕事としてのやりがいに結びついています。
──ChatGPTなどが登場したことで、さらに社会の変化のスピードが早くなっていると思います。それに対して、NECソリューションイノベータはどう対応していこうとしているのでしょうか。
「ソフトウェアを新しく開発する技術」というよりは、「様々なクラウドサービスやAIなどのテクノロジーを活用する技術」にここ数年で大きくシフトしてきていると感じます。
一部、ベースとなるようなソフトウェアを新たに開発する人は必要ですが、今はゼロから新たにソフトウェアを開発し、それでビジネスをやっていくのは難しい状況です。いかに使うか、組み合わせるか。その技術を見つけて、ビジネスもやっていかないといけない。そこが社会の大きな変化かなと思っているところです。
お客様と接する中で、お客様自身も世の中の変化に対して、「変わっていかなければいけない」ともがいていることがわかります。それに対して、NECソリューションイノベータはメンバーが現場に入り込んでいく。ただ、お客様から言われたものを開発するITベンダーではなく、お客様と一緒に課題を考えて、それを改善していくような仕事をするようにしています。それがお客様にとってプラスになると思っています。ソフトウェアをイチから作るのではなく、使える技術やサービスを組み合わせて、なるべく早く簡単にシステムを構築していく。柔軟に早く動くことが昔とは変わってきている点だと思います。
手に職をつけたい技術者にはオススメの環境
──NECソリューションイノベータでキャリアを積んでいくにあたって意識していたことはありますか。
当社には「高度専門職制度」という、技術力やスキルを身に付けて、実際に発揮している人が、適正に評価される制度があります。
自分は金髪で派手な見た目をしていますが、仕事をする上で意識したのは技術力を示すことです。お客様が求めているのは技術力なので、きちんと技術力を発揮してお客様と話をしたり、トラブルを解決したりすると信頼感が生まれてきます。そうすると相手からは「この人と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるんです。それを繰り返しているうちに、お客様からも評価いただき、自然とキャリアアップしていけるのではないかと思います。
技術者として、「この技術に関しては第一人者です」と言えるくらい極めたものがあれば、キャリアアップしていけるはずです。
──大坂さんが考える、NECソリューションイノベータの特徴とは。
高い技術力を持った人が集まっているのが会社の特徴です。ここ10年の間で、一般的なSIerの多くが他社の開発したシステムをインテグレーションするだけになっている中で、NECソリューションイノベータはモノづくりもやれている。そこは大きな特徴です。
世の中が開発しないSIerにシフトしている中で、組み合わせるにしても技術力は必要。モノづくりする部分がある程度残っているのがNECソリューションイノベータの特徴であり、手に職をつけたい技術者にはオススメの環境だと思います。
──今後、大坂さんが目指すものを教えてください。
ずっと思っているのは、日本発でグローバルに通用するITサービスをつくりたいということです。そのベースとなるソフトウェアは今後のキャリアで作り上げたいと思っています。
──学生のみなさんへのメッセージがあればお願いします。
今の時代は、私が若かった頃よりも、より自発的にキャリアを考えるなどセルフデベロップメントを意識しなければならなくなっています。
本当に自分がやりたいことは何なのか?それを良く考えて、『自分がやりたいことを実現するプラットフォームとして、会社を選択する』という意識で就職活動を行うと良いと思います。就職は人生の大きな岐路であることは間違いないですが、いくらでもやり直しも可能なはずです。『真剣に、でも深刻にならず』に自分の将来を考えるようにしましょう。大変だと思いますが、頑張ってください。
※本記事の内容は取材当時のものです。
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