技術のスペシャリストたち 多様な人たちと研究開発できることが他社にはない魅力です | NECソリューションイノベータ
堀井克紀さん
堀井克紀さん
堀井克紀さん

技術のスペシャリストたち

「多様な人たちと研究開発できることが
他社にはない魅力です」
堀井克紀さん

  • 堀井 克紀(工学研究科 修了 ・デジタルヘルスケア事業推進室)

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“技術のプロ集団”であり続ける。そのために、NECソリューションイノベータは技術の専門家としてキャリアを築いていく「高度専門職」というキャリアパスを設けています。社内で「高度専門職」と呼ばれる人たちは、どうキャリアを築いてきたのでしょうか。

今回、フォーカスを当てたのは主席プロフェッショナルの堀井克紀さん。堀井さんは大学時代からたんぱく質の構造機能の研究をしており、2007年にNECソリューションイノベータ(当時はNECソフト)に入社。現在は主席プロフェッショナルとして、デジタルヘルスケア事業を推進しています。そんな堀井さんにNECソリューションイノベータで働く魅力について話を聞きました。

NECソリューションイノベータだからこそ、
新しい挑戦がたくさんできた

──NECソリューションイノベータに入社するまでの経歴を教えてください。

大学時代は、私たちの体で重要な役割を担っているたんぱく質の安定性や構造機能の研究をしていました。遺伝子組換え技術を使ってタンパク質を改変し、熱力学的解析、結晶構造解析、分子シミュレーションなどを用いた基礎研究に没頭していました。他学の研究室や製薬企業の研究所と共同研究させていただきながら、9年間大学に通い、卒業後はポスドク(大学院博士後期課程の修了後に就く、任期付きの研究職ポジションのこと)として、茨城県つくば市にある生物研(農業生物資源研究所)で酵素や蛇毒タンパクの研究、米シンシナティ大学医学部に留学して血小板受容体の研究などをしました。さまざまな経験をした後、2007年にNECソリューションイノベータに入社しました。

──NECソリューションイノベータに入社する決め手は何だったのでしょうか。

分子認識が可能で抗体を凌駕するポテンシャルのある核酸アプタマーの研究開発をするということでオファーをいただいたこともあるのですが、何より魅力的だったのが、研究だけでなく社会に実装するためのフィールドが用意されているところでした。もちろん、研究だけをできる場所は日本にもいくつかあるのですが、社会に実装するための環境が用意されているところはなかなかありません。そういったところがすごく魅力に感じましたし、何より自分がこれまでに経験してきたことを生かして、新しい価値を生み出せるのではないかと思い、NECソリューションイノベータに入社することを決めました。

──入社した際の会社のイメージはいかがでしたか。

「研究に関することに携わりたい」「新規事業の立ち上げも経験してみたい」という思いを持って、NECソリューションイノベータに入社しました。現在その思いは叶えられていますが、そこに至るまでにはそれなりにイメージのギャップもありましたね(笑)。

それこそ、入社前は「新しい事業、新しい製品がどんどん生まれていくんだろうな」という考えを持っていたわけですが、入社してみて「その考えは甘い」ということを思い知らされました。新しい事業や製品を生み出すのはとても難しいことです。ターゲットとするお客様の課題やニーズをきちんと理解しておかなければならないですし、実用化に耐えられるような技術も必要です。その両輪がきちんと噛み合って初めて新しい製品が生まれるんだなと思いました。技術だけでは辿り着けない世界があることを知りました。

大変なことはたくさんありましたが、その一方でいろんなことに挑戦させてもらったなと思います。国内や海外の大手企業、スタートアップとアプタマーを使った共同開発をさせてもらいましたし、大学の研究室では経験できないこともたくさんできました。それはNECソリューションイノベータに入社したからこそ、経験できたことです。「やりたい!」と思ったことを素直に言えば、「やってみなよ」と言ってもらえる環境がNECソリューションイノベータにはあります。そこは大きな魅力だと思います。また、社会的な知名度もあるので、他社との共同研究もやりやすいですね。

研究者として、NECソリューションイノベータで働く魅力

──研究者として、NECソリューションイノベータでキャリアを積む面白さはどこにありますか。

NECソリューションイノベータの強みでもあるテクノロジーと掛け合わせた研究開発、新規事業の立ち上げが他社にはないユニークで面白い部分だと思います。バイオテクノロジーの研究をやっている人たちだけで集まっても、なかなか面白いアイデアや事業は生まれません。私は異業種の人たちが集まってアイデアを出すことで、面白い事業が生まれていくと思っています。そういう意味では、NECソリューションイノベータの社内にはさまざまなバックグラウンドの人がいて、一緒に研究開発を進めていけるので、今までにないアプローチなども試せる。そこがNECソリューションイノベータならではの面白さです。

──現在のNECソリューションイノベータに新卒で入る良さは何だと思いますか。

昔と比べて時代や環境が変わってきたこともあり、新卒でも十分に活躍できるフィールドが用意されていると感じます。特にNECソリューションイノベータは研修内容も手厚く、社員同士での勉強会も頻繁に開催されているので、スキルアップの機会は入社後から用意されています。能動的にアクションを起こしていけば、自分がやりたいことを実現するためのスキルを身につけられる機会がたくさんあります。そういう意味では、年次関係なく誰でも活躍できるチャンスは十分にあるのかなと思っています。

研究者としてバイオ系のベンチャー企業に入って挑戦するというキャリアもあると思いますし、それはそれで良い選択だとも思います。ただ、一定の知名度や資本力のある会社の中で新しい事業の立ち上げに取り組める機会はそうそうありません。その点においては、NECソリューションイノベータでの研究開発は他にはない経験ができると思っています。

──現在の仕事のやりがいは何でしょうか。

お客様の声を聴きながら、社内のメンバーと一緒に「こういうのが求められているのではないか」と考え、新たな価値となるものを提案、試行錯誤を繰り返して試作品を創り、デモンストレーションをするのですが、その際に「すごいね!」「こういうのが欲しかったんだよ」と言ってもらえることが、今の仕事の最大のやりがいとなっています。有害物質があると色が変わるアプタマー試薬のデモンストレーションを海外企業で成功させた際は、スタンディングオーベーションでした。

専門分野に限らず、いろんなことを経験しておくべき

──どういった人がNECソリューションイノベータで活躍できると思いますか。

仕事に対するやる気があるのはもちろんのこと、柔軟性も持ち合わせているといいなと思います。また、研究職を希望するのであれば、さまざまなことに対して好奇心を持つことができる人は活躍できるのではないかと思います。

──今後、やっていきたいことはありますか。

専門分野をもっと深めていきたいです。生涯現役でいたいと思っているので、リタイアするまではずっと研究を続けていきたいですね。

──学生のみなさんへのメッセージがあればお願いします。

とにかく、いろんなことを経験しておくのが良いと思います。ひとつのことに固執しすぎると考えの幅が広がらないですし、視野も狭まってしまいます。いろんなアイデアが出てくるのは、知識量が豊富で視野が広いからこそ。ですから、自分の専門分野に限らず、いろんな分野の方とお付き合いをして知識を身につけたり、学生時代にしかできないことをたくさん経験したりして、視野をどんどん広げていくことをオススメします。そうすれば、環境の変化にも負けずに頑張れると思いますし、結果的に長い間活躍できるのではないかと思います。

※本記事の内容は取材当時のものです。
※所属組織は取材当時のものです。

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