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特集・コラム

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VRを活用した防災訓練
開発者インタビュー

ミッションクリティカルな領域の教育訓練や危険体感訓練、
安全遵守教育、検証レビューなどにVRを活用することで、
お客様の課題解決を支援します。

危険体感実技センター

(左から)大塚 健一 IoT基盤ソリューション事業部
ソーシャルIoTアプリケーショングループ 主任
中尾 勇介 イノベーション戦略本部 先端技術事業創造グループ 主任

はじめに、本システムの開発コンセプトを教えてください

本システム開発の発端ですが、近年、国内で災害が起きる頻度が高く、災害から適確に避難し、身を守ることへのニーズが非常に高まっています。そして「実際の現場では実現できないことを実現する」ことに適用するためのソリューションがVRという考えがあったので、VR技術を使って本システムを開発したことは自然な流れでした。火災発生時の避難方法については、書籍やWEBサイトなどにも情報は記載されていますが、実際に火災発生時に取るべき避難行動という意味では、わからないことが多いのではないでしょうか。

「煙は上に溜まるので屈んで逃げる」ということを知っていても、煙がどういう状況で、どんな対流の仕方をしたときにどこまで身体を屈めて逃げる必要があるのか、またどんなスピードで煙が対流してくるのかなど、的確な避難行動をするうえでは、体験から学ぶ必要があります。そのような観点から、「火災から適切に避難するための体験的な学習手段」をコンセプトに本製品を開発しました。

危険体感実技センター

どのようなお客様にご利用いただくことを想定していますか

本システムは火災避難訓練が必要なさまざまなお客様にご利用いただけます。防災訓練の教育を実施している官公庁・自治体・民間企業の皆様にご活用いただくことを想定しており、具体的な例を挙げると、防災に関係する消防・警察、自治体、防災センター様、安全課など事故・災害対策部門を備える企業様、防災指針が異なる複数のパートナー企業と協働する中小企業様にご利用いただくことを想定しています。

危険体感実技センター

開発者の視点で、火災の危険についてどのようなことを
ユーザーに訴求したいと考えていますか

本システムを利用することで、ユーザーに火災発生時に体験するさまざまなことに気づいて欲しいと考えて開発しました。
例を挙げると、煙をよけるためには思ったより身を屈めなくてはいけないということに気づくと思います。また、避難の際に普通に歩いたらそうでもない距離でも、腰を屈めて煙から逃げるように歩くと、数メートル歩いただけでも疲れます。さらに、階段を降りるときに、屈んだまま降りようとすると、とても大変なことがわかります。

「非常階段などに荷物を置いてはいけない」といわれていますが、荷物が置いてあっても通れるからいいという考えの方も少なくないようです。しかし、いざ非常階段に荷物が置かれた状況で煙が発生した中で避難をしようとすると、非常に邪魔なことがわかります。このように、避難行動を通して、ユーザーが火災発生時の避難の大変さに気づくということが、当社が訴求したいポイントです。

危険体感実技センター

本システムの特長を教えてください

主な特長は4つあります。
1.専門家ノウハウを取り入れた災害現場モデルの適用
2.複数人による集団訓練に対応
3.危険行動の判定/行動結果の可視化
4.マルチプラットフォーム対応、お子様対応機能の搭載

これらの特長には、「本格的な仮想現場で、お子様も含むできるかぎり多くの方々に体験いただき、危険行動を体感から学んで欲しい」という想いがあります。

危険体感実技センター

災避難訓練・防災教育にVRコンテンツを利用する
メリットを教えてください

VR技術を利用し、現実では実現できなかった火災をVR空間で再現し、避難行動の中から火災発生時に注意すべきポイントを学習できることが最大のメリットです。また、本製品は複数人で同時体験が可能です。
防災教育・防災管理などの有識者の実演を、複数人で同時体験をおこなえるため、多くの人が集まる避難訓練でも効率よく訓練を実施できます。

VRを活用した防災訓練に関して今後のビジョンについて教えてください

今後も当社は、VR技術による訓練システムをさらに拡大し、さまざまな場面における適切な行動や対策を支援することで、安全で安心に暮らすことができる社会の実現に貢献していきます。

火災避難訓練・防災教育

VRを活用した防災訓練

VRを活用した防災訓練

VRを活用した防災訓練は、避難訓練では再現することが難しい火災現場を、VR技術を活用することによって、火災発生時の建物内の煙の影響をリアルに体感して学ぶことができます。

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