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生産性向上支援プログラム NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム
製造業におけるIoT活用の課題と効果

これからの製造業には、変種変量生産に対応する”超フレキシビリティ”と高い納期の信頼性
を確保する”超短納期”への対応が必須となります。その第一歩としての「NEC 製造業現場力
向上パートナーズプログラム」をご紹介します。

NEC 製造業現場力向上
パートナーズプログラム

製造業などの事業者向けにIoTを活用し、生産性向上を支援するプログラムです

変種変量生産に対応する ”超フレキシビリティ” と
高い納期の信頼性を確保する ”超短納期”への対応

日本の製造業が国内総生産(GDP)に占める割合は20%を超えています。また一人当たりの年間付加価値生産性は約1,100万円と過去30年間で2倍近くになっています。厳しい新興国とのコスト競争のなか、物的生産性を大幅に向上させて対応してきました。しかしながら国際賃金差の圧力(1990年代中国との賃金差 1/20~1/30)のなか、生産性を上げても賃上げはしにくいデフレ的な環境が続きました。
しかし、2020年代には、“サステナブル化” “デジタル化” “グローバル化”が進展する中、大きなチャンスが顕在化しました。第1に「国際賃金差の縮小」です。2005年前後に中国における労働力の需要と供給のバランスが逆転したことで中国の賃金は急上昇し、日中賃金差は3倍前後まで縮小しました。日本の製造業の高生産性を考えれば、コスト競争力の回復により、生産性を上げればその範囲内で賃上げが可能となりました。

第2に「比較優位性を持つ製品アーキテクチャの展開」です。自社が設計の比較優位を持つ高機能な製品、部品、装置を自社標準で売り切るアーキテクチャー戦略は高利益、高成長を実現します。例えば、スマホ用の高性能電子部品、顧客仕様に合わせた高機能センサーや、生産設備はマーケットの変動に柔軟に対応した”変種変量生産” への対応が必須で日本の製造業の得意なアプローチです。

第3に「供給継続危機と納期重視」です。コロナ禍や、災害、戦禍などでグローバルなサプライチェーン(供給網)の継続性維持が難しい局面で、供給網の遮断による生産停止のリスクは納期順守を一層重視します。その結果、価格は高いが品質が良く、納期の信頼性が高い日本企業への期待が高まっています。

これらのことから、これからの製造業には、変種変量生産に対応する ”超フレキシビリティ” と高い納期の信頼性を確保する ”超短納期”への対応が必須となります。現場では、多能工の作業チームと各種センサー、自動機器、人工知能(AI)、CPS(サイバー・フィジカル・システム)、ローカル5G、大型モニターなどが連動して複雑な流れを維持制御する”協働型スマート工場” が求められます。その第一歩としての「NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム」をご紹介します。

NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム

NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム

製造業などの事業者向けにIoTを活用し、生産性向上を支援するプログラムです。製造工程の「モノの流れ」を見える化することで、発生しているボトルネックを検出し、工場全体の生産性の向上をサポートします。

製造業におけるIoT活用の課題と効果

製造企業が継続的に成長するためには、生産性を高めることで、人、モノ、資金、時間、場所などに余剰リソースを創り出し、そのリソースを使って新たな売上・利益を生み出す必要があります。余剰リソースの創出には、製造現場におけるリードタイム短縮に向けた取り組みが欠かせず、その取り組みの起点となり、鍵ともなるのが、モノの流れの実績情報の収集です。
現場のモノの流れを把握・分析し、そこで発生している「淀み」を的確に捉え、淀みの原因となっている「ムダ」を徹底的に排除していくことが、リードタイム短縮、生産活動の最適化につながります。しかし、これまでのように作業員、あるいは管理者の経験則に頼っていたり、あるいは「点の測定」だけではモノの流れを詳細かつ俯瞰的に捉えていくことは困難です。NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラムは、IoTを活用し”モノの流れ”を見える化し、工場の「各作業」ではなく「全体の流れ」の改善を支援します。


NECソリューションイノベータの「NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム」は、モノの流れをリアルタイムに収集する新たな仕組みとしてIoTを活用し、リードタイム短縮に向けた問題点の可視化、全体での共有と改善活動を支援すると共に、事業の成長サイクルを継続的にまわしていく取り組みに貢献いたします。

モノの流れの情報を、ごく一部しか収集できていない

リードタイムの管理・短縮には、現場でのモノの流れを「事実情報」として正確に捉えるための実績入力が必要です。しかし、実績入力作業は現場への負担が大きく、「淀み」の発生要因のひとつになっていたり、価値を生まない「ムダ」と判断されるケースもあるようです。そのため現場では、正味作業時間さえ収集できておらず、ましてや待ち時間や滞留時間などはほとんど測定・収集できていないのが実態ではないでしょうか。

モノの流れの情報こそ、現場改善に向けた金のデータ

例えば、経験的に現場はうまく回っていると思っていても、それは思い込みであって事実ではないかもしれません。把握できていない淀みと、淀みを生み出しているムダが潜在している場合が少なくありません。事実情報の収集・分析は、今気づいていない問題・課題を洗い出す客観的なモノサシの役割を果たします。このモノサシを手にすることでリードタイム短縮に向けた真の現場改善に向けた取り組みが可能になるといえます。

モノの流れの情報は、IoTで容易に見える化できる

現場における事実情報の収集を、人的な実績入力に頼らず自動的に行うための新たな仕組みがIoTです。「NEC 製造業現場力向上パートナーズプログラム」では、ITシステムである「NEC 製造業工程デジタル化ソリューション」を活用することで、モノの位置情報をもとに、材料・部品等の入庫から製品としての出荷まで、一連のプロセスにおけるモノの流れを事実情報として自動収集し、可視化します。現在位置、遅れ情報、ライン停止時間、滞留時間、作業待ち時間などをリアルタイムかつ正確に収集し、提供することを可能にします。また、得られた事実情報をもとに、リードタイム短縮に向けた淀みの発見、ムダの徹底排除のみならず、改善の評価管理、リソースの活用評価など、全社での経営改善、新たな戦略展開に向けた意思決定を支援いたします。

NECソリューションイノベータの製造業向けソリューション

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