岐阜プラスチック工業株式会社様 SuperStream導入事例
導入事例
「POSITIVE」「STAFFBRAIN」「SuperStream-NX」「GroupVision」を導入いただいたお客さまの事例や提案事例、導入日誌をご紹介します。
- 手厚い移行支援サービスの下で
法改正へのタイムリーな対応と業務効率向上・ペーパーレスを実現
業種 | 製造業 | 業務 | 財務会計 |
---|---|---|---|
導入ソリューション | SuperStream-NX |
導入の背景

岐阜プラスチック工業株式会社
取締役専務執行役員
管理統括部門責任者
経理部長
10年間使い続けたSuperStream-COREの後継製品の選定を開始
岐阜県岐阜市に本社を構え、日用品から物流産業資材、食品包装容器、建築土木資材、医療用品などさまざまな分野のプラスチック製品の製造・販売を手掛ける岐阜プラスチック工業株式会社。小動物の「リス」を企業ブランドに採用し、製品分野別に国内9社、海外1社の計10社のグループ企業を抱える「リスのプラスチックグループ」を構成している。
近年では地球環境保護の活動にも力を入れており、軽量かつ高剛性のプラスチック板「テクセル」や、植物由来のバイオマスプラスチック製品など、環境保護に配慮した製品開発を積極的に進めている。同グループのビジネスを裏で支える財務・経理系の業務は、基本的に岐阜プラスチック工業の経理部門が一括して担っており、グループ全10社の経理業務を12名の経理担当者が分担して行っている。かつてはオフコン上で動作する財務会計ソフトウェアを使って業務を遂行していたが、2012年にスーパーストリームが提供するERPパッケージ製品「SuperStream-CORE」を新たに導入し、長らく利用し続けてきた。
同社経理部門の現場では、COREの機能や使い勝手に関してほとんど不満を感じることなく使い続けてきたが、同製品の保守サポートが2020年いっぱいをもって終了するとの報を受け、システムの刷新を検討することになった。
「サポートが切れた古いシステムを使い続けていると、税制改正をはじめとする各種法改正にタイムリーに追随できなくなりますから、システム刷新はどうしても不可避でした。そこでなるべくシステム移行のコストを抑えられ、かつ業務の利便性をより向上できる次期財務会計ソフトウェアの選定を始めました」
こう語るのは、岐阜プラスチック工業 取締役専務執行役員 管理統括部門責任者 経理部長 松下 幸治氏。2019年9月より製品選定を始め、複数の財務会計パッケージ製品の比較検討を慎重に進めた。その結果、最終的に同社が採用を決めたのが、COREの後継製品に当たる「SuperStream-NX」だった。
システム選定と導入

岐阜プラスチック工業株式会社
経理部 経理チーム
主任
慣れ親しんだ安心・安定のSuperStreamの後継製品への移行を決定
SuperStream-NXを選定した理由について、岐阜プラスチック工業 経理部 経理チーム 主任 西田 拓馬氏は次のように説明する。
「選定候補に挙がった製品はどれも財務会計パッケージとしての基本的な機能は一通り備えており、かつ導入実績も豊富でした。しかしそれらの中でもNXは、かつて弊社がCOREのために開発したアドオンモジュールや外部システムとの連携インターフェースを流用できるため、開発工数を抑えられると考えました」
また、COREを利用してきた中で感じていた幾つかの小さな不満点が、NXでは改善されているところも魅力を感じたという。例えばCOREでは電子記録債権を扱う機能に多少不足を感じていたが、NXは「電債オプション」を導入することで電子記録債権・債務の発生から決済までの管理をでんさいネットなどと連携して行えるようになる。
またCOREで複数の会社の情報を参照するには、都度ログアウト・ログインし直して画面を切り替える必要があった。しかしこれもNXでは、ログインし直すことなく複数の会社の画面を行き来できるため、複数のグループ会社の経理業務を一括して担当する同社の経理部門においてはかなりの業務効率アップ効果が期待できた。

新たなパートナーをNECソリューションイノベータに決定

岐阜プラスチック工業株式会社
情報システム統括本部
情報システム部
副主管
加えて、NXの導入パートナーとして選定したNECソリューションイノベータが持つ高い提案力や充実したサポート力、COREからNXへの移行に関する豊富な実績も、同製品を採用する上で強力な後押しとなった。
西田氏によれば、「提案期間中からNECソリューションイノベータの営業、SEが大変小回りよく対応してくれ、こちらの依頼だけに限らず、様々な情報を提供してくれました。弊社はそれまでのいくつかのシステムベンダーとの付き合いから対応レスポンスに苦労したこともあり、本稼働後の対応スピードや積極的な情報提供は重要と考えておりましたので、NECソリューションイノベータであれば信頼できると考えました。」という。
また、同社には地理的な距離の近さもサポート体制で安心する事となった。
岐阜プラスチック工業 情報システム統括本部 情報システム部 副主管 深川 朋夫氏は、「NECソリューションイノベータさんは名古屋に技術部隊がおり、かつ弊社の経理部・システム部とも地理的に近い場所にオフィスを構えているため、安心しておまかせできると考えました」
導入効果
事前に現行環境と移行後の環境の差分を徹底的に洗い出し
また同社がNECソリューションイノベータを導入パートナーとして選んだもう1つの大きな理由が、COREからNXへの移行に関する「移行診断サービス」を無償で受けられる点にあった。このサービスは、ユーザがCOREを利用している現行環境について、NECソリューションイノベータの技術者が詳細にヒアリングした上で分析を行い、NXとのギャップを洗い出した上で最適な移行パスおよび移行に要する工数などを提案するというもの。
西田氏によれば、「この移行診断サービスを受けたことで、NXに移行した場合に現行環境から何が引き継げて何ができなくなるのかが可視化されたため、移行のイメージがかなり明確化できました」という。こうして3カ月間ほどかけて移行に要する作業内容や期間、コストなどを精査した後、いよいよ2021年1月から本格的な移行作業を開始することになった。
移行に当たっては構築作業や将来のバージョンアップ作業に掛かるコストを抑えるために、アドオン開発をなるべく抑える方針をとった。そのため、COREで自社フォーマットの帳票を出力するために独自に作り込んだアドオンの一部を廃止し、別の汎用データベース製品からNXのデータベースの内容を直接読み込み、ツールを使って帳票を出力する仕組みを新たに設けた。
また同社ではメインフレーム上で稼働する基幹システムを長年利用しており、これをCOREと連携させることで基幹業務を回していた。両システムを連携させるために独自に開発したインターフェースモジュールの内、仕訳データの関係はほぼそのままNXに流用できたため、余計な開発工数の発生を抑止できた。こうして1年間の設計・構築・テスト作業を経て、2022年1月に無事NXの本番稼働スタートにこぎ着けることができた。深川氏によれば、事前の移行テストを入念に行ったおかげで、本番移行時には特に大きなトラブルもなくスムーズに移行できたという。
「最大の難関だったデータ移行についても事前に本番データを使った総合テストを入念に行い、問題となりそうなデータを徹底的に洗い出して修正しましたから、本番移行時のデータ修正は最小限の手間で済みました。またNECソリューションイノベータさんに万全の体制を敷いていただき、分単位の進行表に沿って作業状況を確認できたので、安心して作業をお任せできました」と深川氏は語る。
今後の展望
ペーパーレス化により1カ月当たり段ボール1個分の紙帳票を削減
事前のテスト時に経理部門の担当者に一通りNXの機能を触ってもらっていたため、本番移行後も業務現場で混乱が生じることはなかった。移行してわずか2カ月後の2022年3月には年度末決算を迎えたが、これに伴う作業も滞りなく行うことができ、それからさらに2カ月が経過した時点でも大きなトラブルに見舞われたことはこれまで一切ないという。
なお今回のNXへの移行に合わせて、これまで紙の帳票に担当者が押印していた帳票の承認ワークフローを電子化・ペーパーレス化し、NXのワークフロー機能を用いて実行することにした。西田氏によれば、これによる業務効率化の効果は絶大だったという。
「ワークフロー機能自体はCOREにも備わっていたのですが、NXへの移行を機に社内の業務ルールを見直して、NXのワークフロー機能を用いてペーパーレス化することにしました。これによってこれまで大量に印刷していた紙の帳票が不要になり、1カ月当たり段ボール1個分の紙が節約できました」またNXの「手形管理システム」「電債オプション」を新たに導入したことで、電子記録債権に関する処理をすべてNX上で一括処理できるようになったほか、会社の切り替えやモジュールの切り替えも簡単にできるようになったことで日々の経理業務の効率化におおいに貢献しているという。

今回の移行により財務会計を支える基盤は整ったので、今後は計画や予測を含めたデータの整備を進め、分析や管理会計などデータの積極的な利活用を長期的に進めていく計画だ。
さらにはNXに移行したことで、収益認識やグループ法人税制などの制度改正にも迅速に対応できるようになり、「法制度へのタイムリーな対応」という面でも飛躍的に安心感が高まった。松下氏は来るべく電子帳簿保存法やインボイス制度への対応に備える上でも、NXのすばやい法改正対応には期待していると話す。
「これまで長らく使い続けてきたCOREも法改正にはすばやく対応していただいていたので、NXでも引き続きタイムリーに対応いただけると確信しています。また弊社では今後M&Aによってグループ会社が増える事態も十分考えられますが、その際にもNXは柔軟に対応できるでしょうから、将来の事業成長を支える基盤としても今後とも高い信頼を置いて使い続けていけると考えています」
動画岐阜プラスチック工業株式会社様 導入事例
岐阜プラスチック工業株式会社様 導入事例 [02:28]
お客さまプロフィール

岐阜プラスチック工業株式会社
- 所在地:
- 岐阜県岐阜市神田町9丁目27番地
- 従業員数:
- 880名 / グループ 2,520名 (2022年6月21日現在)
- Webサイト:
- https://www.risu.co.jp/group/company/gifu-plastic-industry/
- 資本金:
- 21,100万円
- 事業内容:
- プラスチック製の産業資材、工業部品、医療用部品の製造販売および日用雑貨品、水道管継手の製造
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