重要度の増すロジスティクス
「減らない出荷ミス」を改善するためのデジタル化と人材最適化を考える

ニューノーマルな時代における物流業務、特に倉庫業務の課題と解決策とは

新型コロナウイルス感染症が全世界に広がり、2020年3月以降、いくつかの国ではロックダウン対策が、また日本国内でも外出自粛や3密回避といった対策が取られました。これにより、物流領域における様々なシーンに影響がでました。

倉庫スタッフの不足

スムーズな物流を支える倉庫現場においても人手不足は深刻です。以前から、倉庫業務を担当する従業員の高齢化が進んでいることや、若年層の割合が低いことは継続的な人手不足への懸念材料となっていました。そこに物流需要の増加といった状況が加わり、倉庫現場での作業量が増えたにもかかわらず人員増強が図れないため、人手不足はますます深刻化しています。

リモートワークへの対応状況

すべての企業は、働き方改革への取り組みとして自由な働き方を取り入れ、ワーク・ライフ・バランスの実現を目指すことを求められています。現場での作業が中心で、リモートワークへの対応は難しいと考えられがちな物流業界においてもその取り組みは進められています。
ある調査機関が2020 年11月テレワークの実施率を調べた結果によると、全国平均は24.7%でした。運輸業、郵便業においては11.3%。同様の調査が同年5月の時点で行われたときには、全国平均は25.7%で、運輸業、郵便業においては9.7%との結果でした。事務作業の自動化やIoTの活用を進めたことによって、テレワーク導入が少しずつ増加しています。また、今回の新型コロナウイルス感染症の影響によって、その動きはあと押しされたとも言えます。

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