小売業向けPOSシステム・トピックスキャッシュレス化・市場動向と課題
キャッシュレス推進は、実店舗などの省力化、支払データの
利活用による消費の利便性向上、消費の活性化など、さまざまな
メリットが期待されており、国を挙げて積極的に進められています。
本ページではキャッシュレス化の市場動向と課題をご紹介します。
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ホワイトペーパー(調査レポート)
2020年版 一般消費者における
キャッシュレス利用実態調査レポート一般消費者を対象に、キャッシュレス決済/各決済サービスブランドの利用状況や評価に関するインターネット調査を実施。スマホ決済(QRコード型)の利用率が大幅増加したほか、新型コロナウイルス感染症による購買行動への影響も見られた。
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ホワイトペーパー(調査レポート)
小売・サービス事業者に対し、キャッシュレスの対応状況、QRコード決済の導入意向などの調査を実施。その結果、今後導入したい支払方法で最も多いのが「QRコード決済」であることがわかった。
経済産業省がキャッシュレス化の推進を後押し
少子高齢化や生産年齢人口減少の時代を迎え、生産性向上は喫緊の課題といえます。キャッシュレス推進は、実店舗などの省力化、不透明な現金資産の見える化、流動性向上と、不透明な現金流通の抑止による税収向上につながると共に、さらには支払データの利活用による消費の利便性向上、消費の活性化など、国力強化につながる様々なメリットが期待されており、キャッシュレス化は国を挙げて積極的に進められています。
キャッシュレス市場規模は年々拡大傾向にあり、日本はこれからキャッシュレス化が進むと想定
各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)
小売・サービス事業者もキャッシュレス化、特にコード決済への対応に前向き
NECソリューションイノベータが、年商10億円~500億円未満の小売・サービス事業者に対して、キャッシュレス対応状況、QRコード決済導入意向などを把握するために実施した調査では、今後導入したい支払い種別は「QRコード決済」(65%)が最も高いという結果になりました。
(詳しくは「Retail Innovations Vol.004 小売・サービス事業者に対するキャッシュレス市場調査レポート」をご覧ください。)
Q10 今後導入したい支払い種別はありますか?(複数選択)【n=113】
専用決済端末が不要な「コード決済」に注目が集まっている
キャッシュレス化は「導入コスト、加盟店手数料が高い」ということから、中小規模の加盟店の障壁になっていますが、コスト問題の解消が期待され、専用決済端末が不要な「コード決済」に注目が集まっています。
キャッシュレス決済導入のハードルを下げるサービスとして「コード決済」に注目が集まる
- 中小規模の加盟店において導入の大きな障壁であったコスト問題の解消に期待
- 消費者へのポイント還元などの特典を用意し、普及を加速
決済手段 | 加盟店手数料 | 必要な設備(H/W) |
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クレジット | 4~7% | ICカードリーダライタ、PINPAD |
J-Debit | 1〜4% | 磁気カードリーダ、PINPAD |
電子マネー | 3~4% | 非接触ICリーダライタ、(PINPAD) |
コード決済 | 1.5~4%(※1) | バーコードスキャナ(POS付属品で可) |
※1:キャンペーン等により加盟店手数料が0%となる場合もあります。
インバウンド対応においても「コード決済」は重視する必要がある
- 中国においてはコードの取扱高が高く、日本国内でも利用できる店舗が増加
サービス | ユーザ数 | 取扱高 (※2016年) |
日本国内の状況 (※2017年) |
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AliPay | 4.5億人 | 188.7兆円 | 店舗数 : 前年比2倍 取引件数 : 前年比20倍 決済総額 : 前年比16倍 |
WeChatPay | 6億人 | 133.2兆円 | 店舗数 : 前年比6倍 取引件数 : 前年比16倍 決済総額 : 前年比40倍 |
今後のコード決済システム
コード決済システムを「ユーザ読み取り方式」と「店舗読み取り方式」で比較した場合、コード自動判定により手間が減りレジ待ち軽減可能、安全面などの理由から「店舗読み取り方式」が優位といえます。
- ユーザ読み取り方式
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- 支払い完了確認に手間、レジ遅延がある
- 安全面に課題 支払いミスを誘発しかねない
- 金額入力はお客様、支払い完了確認は店員の目視
- QRコード画面の偽造のリスク
- 比較的安価に導入することが可能
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お客様がスマートフォンで店舗のQRコードを読み取る
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支払金額をお客様が入力する
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店員が支払い完了画面を確認
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決済が完了
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- 店舗読み取り方式
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- コード自動判定により手間が減りレジ待ち軽減可能
- 安全面に優位
- ユーザ読取り方式に比べるとコストがかかる
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店員がお客様のスマートフォンのQRコードを読み取る
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店員がQRコードを読み取る
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決済が完了
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一般消費者のQRコード型決済の利用状況
NECソリューションイノベータは、2019年7月5日~2019年7月7日の3日間、全国の15~69歳の一般消費者を対象に、キャッシュレス決済/各決済サービスブランドの利用状況や評価に関するインターネット調査を実施しました。QRコード型決済の利用状況では、現状は「店舗読み取り方式」が「ユーザ読み取り方式」より2倍多く、今後の利用意向では「店舗読み取り方式」が3.1倍に拡大しています。
(詳しくは「Retail Innovations Vol.005 一般消費者におけるキャッシュレス利用実態調査レポート」をご覧ください。)
Q17 あなたは普段の買い物でQRコード型決済をどのように使っていますか。(複数選択)
※QRコード利用者ベース
Q18 あなたは今後、普段の買い物でどのようにQRコード型決済を使いたいですか。(単一選択)
※QRコード利用者ベース
キャッシュレス決済(コード決済)
経済産業省によるキャッシュレス化推進や、国際イベント開催に
よるインバウンド対応など、コード決済の環境の整備が求められ
ています。コード決済ソリューションは、POS端末のコード決済
対応をスピーディーに実現。複数コード決済をはじめ、
POSAカードやハウス型電子マネーにも対応します。
小売業向けPOSシステム
小売業向けPOSソリューション「NeoSarf/POS」は、店舗運用に必要な機能をパッケージでご提供します。特にPOSレジシステムはNEC製POS専用機以外にも他社POS専用機・PC・タブレットにも対応。これにより、M&Aなどによる統合・合併時、ハードウェア老朽化時でも一つのPOSソフトウェアで管理が可能になるため、IT資産管理業務の効率化を支援します。