INTERVIEW AI時代へのステップ、RPAで、ソフトウェアロボットと働く社会へ。| NECソリューションイノベータ

INTERVIEW

AI時代へのステップ、RPAで、
ソフトウェアロボットと働く社会へ。

RPA導入支援ソリューション

前田 岳史

前田 岳史GAKUSHI MAEDA

  • 経営学科 卒業
  • ソリューションビジネス事業部
徳永 健吾

徳永 健吾KENGO TOKUNAGA

  • システム工学科 卒業
  • ソリューションビジネス事業部
板倉 寛征

板倉 寛征HIROYUKI ITAKURA

  • 情報社会学科 卒業
  • ソリューションビジネス事業部
高木 慎他

高木 慎他SHINYA TAKAGI

  • 数理・物理学科 卒業
  • ソリューションビジネス事業部

SUMMARY

RPA(Robotic Process Automation)が日本の労働力人口減少と長時間労働の解消のソリューションに。NECソリューションイノベータの前田岳史が率いるチームは、オフィス業務をソフトウェアロボットに任せることで生産性向上を目指している。業務プロセスの正確な把握が重要であり、徳永健吾ら可視化のスペシャリストがチームに参加。ソフトウェアロボットは人間の働きがいを増す効果もあり、RPAチームは70人以上に拡大し、1200体以上のロボットを導入。今後、AI時代に向けてRPAの導入が進むだろう。

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労働力人口の減少、長時間労働の解消。
日本の課題解決に「見えないロボット」の力を。

社会や産業を大きく変えるものとしてAIが話題だが、今、ビジネスの現場でキーワードとなっているのは、その前段階としてのRPA(Robotic Process Automation)だ。オフィスでの事務作業を、ソフトウェアロボットたちに任せ、企業の生産性を向上させようという動きだ。ソフトウェアロボットは「デジタルレイバー」とも言われ、労働力人口が減少しているなか、長時間労働の解消も進める必要がある日本において、生産性を上げて経済の活力を維持するために大きな期待が寄せられている。2017年は日本における「RPA元年」とも呼ばれているが、先駆けて2016年秋からRPAを手がけてきたのが、NECソリューションイノベータ、ソリューションビジネス事業部の前田岳史が率いるチーム。「AIが脳みそなら、RPAは手足です。AIが建物の2階部分なら、RPAは1階部分。この先、AIに非定型業務を担わせていくとしても、まずは定型業務をソフトウェアロボットに置き換えていくことが、AI時代の基礎工事として欠かせないものだと捉えています」(前田)。前田が社内の精鋭を集め、RPAに取り組むチームを結成。まずは経理領域など多くの間接業務を担っているNECグループの企業に、ソフトウェアロボットを導入するプロジェクトが始まった。

インタビュー写真1

欠かせないのは、業務プロセスの正確な把握。
可視化のスペシャリストがチームに合流。

「ロボットに仕事を任せていくためには、まず業務プロセスを可視化する必要があります。そのスペシャリストがうちの社内にはいました」(前田)。前田からチームに誘われた一人が、徳永健吾。業務プロセス可視化技法を得意とする徳永が早速、顧客企業に入り込み、ブラックボックス化しているオフィス業務を丁寧にヒアリングしながら、業務フローを正確に描き出す。NECソリューションイノベータが提供するソフトウェアロボットにも「チェック型」「集計型」「対話型」「伝票登録型」「システム間連携型」というタイプがある。これらをどう組み合わせてコーディネートすることが、顧客企業にとって最適なロボット化になるのかをプロジェクトチームでは追究。「お客様の業務を可視化していくと、お客様もどんどん欲が出てくる。どこまでをロボットで行い、どこからを人の作業とするのか、このロボットと人との融和をコーディネートするのに最初は非常に苦労しました。」(徳永)。2016年冬から本格的に始まったロボット開発。試行錯誤を繰り返しながらロボットの構築を行い、2016年度中に数十体のロボットが顧客企業の中で働き始めることとなった。

インタビュー写真2

衝撃的にラクになった」。
「ロボくん、よくやってくれているよ」。

顧客企業としても初めての経験。自社のサーバーのなかで、ソフトウェアロボットが働くという状況がどんなものになるのか、不安を抱えた稼働開始となった。前田や徳永もドキドキしながら見守った。その結果は……。「『衝撃的にラクになった』といったお言葉をメールでいただいたり、お褒めの言葉を沢山いただくことになりました。構築してよかったと思えた瞬間でした」(徳永)。ある部門では、今まで夏季休暇もとれなかったほどの業務量をロボットが大幅に補うことになった。ある人は、早朝に出勤しなければいけない制約があった業務をロボットに任せることができた。「ソフトウェアロボットは人から仕事を奪うような存在ではなくて、面倒な仕事を肩代わりして助けてくれる。人は生産的な仕事に取り組むことができるようになると、やっぱり楽しくなって、生き生きとしてくるんですよね」(前田)。RPAには、人間の働きがいを増す効果もあることをメンバーは実感した。グループ企業でのこの成果を活かし、グループ外の顧客企業へのプロジェクトも続々と始動。数人で始まったRPAチームは、70人以上の体制に増強され、すでに1200体以上のソフトウェアロボットを世に送り出している。「お客様が『ロボくん、よくやってくれているよ』といった言い方をしてくださるのを聞くと、RPAが定着してきたことを感じます」(前田)。

インタビュー写真3

急速に進みだしたRPAの導入。
AI時代を見据え、道なき道を進む。

注目されるRPAに他の企業も参画を始めるなか、NECソリューションイノベータには多くの問い合わせや引き合いが舞い込んでいる。他の事業部やグループ企業との連携も強化。グループのリソースを結集し、様々な顧客企業にRPA導入支援ソリューションの提供が始まっている。北から南まで、全国各地を駆け巡って、営業への技術支援を行っている一人が、板倉寛征。「業種も規模も全く問わないのがRPAですので、製造も金融も小売も、様々な業界のお客様と打ち合わせを重ねています。導入して終わりではなく、その後のサポートもしっかりしていきたい。今はルールで動く忠実なロボットですが、NECグループのAI製品とも連携していくことで、近い将来には軽微な判断もできると思われます。先を見据えて動いていきたい」(板倉)。プロジェクトチームには若いメンバーも加わっている。入社1年目からRPAに携わり入社5年目を超えた高木慎也は今、徳永たち先輩のもとで、業務の可視化、ロボットの設計・開発から実装まで、一連の業務を経験しながら学んでいる。「まさに導入期のRPAに携わることができ、道なき道を先輩たちと一緒にかきわけて進むような日々が本当に楽しい」(高木)。ロボットと人をどう融和させるか、まだ誰も答えを知らないこの領域では、大事なのは発想力だとメンバーは口を揃える。目には見えなくても、人を助ける頼もしいソフトウェアロボットたちが社会のあちこちで活躍する。そんな日を思い描いて、イノベータたちは前進を続ける。

インタビュー写真4

※本記事の内容は取材当時のものです。
※所属組織は取材当時のものです。

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